とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

退院3ヶ月が過ぎてなお、イライラ感とフワフワ感が収まらず。

 妻が退院して3ヶ月が経過した。退院当初は体重も少なく、腹や尻にはたるんだ皮膚がぶら下がっているような状況だったが、いつしか腹周りにはぜい肉も見られるようになってきた。管理栄養士から毎食のご飯の量なども聞き、それに従っていたが、最近は体重もだいぶ増加してきたので、その量を少し落としている。週2回の訪問リハビリは散歩や体操が中心だったが、体力はかなり回復したようだ。

 だが、脳機能障害的な症状は相変わらず続いている。一つは、ボォッとしていることができないこと。本人は「イライラする」というのだが、怒り出すわけではなく、何か集中できる作業がないと胸が詰まって耐えられない。それで、退院当初はトランプ、その後はネットでタッチ塗り絵のアプリを見つけ、もっぱらそれをやっている。もう一つは、起き上がると「フラフラする」ということ。退院後、次第にひどくなってきたと言うので、糖尿病管理の内科医に相談し、薬を変えてもらったが、ほとんど変化はない。ネットで調べると、くも膜下出血患者の5%ほどに同様の症状がみられ、脳機能不全の可能性が示されていた。

 それで先々週、くも膜下出血の際にお世話になった脳神経外科を再受診した。しかし、CT撮影と血液検査をした結果「異状なし」ということで、「内科医と相談して、薬を調整してみてください」と言われてしまった。こちらから「脳機能不全ではないですか」とは言いにくく、「5月にMRI検査を予定しているので、その時にはさらに詳細な検査をします」という言葉に押し切られてしまった。イライラ感についても相談をすると、「くも膜下出血で脳に障害を受ければ、性格も変わることがある」と厳しい口調で言われ、取り合ってもらえなかった。「それって、高次脳機能障害じゃないですか」と思ったが、医師の剣幕に言葉が出なかった。その週のうちに内科医を受診し、漢方薬を少し減らすことになったが、症状にあまり変化はない。

 訪問リハビリのOTさんや訪問看護師からは「フラフラ感は慣れるしかない」と言われた。タッチ塗り絵はベッドに寝たままできるので、なかなか起きてこない。できるだけベッドから起き上がる時間を長くなるよう、OTさんからは簡単な家事を行うことを提案されるのだが、あまりやりたがらないのはもともとの性格もある。最近は、間違い探しの本に興味を持ち出したが、見つかる個所だけ見つけると次のページに進み、あっという間に1冊が終わってしまった。サザエさんちびまる子ちゃんのアニメなら見てくれるので、毎週録画して見ている。先日は訪問看護師にこうした状況を伝えたので、今後は訪問リハビリのメニューも変わっていくだろうか。逆にそろそろ訪問リハビリも打ち切りになるのではないかと少し危惧もしているのだが。

 退院当初を思えば体力だけでなく、会話や行動もかなり回復してきた。だが入院前と比べればまだかなり差がある。回復するものかどうかもわからない。3ヶ月が経ったが、まだ少しずつ変化してきている。娘の介護休暇終了までまだ4ヶ月ある。その頃にはどういう状態になっているだろうか。妻と家族の手探り状態はまだまだ続く。