とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ナイトウェアって、一体?

 急に寒さがやってきた。毎朝のウォーキングの際に着ているトレーニングウェアをもう少し厚いものに着替えようと、タンスの引き出しから取り出してきた。そして着ようと思ったら、ふと襟裏のタグが目に入った。「品名:ナイトウェア」。ん?

 ナイトウェア! トレーニングウェアじゃないのか? 前日まで着ていたのは、30年以上前、テニスを始めた時に購入したトレーニングウェアだが、それよりも厚いし、てっきりトレーニングウェアだと思っていた。確か去年もこれを着ていたような。でも、そう思って見ると、生地目の詰まりがやや緩いような。

 そもそもナイトウェアって何だ? パジャマじゃないのか。 ネットで「ナイトウェア」と入力すると、「セクシー」って言葉が勝手に付いてくる。ネグリジェみたいなものか? ナイトウェアではないけれど、ルームウェアならば、「ルームウェアとパジャマの違い」といった言葉でいくつかのサイトが引っかかる。「パジャマと部屋着はどう違うの?使い分けるメリットについて:Narue」というサイトを見たら、パジャマは「快適な睡眠をサポートするために作られる衣類」で、ルームウェア=部屋着は「昼夜を問わず、室内でくつろげるように作られています」と書いてある。「昼夜を問わず」という言葉が気になるけど、「ナイトウェア」は「夜間に室内でくつろぐ時に着る服」なんだろう。

 でも、「ちょっとした近所への買い物や、宅配の受け取り程度の用事がそのまま行えるデザインのものが便利です」とも書いてある。ということは、ちょっとした外出ならかまわないのだな。それが朝のウォーキングだったら、どうなんだ? それでさらにメンズファッションのサイトを見ると、「ジャージやスウェットパンツはだらしなく、野暮ったく見える」と書かれている。確かに、スウェットパンツを着て、繁華街へ行こうとは思わない。せいぜいコンビニがいいところだ。

 だが(しつこいけど)、朝のウォーキングならどうだ?

 その日はそのまま、そのナイトウェアを着てウォーキングに出かけ、帰ってきてから妻に「おかしい?」と聞いたら、「いいんじゃない」という返事。ついでに娘に「トレーニングウェアとルームウェアの違い」について聞くと、「ルームウェアはただの布地だけど、トレーニングウェアは機能性のある生地でできているんじゃないの」と言う。確かにまあ、そんなところだ。

 それで次は、トレーニングウェアのサイトを見る。トレーニングウェアに求められる機能性として「通気性が高く、吸湿速乾性に優れた」と書かれているが、冬の朝のウォーキングでは大して汗が出るわけでもなく、求める機能性と言っても、とりあえず外に出た時に「それほど寒くない」、でも30分くらい歩いた後でも「あまり暑くもない」といったところ。一緒に歩いている人々を見ると、ウィンドブレーカーを着ている人もいれば、単に作業服の人もいる。まあ恥ずかしくなければいいかな。

 それでふと思いついた。トレーナーなら何着か、タンスの引き出しに入っていた。それなら恥ずかしくはないだろう。ちなみに「トレーナーとスウェットの違い」も検索してみると、これが何と、同じ。というか、VANの社長がスウェットを「『トレーナー』と名付けたのが始まり」と書いてある。タンスのトレーナーと件の「ナイトウェア」を比べてみると、トレーナーの方が、生地目が詰まって、やや重い。でもウォーキングするにはやや厚くて、汗が出るのではないか。

 とまあ、いろいろと調べてみたが、結局、着やすいものを着るのが一番。恥ずかしいかどうかは多分に本人の気の持ちようだ。ここはやはり妻の言葉を信じて、明日もこの「ナイトウェア」でウォーキングをしよう。それで寒いと思えば、トレーナーを出してくればいいのだから。