とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第19節 リバプールvs.マンチェスター・ユナイテッド

 3連勝で首位に躍り出たマンU。11月初めにアーセナルに敗戦して以降は9勝2分けと負けていない。一方、リバプールは前節、サウサンプトン相手に開始早々の失点を挽回できずに敗戦。その前も2引分けと勝ち点を伸ばすことができず、首位から陥落した。しかしその差は3ポイント。先にゲームのあった4位レスターが勝利し、3位マンCも下位チームが相手だけにホームで勝利して、再び首位を奪還したいゲームだった。

 リバプールの布陣はいつもの4-3-3。フィルミーノ、サラー、マネの前線3枚は変わらず。中盤はチアゴ・アルカンタラをアンカーに、左IHワイナルドゥム。右IHにはシャキリが先発した。右SBアレクサンダー・アーノルド、左SBロバートソンはいつものとおりだが、ケガ人続出のCBは本来中盤のファビーニョヘンダーソンで組む。GKはアリソン。一方、マンUは4-2-3-1。ラッシュフォードをトップに、トップ下にブルーノ・フェルナンデス。ポグバを右SHに置いて、左SHにはマルシャルが入る。ボランチフレッジとマクトミネイ。DFは右SBにワンビサカ、左SBはルーク・ショー。CBにリンデレフが戻り、マグワイアと組む。GKはデヘア。

 序盤からリバプールがパスをつないで攻めていく。3分、CFフィルミーノの落としを右IHシャキリが左に流すと、左IHワイナルドゥムがさらに左へ展開。左SBロバートソンがミドルシュートを放つ。マンUはラッシュフォードを最前線に置いて、裏に走らせるが、OHブルーノ・フェルナンデスのスルーパスをDFにカットされたり、オフサイドにかかったり。なかなか決定機は造れない。

 11分、CFフィルミーノのシュートのこぼれから左SBロバートソンがミドルシュート。17分、右IHシャキリのスルーパスを左WGマネが落とし、CFフィルミーノがシュート。リバプールが圧倒的にボールを保持して攻めていく。マンUは18分、OHブルーノ・フェルナンデスのフリックからCHフリッジの縦パスにCFラッシュフォードが走り込むが、CBヘンダーソンがしっかりと対応した。21分には左SBロバートソンが中へドリブルをして、右IHシャキリミドルシュート。だがDFに当たり、ポスト右に外れた。22分にはマンUのカウンターを右SNアレクサンダー・アーノルドがカットして、縦パスを左WGマネが落とし、CFフィルミーノがシュート。DFブロックのこぼれ球を右WGサラーがシュートするが、枠を捉えることはできない。

 すると30分過ぎくらいからサラーとマネの左右を入れ替える。34分、マンUはドリブルで持ち上がった左SBショーが右IHシャキリに止められ、PA手前でFKのチャンスを得るが、ブルーノ・フェルナンデスのシュートはわずかにゴール左上に外れた。これがマンU前半唯一のシュート。しかし直後のゴールキックからリバプールにカウンターを仕掛けられ、左IHワイナルドゥムのスルーパスにサラーが抜け出すが、DFの戻りが早く、CFフィルミーノのシュートはGKデヘアがキャッチ。すると今度はマンUがカウンター、OHブルーノ・フェルナンデスのフィードをCFラッシュフォードが落とし、右SHポグバがゴール前に走るが、これもリバプールのDFにクリアされる。前半はリバプールが攻め、マンUが守る展開ながら見応えのある攻防。スコアレスのまま折り返した。

 後半もリバプールが攻めて、マンUが守る展開。それでも8分には右SHポグバのサイドチェンジから左SHマルシャルがスルーパスを出して、抜け出したOHブルーノ・フェルナンデスがシュート。CBファビーニョがブロックした。リバプールも14分、右SBアレクサンダー・アーノルドからのサイドチェンジから左SBロバートソンがクロス。CFフィルミーノがゴール前に詰めるが、CBマグワイアがしっかり対応する。

 16分、マンUはマルシャルを下げて、CFカバーニを投入。いよいよ攻撃開始か。ラッシュフォードを左SHに出した。すると20分、OHブルーノ・フェルナンデスがミドルシュート。GKアリソンがキャッチしたが、これがマンU初めての枠内シュート。27分にはブルーノ・フェルナンデスのCKを右IHポグバがヘディングシュート。GKアリソンがキャッチする。さらに30分、CBマグワイアの縦パスから左AHラッシュフォードが縦に送ると、左SBショーが駆け上がり、クロスにOHブルーノ・フェルナンデスがシュート。GKアリソンがファインセーブ。両チームを通じ、このゲーム最大の決定機だった。

 するとリバプールは31分、右IHシャキリを下げて、カーティス・ジョーンズを投入。33分にはCHチアゴがCHフリッジをかわしてミドルシュート。これはGKデヘアがファインセーブ。お互い決定機を作り出す。マンUも37分、CHフレッジがバックヘッドで前に送ると、OHブルーノ・フェルナンデスの落としから左SHラッシュフォードがドリブル。CFカバーニが左へ走るが、CBファビーニョがうまく対応し、パスも出せず、そのままつぶされた。さらに38分、右SBワンビサカのパスから右IHポグバが強烈なミドルシュート。だがこれもGKアリソンがビッグセーブではじき返す。続くブルーノ・フェルナンデスのCKにポグバがヘディングで競るが、うまく当てられない。

 終盤はマンUが優勢だったが、リバプールは40分にCFオリギ、44分には左IHミルナーを投入し、ゲームを落ち着かせる。マンUも44分にOHブルーノ・フェルナンデスに代えて、右SHにグリーンウッドを投入するが、ゲームはこのままタイムアップ。見応えのあるゲームだったが、結局、首位決戦はスコアレスドローに終わった。

 これでマンUは首位キープ。だがマンCも勝利してその差はわずか2。しかもマンCは1試合消化が少ないので、実質はマンCが首位か。そして4位に下がったリバプールだが、依然、勝ち点差は3。まだまだプレミアリーグはどうなるかわからない。週末はFA杯がある関係で、次節第20節は次週のミッドウィーク開催だが、今週ミッドウィークにもパラパラと未消化試合の日程が組まれ、マンUやマンC、レスター、リバプールなどもゲームの予定が入っている。今週末にはどういう順位になっているだろうか。プレミアリーグはまだしばらく目を離せない状況が続く。