とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第22節 マンチェスター・ユナイテッドvs.サウサンプトン

 南野のサウサンプトンへのレンタル移籍が決まった。すぐにゲームに出るとは思わなかったが、サウサンプトンの最近の状況と2位に後退したマンUのゲームを見たくて観戦した。マンUは前々節、最下位のシェフィールドに敗戦した後、前節ではアーセナル相手にスコアレスドロー。2戦連続で無得点が続いている。一方、サウサンプトンは3連敗中。順位も11位まで落としてしまった。

 マンUの布陣は4-2-3-1。前節に続いてカバーニがトップに入り、ブルーノ・フェルナンデスがトップ下。左SHラッシュフォードに、右SHにはグリーンウッド。ボランチフレッジと並んで、前節前半で交代となったマクトミネイが先発に復帰した。DFとGKは前節と変わらない。対するサウサンプトンの布陣は4-4-2。チェ・アダムスとイングスの2トップに、左SHアームストロング、右SHジェポネ。ボランチにはウォード・プラウズと並んで、19歳ヤンケヴィッツがリーグ戦初先発した。DFは右SBにケイン・ラムジー、左SBバートランド。スティーブンスとベドナレクのCBにGKはマッカーシー第19節レスター戦で攻撃の中心としてチームを引っ張っていたウォルコットとCHディアロはケガで欠場。ロメウもケガで、中盤の選手が不足している。

 どんなゲームになるかと期待して観始めたのだが、開始1分22秒、CHマクトミネイに対して若いCHヤンケヴィッツが足裏を見せたタックル。開始早々にレッドカードをもらい、一発退場となってしまった。サウサンプトンはアームストロングをボランチに下げて、イングスが左SH。4-4-1の布陣にしてひたすら守りしかなくなる。8分CHフレッジ、16分ラッシュフォードとミドルシュートを放つ。サウサンプトンも17分、CHウォード・プライズがミドルシュートを放つが、これが初シュート。そして18分、左SBルーク・ショーのクロスに右SBワンビサカが走り込み、シュート。マンUが先制点を挙げた。

 25分にも左SBショーの仕掛けから、縦パスに走り込んだSHグリーンウッドがクロス。左右を入れ替えて右SHにいたラッシュフォードが押し込んで、マンUが追加点を挙げる。サウサンプトンは28分、CHウォード・プラウズが絶妙なFKを放つが、GKデヘアがファインセーブ。数少ないチャンスもゴールにつなげることはできない。すると34分、CBマグワイアの縦パスをCFカバーニが落とし、DFに当たってこぼれたボールに走り込んだ右SHラッシュフォードがクロス。CBベドナレクがオウンゴールをしてしまう。これで3点目。ファーにはフレッジ他が走り込んでいた。

 さらに39分、CHフレッジから左に展開。左SBショーのクロスにCFカバーニがコースを狙った巧いヘディングシュートで4点目を挙げる。さらに42分、CBマグワイアの縦パスを受けたCFカバーニが反転して前へ。スライディングした右SBケイン・ラムジーの足がカバーニに入り、主審はPKを宣告。だが、VARでPA外が確認され、PKは取り消し。前半はこのまま4-0で折り返した。

 余裕のマンUは後半最初から、カバーニルーク・ショーを下げて。CFマルシャルとCHファンデベークを投入。フレッジを左SBに下げる。後半も圧倒的に攻め続けるマンU。6分にはCHマグワイアの縦パスを受けたCFマルシャルがOHブルーノ・フェルナンデスとのワンツーで抜け出し、シュートを放つ。8分、サウサンプトンは中盤でアームストロングが倒され得たFKをCHウォード・プラウズが早いリスタート。CFアダムスが抜け出して、シュート。ゴールネットを揺らしたが、VARでオフサイドが確認され、ゴール取り消し。惜しいチャンスを逃した。その後もマンUの一方的な攻撃が続く。15分には早くも3人目の後退で、ラッシュフォードを下げて、左SHダニエル・ジョーンズを投入する。

 すると24分、OHブルーノ・フェルナンデスの縦パスをCFマルシャルが胸トラップからシュート。5点目。25分、サウサンプトンは左SHイングスを下げて、レッドモンドを投入。26分、CHマクトミネイの縦パスに抜け出した右SHグリーンウッドがシュート。これはGKマッカーシーがナイスセーブしたが、こぼれ球をクリアしたCBスティーブンスのボールをCHマクトミネイがミドルシュート。これがネットに突き刺さり、マンUが6点目を挙げる。

 サウサンプトンは28分、右SHジェネポのスルーパスを左SHレッドモンドが落とし、CFアダムスがシュート。フリーだったが、シュートはバーの上を超えた。絶好機も決めきれない。33分には右SHジェネポを下げて、CBチャプチェトを投入。布陣を5-3-1に変更する。36分には右SHグリーンウッドがシュート。そして42分、CBリンデレフの縦パスをOHブルーノ・フェルナンデスがポストに入ると、こぼれ球にCFマルシャルが反応。これを追いかけたCBベドナレクはマルシャルに触らぬようにと避けたが、マルシャルが倒れ、主審はPKを宣告。VARの結果、PKが認められて、ブルーノ・フェルナンデスが決めた。なんとこれが7点目。しかもベドナレクもレッドカードで退場。サウサンプトンは2人少なくなってしまう。バートランドが下がってCB。布陣は3-5-0

 それでも45分には、右SBワンビサカのクロスにCFマルシャルがシュートを放ち、8点目。さらに45+3分、右SHグリーンウッドのサイドチェンジをOHブルーノ・フェルナンデスがヘディングで落とし、左SHダニエル・ジョーンズがシュート。9点目を挙げた。そしてタイムアップ。9-0。1995年イプスウィッチ戦以来の大差で勝利。勝ち点で首位マンに並び、得失点差でも3位リバプールに追い付いた。

 マンUはこの後、週末にエヴァートン戦。さらにその後はFA杯などで連戦が続く中、気分転換になる大勝でポグバやカバーニを休ませることもできた。一方、サウサンプトンは序盤の退場が痛かった。その後もVARでゴールが取り消しになったり、ベドナレクへのレッドカードも不運の一言に尽きる。きれいに忘れ去り、心機一転、次のゲームに臨むしかない。週末からは南野も加入する。このチームなら南野が出場するチャンスもあるに違いない。と言うか、ここで活躍できないようならプレミアリーグに居場所はない。次節ニューカッスル戦での大活躍を期待したい。