とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第30節 名古屋グランパスvs.大分トリニータ

 前節フロンターレが優勝を決めたJリーグの次の興味は2位・3位争い。前節、2位ガンバが負けて、3位グランパスとの勝ち点差は3。残り4試合。すべて勝って勝ち点を積み上げていきたい。今節の相手は11位のトリニータ。前節はセレッソに敗れたものの、その前にはフロンターレの優勝を遅らせる勝利を挙げている。前節の敗戦で3位の芽はなくなったものの、リーグ終盤に来て、調子は良さそうだ。

 グランパスの先発は前節と同じ。これで3戦連続同じメンバーだ。一方、中2日のトリニータは先発メンバーを5人交代。布陣はいつもの3-4-3だが、ワントップには伊佐が入り、左右のワイドに右WG田中達也と左WG高澤が入る。左WBには星、右WBに高山。ボランチの島川と長谷川は前節と変わらず。CBは右から岩田、鈴木義宣、三竿雄斗。GKは高木が守る。

 序盤、グランパスがパスを回してペースを握る。6分、左SBマテウスのFKは壁に当たった。守りを固めるトリニータの前に、グランパスもなかなかゴール前まで入っていけない。トリニータは17分、左FW高澤のクロスに右WG田中がヘディング。だがファーに流れると、今度は右WB高山のクロスに田中がヘディングシュート。だが枠は捉えられない。するとようやくトリニータもパスをつなげるようになってくる。グランパスは27分、FWシャビエルのスルーパスにFW阿部が抜け出すが、CH長谷川がブロックした。さらに28分には右SBオジェソクのクロスをFWシャビエルがヘディングで落とすが、FW阿部に合わない。前半はトリニータの守備の前にグランパスのシュートは1本のみ。スコアレスで折り返した。

 後半も序盤はグランパスが攻め、トリニータが守る展開が続く。5分、左SHマテウスがドリブルで持ち上がり、右CB岩田をかわしてさらに前進。最後はゴール前に走り込んだFW阿部にクロスを入れるが、これもCH長谷川がクリアした。鉾と盾。だがなかなか均衡は崩れない。15分、トリニータは右WG田中のクロスを左WG高澤がヘディングで落とすと、左WB星が上がってヘディングシュート。だがわずかにポスト左に外す。グランパスも16分、左SHマテウスのクロスにFW阿部がボレーシュート。だがうまく当たらない。力ないシュートはGK高木が難なくキャッチした。18分にもFWシャビエルのクロスを右SH前田が落とし、左SHマテウスミドルシュート。だがこれもGK高木がセーブする。

 すると18分、トリニータはCF伊佐に代えて知念。左WB星に代えて左FW野村を投入する。高澤が右FWに入り、田中達也を左WBに回す。グランパスもFWシャビエルを下げて、左SHに相馬を投入。マテウスを右SHに回し、前田をFWに上げた。しかしこの交代でトリニータが積極的に攻めるようになってきた、CF知念でボールが収まるようになり、左WBに回った田中達也が積極的に仕掛ける。23分、左WB田中のクロスに右WB高山がシュート。26分には左FW野村がドリブルで持ち上がり、パスを受けたCF知念が反転からシュートを放つ。CB丸山がブロックした。グランパスは28分、FW阿部を下げて、右SH成瀬を投入。マテウスをFWに上げた。

 しかしトリニータの攻勢が続く。30分、CF知念のミドルシュートはGKランゲラックがキャッチ。33分、左FW野村のパスから右FW高澤がミドルシュートグランパスも37分、FWマテウスが攻め込まれた形からロングシュートを狙うが、これは風に押し戻されて、GK高木に抑えられた。さらに攻勢を強めるトリニータは40分、CH長谷川に代えて昨年までグランパスでプレーした小林裕紀。さらに右WBを松本玲に交代する。そして45+3分、右CB岩田のクロスに左CB三竿が強烈なヘディングシュート。しかしGKランゲラックがファインセーブ。グランパスも45+6分、FWマテウスが抜け出して、シュートを放つが、GK高木の正面。結局、お互いゴールなし。ゲームはスコアレスドローで終わった。

 後半アディショナルタイムの三竿のヘディングシュートは決定的。グランパスはGKランゲラックのスーパーセーブで救われた。しかしゲームを通して、トリニータはよく守れていたし、終盤には優勢でもあった。フロンターレ戦を思わせる堅守。それでも負けなくてよかった。これで少なくとも今節は3位から落ちることはなくなった。そして次節はレイソルが相手。レイソルとは8月にオルンガのゴールで敗れている。3位を維持するためにも今度こそ勝利を期待したい。