とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第17節 チェルシーvs.マンチェスター・シティ

 一時は首位を争っていたチェルシーだが、12月以降はエヴァートン、ウルブスと連敗。さらにアーセナルにも敗れ、6位にまで順位を下げた。一方、マンCは今季、勝ちきれないゲームが続いたが、連勝してようやくエンジンがかかってきた。ゲーム消化数が他チームより2ゲーム程も少ない中、勝ち点ではチェルシーに並んで8位にまで順位を上げてきた。

 チェルシーの布陣は4-3-3。ヴェルナーをトップに、右WGツィエク、左WGにプリシッチ。中盤はカンテをアンカーに、右IHコバチッチ、左IHにマウントが入る。DFは右SBにアスピリクエタ、左SBにチルウェル。チアゴ・シウバとズマのCBにGKにはメンディが入る。対するマンCも同じく4-3-3の布陣を取ってきた。デブルイネをトップに上げて、右WGにスターリング、左WGにはフォーデンが入る。中盤はロドリをアンカーに、右IHベルナルド・シウバ、左IHギュンドアン。DFは右SBにカンセロ、左SBにはジンチェンコ。ルベン・ディアスとストーンズのCBにGKを守るのはステッフェン。GKエデルソンや右SBウォーカー、フェラン・トーレス、ジェズスは新型コロナの影響で欠場となっている。

 序盤からチェルシーが積極的にプレスをかけていく。5分にはパスの出しどころを失ったCHロドリのバックパスをGKステッフェンがキャッチしてしまい、間接FKを与える始末。わずかに動かしての右WGツィエクのシュートは壁から飛び出したDFがブロックして、続くCKからCFヴェルナーがヘディングシュートを放つ。しばらくはチェルシーの攻勢が続いたが、16分、右WGスターリングのパスから内側に走り込んだ右SBカンセロがスルーパス。CFデブルイネがシュートを放つと、その後はマンCがパスをつなぐ展開になっていった。

 そして18分、CHロドリから左に展開すると、走り込んだ左SBジンチェンコのクロスを左WGフォーデンが落とし、左IHギュンドアンが右に流して、DFをかわしシュート。マンCが先制点を挙げた。さらに21分、走り込む左WGフォーデンに向けてCFデブルイネがスルーパス。これは持ち場を離れたCBチアゴ・シウバがカットするが、こぼれ球を拾ったのはデブルイネ。クロスに左WGフォーデンが走り込み、シュート。あっという間にマンCが2点を先行した。

 23分にはやはり内側へ絞った右SBカンセロからの縦パスを右IHベルナルド・シウバがシュート。マンCはグアルディオラのチームらしく、両SBが積極的に内側に位置取りし、サイドを厚くして攻め上がる。その後もマンCのペースが続く。27分、左IHギュンドアンの縦パスを内側に絞った左SBジンチェンコがフリック。左WGフォーデンのクロスに右SBカンセロがミドルシュートを狙う。ゴール前に位置取るSBのカンセロ。30分には右WGスターリングがCFデブルイネとのワンツーで抜け出し、クロスに右IHベルナルド・シウバがシュート。

 そして34分、チェルシーのFKをゴール前ではね返されると、後方に残ったCHカンテが縦パスを入れる。だがこれをCFデブルイネがヘディングではね返すと、右WGスターリングがドリブル。GKと一対一になるが、チェルシーDF陣の帰りも早く、味方へのパスをあきらめシュート。これがポストに当たり、撥ね返ったところをCFデブルイネがシュート。マンCが前半のうちに3点目を挙げた。その後はチェルシーもパスを回して攻め込むが、マンCがカウンター。44分には右WGスターリングのドリブルからCFデブルイネが左に流し、走り込んだ左WGフォーデンのパスに左IHギュンドアンがヒールでシュート。わずかに右へ外れたが、マンCの攻撃力が爆発。前半を3-0で折り返した。

 後半序盤もチェルシーは積極的に前からプレス。だがこれまであまり出場機会がなかったマンCの左サイドが絶好調。5分、左WGフォーデンのドリブルから、中へのパスを左SBジンチェンコがシュート。9分にはCFデブルイネのFKにCHロドリがヘディングシュート。これはGKメンディがスーパーセーブで弾き出す。チェルシーも10分、右WGツィエクのクロスに左IHマウントがシュート。13分には右IHコバチッチの仕掛けからミドルシュートを放つが、枠は捉えられない。

 するとチェルシーは19分、右WGツィエクに代えてハドソン・オドイ、CHカンテに代えて若いギルモアを投入。チェルシーがパスを回して攻めようとするが、マンCはしっかり守ってカウンターを狙う。30分には左IHギュンドアンを下げてフェルナンジーニョを投入。さらに守備を固める。一方、チェルシーは32分、右IHコバチッチに代えてハヴァーツ。36分、右WGハドソン・オドイのクロスに左WGプリシッチがヘディングシュート。だがポスト左に外れた。プリシッチは個人技を生かしての突破なども見られたが、孤軍奮闘という感じ。アディショナルタイムの45+2分、左WGプリシッチの縦パスにIHハヴァーツが走り込み、クロスに右WGハドソン・オドイがシュート。ようやく1点を返すが、焼け石に水。3-1でマンCが勝利。順位を5位に上げた。

 5位とは言っても、首位リバプールとはゲーム消化数が2試合少なく、勝ち点差はわずかに4。遅まきながら優勝争いに名乗りを上げた。とは言え、7位エヴァートンまでが勝ち点差4の中にひしめく大混戦。次節プレミアリーグはリーグ杯、FA杯を挟んで、来週ミッドウィークに開催。これから厳しい日程が続く。マンCも明日はリーグ杯決勝進出をかけて、マンUとのマンチェスター・ダービー。調子を上げてきたマンCの活躍が楽しみだ。