いよいよあと2試合。グランパスは今節ゲームがなく、2位ガンバ、4位セレッソの結果を座して待つ。ガンバは勝てば2位が確定。一方、セレッソはこのゲームに勝利して、ガンバが敗れれば一気に2位に浮上する。ガンバの勝利は見たくないので、セレッソ戦を観戦することにした。対するサガンは前節フロンターレと引き分けて、これで3試合連続1-1。フロンターレの前にはガンバとも引き分けており、けっして簡単な相手ではない。
セレッソの布陣は4-4-2。FWはブルーノ・メンデスがケガで欠場し、代わりに豊川と坂元で2トップを組む。右SHには片山、左SHは清武。ボランチは奥埜と藤田。DFは右SBに松田、左SBは丸橋。瀬古とヨニッチのCBにGKはキムジンヒョン。一方のサガンも同じく4-4-2。林大地と金森の2トップに、右SHは樋口。左SHには本田が入る。DFは右SBに森下、左SBは中野。CBを宮と原で組み、GKはパクイルギュが守る。
開始5分、CH松岡の縦パスから右SH樋口がシュート。8分にはFW金森がミドルシュート。序盤からサガンが積極的にプレスをかけていく。だが12分、左SH本田がケガで早々と小屋松と交代を余儀なくされた。しかし交代した小屋松も持ち味の走力を見せ、積極的に走り回る。そして21分、左SB中野の攻め上がりに対して、右SH片山の足が上がって、左サイド斜めのいい位置でFKを献上する。するとこれを右SH樋口がファーへきれいに弧を描くミドルシュートを放り込んだ。サガンが先制する。
23分にも右SH樋口の落としから右SB森下がクロス。FW金森の落としを左SH小屋松がシュート。引き続き、サガンが攻めていく。セレッソも28分、右SH坂元の落としから右SB松田がミドルシュート。だが大きく左に外れる。31分にはCH高橋がミドルシュート。しかし34分、その高橋が足の不調を訴え、リャンヨンギと交代する。前半のうちに二人が負傷交代するのは痛いが、5人交代可能なのは助けとなる。
このまま前半が終わるかと思ったが、42分、右SB松田のパスを左SH清武が落とし、右SH片山がシュート。そして43分、DFのフィードを左サイドのライン際でFW坂元が治めると、左SH清武がドリブルで持ち上がり、中へのパスをFW豊川がシュート。セレッソが同点に追い付いた。45＋3分にはCH藤田の縦パスをFW豊川が落とし、左SH清武がボレーシュート。直後には右SB松田のクロスのクリアをCH藤田がシュート。これはGKパクイルギュがキャッチ。前半は1-1で折り返した。
後半最初、サガンはFW金森に代えて長身のレンゾロペスを投入。セレッソも松田を下げてFW柿谷を投入。坂元を右SHに移し、片山を右SBに下げた。すると3分、FW柿谷の仕掛けから、落としをCH奥埜がシュート。サガンも4分、右SB森下がカットインからミドルシュートを放つが、わずかにバーの上に外す。するとセレッソはその直後、FW豊川がケガで高木俊幸と交代を余儀なくされた。寒さのせいか、ケガが多い。
9分、左SH清武がCH奥埜とのワンツー、さらにFW柿谷とワンツーを決めてミドルシュート。だがわずかにポスト左に外す。17分にはSB瀬古の縦パスをFW柿谷がつなぎ、FW高木の落としを柿谷がシュート。19分、右SB片山の縦パスに右SH坂元が抜け出し、ミドルシュート。だが枠を捉えられない。その後もセレッソが攻めていく。しかし集中した守備と運動量で必死に守るサガン。すると35分を過ぎた頃から両チーム、中盤のプレスが効かなくなり、オープンな攻め合いが交互に繰り返されるようになっていく。
後半も時間が少なくなった43分、サガンはFW林に代えてチアゴ・アウベスを投入。セレッソも右SH坂元に代えて鈴木孝司、左SB丸橋に代えて小池を投入する。すると44分、セレッソはCH藤田の縦パスにFW高木が走り込み、クロスをFW柿谷が縦に落として、右SH鈴木孝司がシュート。だがうまく当たらず、コロコロとポスト右に外れた。そして45＋1分、左SB小池の縦パスを右SB森下がカット。そのまま上がっていくと、CH奥埜がプレスをかける。倒れた森下だったが、粘ってCH松岡にパスをすると、松岡が左に展開。FWチアゴ・アウベスがうまいキックフェイントでCBヨニッチを外し、シュート。劇的な勝越しゴールが決まった。そしてタイムアップ。サガンがセレッソに勝利した。
敗戦したセレッソは今節、グランパスに勝ち点で追い付けず。今節勝利したガンバが2位となり、天皇杯出場を決めた。最終節はグランパスがホームでサンフレッチェ戦。4位セレッソと5位アントラーズは直接対決だ。グランパスは勝利すれば3位確定。引き分けた場合には、セレッソが勝てばセレッソが3位になるが、アントラーズの勝利ならば、5点差以上の勝利でなければ、得失点差でグランパスが3位になる。たとえ負けても、セレッソとアントラーズのゲームが引分けなら、グランパスが3位抜け。星勘定はグランパスが有利なことは間違いないが、サンフレッチェも簡単ではない。ここは無心に勝利を目指すのみ。週末、よい結果が聞けるのを楽しみにしたい。
