とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第11節 トッテナムvs.アーセナル

 前節チェルシーに引き分け、首位を守ったトッテナム。今節の相手はアーセナル。ノース・ロンドン・ダービーだ。アーセナルはこの3試合、1分2敗。順位も13位に沈んでいる。ペペが出場停止で、ダビド・ルイスもケガで欠場。トッテナムを相手にするには荷が重い。

 トッテナムは4-2-3-1の布陣。ケインのワントップの下にロチェルソが入った。SHはベルフワインを右に置いて、ソンフンミンは左SH。前節とは左右を入れ替えた。ボランチはホイビュルクとシソコ。CBにアルデルヴァイレルトが復帰して、ダイアーと組む。SBとGKはチェルシー戦と変わらない。一方、アーセナルの布陣も同じく4-2-3-1。オバメヤンをトップに、ラカゼットがトップ下。右SHにウィリアン、左SHにはサカが入る。ボランチはジャカとトーマス。DFは右SBにベジェリン、左SBはティアニー。ガブリエウとホールディングでCBを組み、GKはレノが守る。

 開始3分、CFケインの仕掛けをCHジャカが止めて、CBダイアーがFK。だが枠を外す。アーセナルも6分、FKの流れから左SHサカがミドルシュートを放つが、枠は捉えられない。ゲームはアーセナルがパスを回し、トッテナムは守りからカウンターを狙う形で進んでいく。そして13分、アーセナルのクロスをDFがはね返すと、CFケインがポストになって左に流す。左SHソンフンミンが受けて前に運ぶと、カットインからミドルシュート。これがきれいに決まって、トッテナムが先制点を挙げた。

 その後もアーセナルが攻める形は変わらないが、トッテナムの守備が堅く、なかなかゴール前まで入っていけない。44分、OHラカゼットがOHロチェルソに倒されて、PA手前でFKを得るが、ラカゼットのFKは壁にはね返された。すると45+1分、OHラカゼットのスルーパスに右SBベジェリンが抜け出す。シュートかと思ったら、左へパス。だがこれをDFにカットされると、そこからトッテナムのカウンターが発動。OHロチェルソがドリブルで運び、左SHソンフンミンから左サイドへ回り込んだCFケインにボールを流すと、ケインがシュート。前半終了間際にトッテナムが追加点を挙げた。直後にアーセナルはケガのCHトーマスに代えてセバージョスを投入するが、すぐに前半終了のホイッスル。2-0で前半を折り返した。

 後半は圧倒的にアーセナルが攻めていく。2分、左SHサカのFKにOHラカゼットがヘディングシュートするも、GKロリスの正面。4分、左SBティアニーのクロスをCFオバメヤンがヘディングシュート。だがわずかにバーを越えた。5分には右SHウィリアンの落としからOHラカゼットが右に展開。右サイドを上がった右SBベジェリンのクロスがゴール前に入るが、OHラカゼットが届かない。圧倒的にアーセナルがボールキープするものの、トッテナムの守備は堅固。ホイビュルクとシソコのダブルボランチも強力で、なかなかゴール前に入っていけない。23分、左SHサカのクロスがファーに流れると、右SHウィリアンから右に流して、右SBベジェリンのクロスにOHラカゼットがヘディングシュート。だがGKロリスがナイスセーブで弾き出す。

 このままジリジリと時間が過ぎていく。27分、トッテナムはロチェルソを下げて、左SBにデービスを投入。レギロンを左SHに上げ、FWにケインとソンフンミンが並ぶ4-4-2の形。ベルフワインが右SHに回る。だが両SHもしっかりと守備をこなし、いよいよ守りを固める。アーセナルは30分、ベジェリンを下げてFWにエンケティアを投入。こちらも4-4-2。サカを右SBに下げて、ウィリアンが左SHに回る。

 34分、左SHウィリアンが角度のないところから直接ゴールを狙うが、GKロリスがナイスセーブ。39分、右SHラカゼットの縦パスからFWオバメヤンがシュートを放つが、CBアルデルヴァイレルトがしっかりブロックする。43分、左SBティアニーのクロスをFWエンケティアが落とし、右SHラカゼットがミドルシュート。だがこれも枠を捉えられない。その後はトッテナムがソンフンミンに代えてルーカス・モウラ。さらにベルフワインに代えてCBにロドンを投入。5-4-1の形でゴール前を固め、そのままアーセナルの攻撃を守り切った。完勝。2-0でトッテナムが首位を守った。

 やはり今のアーセナルでは、首位トッテナムのカウンターを止めることも、守備を崩すことはできなかった。特に攻撃面が課題。ラカゼットやオバメヤンがゴール前にいても、単調なクロスが上がるばかりで、決定的なシュートは皆無。攻撃面でもっと変化を作れる中盤が欲しい。まだしばらくは忍従の時が続きそうだ。一方、首位トッテナムはソンフンミンが絶好調。ケインとの関係もすこぶる良好。攻守においてホイビュルクの活躍も光っている。17日にはリバプールとの首位決戦が待っている。どんなゲームになるか、今から楽しみだ。