とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第23節 ニューカッスルvs.サウサンプトン

 前節、マンUに0-9と屈辱的な敗戦を喫し、4連敗となってしまったサウサンプトン。中盤の選手が軒並みケガで欠場し、移籍した南野がさっそく先発で出場した。布陣は4-4-2。チェ・アダムスとイングスの2トップは前節と変わらないが、南野は左SHで先発、右SHはレドモンド。ボランチにはロメウが復帰し、ウォード・ブラウズと組む。またDFは前節、CBベドナレクがレッドカードで退場となったが、その後レッドカードが取り消しになり、無事CBで出場。スティーブンスは右SBで先発し、CBにはヴェスターゴーアが入る。左SBはバートランド。GKはマッカーシー

 一方、ニューカッスルも5連敗の後、前々節はエヴァートンに勝利したが、前節は再びクリスタルパレスに敗戦。16位に低迷する。冬の移籍でアーセナルからウィロックが加入。布陣を4-3-1-2にして低迷脱出を図る。サン・マクシマンとカラム・ウィルソンがFWで左右に開き、トップ下にアルミロン。中盤はヘンドリックをアンカーに、右IHウィロック、左IHシェルビー。DFは右SBマンキージョ、左SBジャマール・ルイス。ハイデンとシェアのCBにGKはダーロウ。

 序盤は互角の展開。7分、ニューカッスルは左WGサン・マクシマンから右に展開。右SBマンキージョのクロスのこぼれを右IHウィロックが落とし、右WGウィルソンがボレーシュート。だがうまく当たらない。サウサンプトンも8分、右SHレドモンドのスルーパスに左SH南野が走り込むが、わずかに届かない。南野は常に中央に寄ってトップ下のようなポジションでプレーする。空いたスペースには左SBバートランドが上がり、実質4-2-2-2になっている。

 その後も互角の展開でゲームは進むが、16分、CBシェアのフィードに左WGサン・マクシマンがCBベドナレクをかわして走り込むと、クロスに右IHウィロックがシュート。ニューカッスルが先制点を挙げた。南野も19分、カットインからミドルシュートを放つが、これはDFにブロックされる。24分には右SBスティーブンスの縦パスをFWイングスが中に落として、FWチェ・アダムスがシュート。GKダーロウがナイスセーブする。その直後、ニューカッスルは右SBマンキージョがケガでクラフトに交代。25分、左SBバートランドのクロスからDFに当たったこぼれ球をFWイングスがヘディングシュートするが、これもGKダーロウがキャッチした。

 そして26分、CHヘンドリックのフィードに左WGサン・マクシマンが走り込み、戻しのパスをOHアルミロンがシュート。これがCBベドナレクの足に当たってゴールに飛び込んだ。ニューカッスルが追加点を挙げる。しかしサウサンプトンも30分、左SBバートランドのパスを受けた左SH南野がワントラップで前に抜け出し、GKのニアを抜くシュート。ネット上部に突き刺し、1点を返した。南野のプレーはお見事。ニューカッスルは36分、右WGウィルソンがケガでジョエリントンに交代。前半のうちに二人が交代する。

 サウサンプトンは45分、左SH南野が倒されて得たFKからCHウォード・ブラウズがサインプレー。左SBバートランドミドルシュートを放つが、枠を捉えられない。このまま前半を終えるかと思ったアディショナルタイム45+4分、サウサンプトンのFKをDFがクリアすると、これを収めたCHウォード・プラウズがGKマッカーシーへバックパス。GKマッカーシーは左SBバートランドへパスを送ったが、これをOHアルミロンがカットし、そのまま持ち込んでシュート。ニューカッスルが前半終了間際に3点目を挙げた。慌てなくてもいい場面で痛恨のミス。結局、この失点が結果につながってしまった。

 後半開始1分、ニューカッスルは右WGジョエリントンのパスを右IHウィロックが戻し、左IHシェルビーがシュート。フリーだったが、ポスト左に外す。惜しいチャンスを逃した。すると直後の3分、左SH南野の股抜きのパスを受けたFWチェ・アダムスがPA手前でCBハイデンに倒される。このFKをウォード・プラウズが直接決めて、再びサウサンプトンが1点差に詰める。そして5分、ニューカッスルのCHヘンドリックが左SH南野のドリブルを後ろから引っ張って倒し、2枚目のイエローカードをもらってしまう。退場。サウサンプトンが一人多い状況になる。ニューカッスルはシェルビーをアンカーに下げて、アルミロンを左IH。4-3-2の布陣にした。

 9分、CHウォード・プラウズのCKにCBヴェスターゴーアがヘディングシュート。だがGKダーロウがファインセーブ。その後もサウサンプトンが攻める。18分、FWチェ・アダムスから右に展開。右SHレドモンドのクロスにFWイングスがシュート。だがポストにはね返された。20分にはFWチェ・アダムスを起点に、右SHレドモンドがスルーパス。FWイングスが落として、左SBバートランドがシュート。ネットを揺らしたが、イングスの位置がオフサイドだった。南野へのパスだったら、オフサイドではなかったのに。

 ニューカッスルは22分、左WGサン・マクシマンに代えてCBダメットを投入。5-4-0にして守りを固める。ところが33分、CBシェアがケガでプレーができなくなる。既に3人の交代を終えたニューカッスルは代わりの選手を入れることができない。二人少ない9人でのプレーを余儀なくされる。布陣は4-4-0。サウサンプトンは36分、右SBスティーブンスに代えてCFヌルンドゥルを投入。3トップに、左SBバートランドも上がり、実質2-5-3。超攻撃的な布陣で攻めるが、守りを固めたニューカッスルをなかなか攻略できない。40分、FWアダムスのミドルシュートは枠の外。45分にはCHロメウのクロスからGKのパンチングをFWイングスがボレーシュート。だがゴール内でCBハイデンがクリアした。アディショナルタイムは6分あったが、最後までゴールをこじ開けることができず。ニューカッスルが守り切り、2-3で勝利した。

 守りを固めたチームからゴールを挙げるのは難しいだろうが、それにしても前半終了間際の3失点目がまずかった。南野は彼らしい技術力を発揮しての初出場初ゴールでアピールしたが、あれだけ中でプレーしていていいのだろうか。彼の特徴ではあるが、チーム内で浮かないか心配になる。またこれからウォルコットなど、復帰してくる選手もいるだろう。うまくチームに溶け込んでくれるといいのだけれど。これからのさらなる活躍を期待したい。でもその前に、サウサンプトンは5連敗をそろそろ止める必要がある。次は勝ち点差3のウォルバーハンプトンが相手だ。これ以上、順位を下げるわけにはいかない。