とんま天狗は雲の上

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皇后杯準決勝 日テレ・東京ヴェルディベレーザvs.マイナビベガルタ仙台

 皇后杯3連覇中のベレーザは今年も準決勝まで勝ち上がってきた。しかし、今季のなでしこリーグでは3位に終わった。今季はリーグ杯が中止になったので、皇后杯を獲らないと無冠となってしまう。対するベガルタはリーグでは7位。初の皇后杯勝戦を狙う。

 ベレーザの布陣は4-3-3。小林里歌子をトップに、右WGに宮澤ひなた、左WGは遠藤。中盤は三浦をアンカーに、左IHに長谷川唯。右IHには17歳の木下桃香が入る。DFは右SBに清水、左SB有吉、CBは松村と19歳の松田。GKも若い22歳の西村。ただし西村は今季で引退を発表している。一方、ベガルタの布陣は4-4-2。浜田と白木の2トップに、右SHは安本、左SHに佐藤瑞夏。ボランチは隅田と福田で組む。隅田は昨季からベガルタへ移籍していた。DFは右SB奥川、左SBに万屋。CBは北原と國武。GKは齊藤が守る。

 開始1分、ベガルタはCB北原の縦パスにFW浜田が抜け出すが、オフサイド。7分にもFW白木のスルーパスにFW浜田が走り込む。これもわずかにオフサイドとなったが、ベレーザの高いDFラインの裏をベガルタが積極的に狙っていく。パスを回そうとするベレーザに対してベガルタのプレスが早い。12分にはFW白木がロングシュートを狙う。そして13分、左SB有吉のボール処理がもたついたところにFW白木がプレスをかけ、右SH安本が抜け出すと、縦パスを受けたFW浜田がCB村松をかわしてシュート。だが右のポストにはね返された。惜しい。前半はベガルタが積極的に攻めていく。18分にもFW白木のスルーパスにFW浜田が抜け出しシュート。GK西村がナイスセーブした。

 なかなか攻め込めないベレーザだったが、26分、右SB清水のクロスがファーに流れると、これを収めたCF小林が仕掛けて、右SB奥川をかわし、クロス。左WG遠藤のシュートがネットを揺らした。ベレーザが初シュートを決めて、先制点を挙げた。32分には右SB清水のクロスにCF小林がCB國武をかわしてシュート。わずかにポスト左に外したが、ゲームはすっかりベレーザ・ペースになった。33分、ベガルタの左SH佐藤がミドルシュートを放つが、枠は捉えられない。そして40分、右SB清水のパスを受けた右IH木下がCB北原をかわして前に仕掛けると、飛び出したGK齊藤が足をかけて倒してしまう。PK。だがCF小林が上に外した。その後もベレーザが攻めたが、前半はこのまま終了。ベレーザの1点リードで折り返した。

 ベガルタは後半最初、左SH佐藤を下げて船木を投入。序盤、積極的に高い位置からプレスをかけていく。だが2分、ベレーザは右IH木下がドリブルで持ち上がると、CF小林がポストに入って、こぼれ球を左IH長谷川がミドルシュート。3分には右SB清水のスルーパスに抜け出したCF小林がシュート。だがGK齊藤が飛び出し、ナイスブロックした。その後も攻め続けるベレーザは7分、左IH長谷川がドリブルで上がり、右WG宮澤の落としから長谷川がスルーパス。宮澤が走り込み、CB國武をかわしてシュート。ベレーザが追加点を挙げた。

 ベレーザは10分にもCB北原の縦パスをCF小林がカット。左SB有吉がシュートを放つ。GK齊藤がナイスセーブ。そして12分、右SB清水のフィードに右WG遠藤が走り込み、シュート。ベレーザが3点目。ベガルタはその直後、右SH安本に代えて井上、CB福田に代えて小野を投入する。1 5分、左SH船木のクロスにFW浜田がシュート。だがGK西村がナイスセーブ。直後、ベレーザは左SB有吉を下げて、宮川を投入する。18分には左IH長谷川がミドルシュート。GK齊藤がファインセーブ。ベガルタも23分、FW白木のパスからCH小野がシュートを放つが、わずかにバーの上。24分、ベレーザはCF小林を下げて菅野。右IH木下に代えて中里を投入する。ベレーザも27分、FW白木に代えて今季で引退の有町を投入する。29分、ベガルタは左WG宮澤のクロスを右WG遠藤が落とし、CF菅野がミドルシュート。この時間帯から左右のWGを入れ替えた。

 そして34分、CF菅野が左に流すと、左WG宮澤のクロスに右WG遠藤がシュート。これが決まる。4点目。そして遠藤はハットトリックを達成した。37分、ベレーザは左WG宮澤とCB村松を下げて、左WGに伊藤。右SBに原。そして清水をCBに下げる。40分、ベガルタはCB北原の縦パスにFWに浜田が抜け出し、シュート。ようやく1点を返した。41分、右SB奥川に代えて坂井。44分には左SH船木がミドルシュートを放つが、GK西村がファインセーブ。さらにCB國武もミドルシュートを放つが、枠は捉えられない。そしてタイムアップ。4-1。ベガルタが持ち前の得点力を発揮して、ベガルタに快勝。4年連続の決勝進出を決めた。

 ベレーザは今季で引退または移籍する選手が4人とも出場。勝利はならなかったが、特に前半は惜しいゲームを展開した。それでもやはりベレーザは強い。もう一つの準決勝はレッズレディースがアルビレックスレディースをPK戦で下し、2年連続の決勝戦進出を決めた。決勝は29日。2年連続、ベレーザ対レッズの対戦となった。レッズが昨年の雪辱を果たして、皇后杯初制覇なるか、またはベレーザが4連覇を決めるか。決勝戦もなかなか楽しめそうだ。