今季最初のマンチェスター・ダービー。両者の勝ち点差はわずか1ポイントだが、順位はマンUが7位、マンCが9位。でも勝ち点をよくよく見れば、首位との勝ち点差はマンUで5ポイント、シティで6ポイント。両チーム共に1ゲーム消化が少ないので、それほど離されているわけではない。じっくり勝ち点を稼ぎつつ、上位を狙うという感じか。
マンUの布陣は4-3-1-2。グリーンウッドとラッシュフォードが2トップを組み、トップ下にブルーノ・フェルナンデス。中盤はフレッジをアンカーに、右IHマクトミネイ、左IHにはポグバが構える。DFは右SBワンビサカ、左SBにルーク・ショー。CBはリンデルフとマグワイアで組み、GKはデヘア。一方、マンCの布陣は4-2-3-1。ジェズスをトップに、トップ下にデブルイネ。マフレズとスターリングが左右に開き、ボランチはフェルナンジーニョとロドリ。右SBカイル・ウォーカー、左SBにはジョアン・カンセロ。ルベン・ディアスとストーンズのCBにGKはエデルソンが守る。
ゲームはお互い攻め合うも、守りもしっかり対応。序盤は膠着した感じで進む。11分、左SBルーク・ショーのCKをCBリンデレフがニアでフリック。IHマクトミネイがファーに飛び込むが、わずかに届かない。マンCも21分、OHデブルイネとのワンツーで左SHスターリングが抜け出し、仕掛けからシュートを放つが、CBマグワイアがブロックする。23分にはCHロドリのミスから左IHポグバがゴール前入っていくと、堪らずロドリがファール。PA手前でFKを得るが、ブルーノ・フェルナンデスのFKは壁に当たった。
マンCも25分、右SGマフレズの縦パスにCFジェズスが走り込み、ボレーシュートを合わせるが、枠は捉えられなかった。27分、マフレズのFKにCBストーンズがヘディングシュート。マンUも30分、右サイド深い位置から、右SBワンビサカ、右IHマクトミネイ、そしてOHブルーノ・フェルナンデスとうまくつないで、フェルナンデスから大きく左へ展開。しかしこれは右SBウォーカーにカットされる。バックパスを受けたGKエデルソンの縦パスを今度はOHブルーノ・フェルナンデスがカット。FWラッシュフォードがつないで、左IHポグバがミドルシュート。だがDFに当たって右に外れた。続くルーク・ショーのCKにCBマグワイアがヘディングシュート。しかしわずかにバーの上に外す。
互角と雖も、ややマンUの方が優勢。マンCは35分、左SHスターリングの落としを受けてCFジェズスがドリブル。右に落とし、OHデブルイネが右サイドへ流す。右SHマフレズがシュート。だがGKデヘアがナイスセーブ。はね返りをデブルイネがミドルシュートで狙うが、バーの上に外した。マンUも40分、OHブルーノ・フェルナンデスのCKにCBリンデルフがヘディングシュート。だが枠を捉えられない。44分にはCHフレッジの縦パスを左IHポグバがつなぎ、FWグリーンウッドがシュート。しかしDFにブロックされた。中盤以降よく攻め合った前半だったが、お互いゴールなく、スコアレスで折り返した。
後半もマンUの方が積極的に攻める。そして3分、OHブルーノ・フェルナンデスのクロスをFWラッシュフォードがトラップ。だが伸ばした足をCBルベン・ディアスが蹴ってしまう。痛がるラッシュフォードに主審はPKスポットを指示。だがVARで確認すると、最初のラッシュフォードの位置がオフサイド。PKは取り消された。9分には左IHポグバの縦パスからFWラッシュフォードがシュート。15分にもブルーノ・フェルナンデスがミドルシュートを放つが、枠は外した。
21分、マンCは右SHマフレズに代えて、フェラン・トーレスを投入する。すると23分、左SBカンセロのクロスをCFジェズスが落とし、OHデブルイネがシュート。これはCBマグワイアがブロック。25分、右SHフェラン・トーレスのパスからOHデブルイネがミドルシュートを放つが、ポスト左に外れた。お互いゴールが遠い。29分、マンUはFWグリーンウッドに代えてマルシャルを投入する。
35分、マンCはGKエデルソンのパスからCHロドリが縦パス。これを左SHスターリングがつないでさらに縦へ。ボールを受けたCFジェズスが切り返すと、CBマグワイアが溜まらずファール。PA手前のFKをデブルイネが直接ゴールを狙うが、これも壁にかかる。43分、FWマルシャルの縦パスからOHブルーノ・フェルナンデスがミドルシュート。しかしこれはGKエデルソンの正面。45分のシュートはポスト左に外す。マンCも45＋1分、CHロドリがミドルシュートを放つが、GKデヘアが横っ飛びキャッチした。結局このままタイムアップ。ゲームはスコアレスドローで終わった。
無観客のスタジアムではダービーと言っても寂しい。その中で淡々とゲームは進み、終わった。内容的にはお互い惜しいチャンスもあり、いい守備もあったが、ゴールなく終わったのもやはり寂しい。マンチェスター・ダービーを心底楽しめるのはいつになるだろうか。せめてもう少し順位を上げて、その結果に一喜一憂できるようになってほしい。まだ首位との勝ち点差は7。これから少しずつ順位を上げていきたい。
