とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第25節 リバプールvs.エヴァートン

 前節、レスターに衝撃的な逆転負けを喫し、リーグ3連敗となってしまったリバプール。ホームでも3連敗で仮に4連敗すれば、なんと1923年以来98年ぶりのホーム連敗記録を更新することになる。一方、マージーサイドダービーは2000年代に入って以降、ホームで負けていない。こちらのジンクスを信じたい。一方、エヴァートンは前節マンCに敗れて連敗中。リバプールとの勝ち点差は3。EL圏内を目指すためにも負けられない。

 リバプールは前節ケガで前半に交代したミルナーに代わり、チアゴ・アルカンタラが先発出場。他は前節と同じメンバーが揃う。一方、エヴァートンは前節ベンチスタートだったハメス・ロドリゲスを先発から起用。布陣は3-5-2。ハメスはリシャルリソンと2トップを組み、中盤はトム・デービスをアンカーに、右IHドゥクレ、左IHアンドレ・ゴメス。WBは右にコールマン、左にディニュ。3バックは右からホルゲイト、マイケル・キーン、ゴッドフレイと並ぶ。

 序盤、リバプールが前からプレスをかける。しかし3分、右IHドゥクレの縦パスがDFにはね返されて再びドゥクレの下へ。これをヘディングで前に送ると、FWハメス・ロドリゲスがスルーパス。FWリシャルリソンがうまく抜け出して、そのままシュート。エヴァートンが幸先よく先制点を挙げた。一方、リバプールも9分、右IHドゥクレからボールを奪ったCFフィルミーノが縦パス。右WGサラーの落としを左WGマネが縦に持ち込み、ゴール前にクロス。フィルミーノとカーティス・ジョーンズが走り込むが、手前でGKピックフォードがキャッチした。

 その後もリバプールがパスを回して攻める展開が続く。19分、右WGサラーの縦パスを左WGマネとDFが競って落とすと、CFフィルミーノがシュート。だがCBマイケル・キーンがブロックする。続くアレクサンダー・アーノルドのCKのクリアをCBヘンダーソンミドルシュート。だがGKピックフォードがファインセーブで弾き出す。21分には左WGマネの落としから右SBアレクサンダー・アーノルドがミドルシュート。だがこれもGKピックフォードがナイスセーブした。

 その後、リバプールのCBヘンダーソンが右足鼠径部を抑えて座り込む。30分、フィリップスと交代となってしまった。31分、PA手前で得たFKをアレクサンダー・アーノルドが狙うが、バーの上。逆に33分、エヴァートンは左WBディニュのクロスに右WBコールマンがダイビングヘッド。GKアリソンのファインセーブで何とか追加点は許さない。35分、左IHカーティス・ジョーンズがミドルシュート。38分には左SBロバートソンのFKにCBフィリップスがヘディングシュートを放つが、枠の外。前半はエヴァートンの1点リードで折り返した。

 後半もリバプールが序盤から攻勢をかける。2分には左SBロバートソンのクロスに左WGマネがヘディングシュート。5分にも左IHカーティス・ジョーンズのクロスにマネがヘディング。押し込んでいくリバプールだったが、エヴァートンの中央の守備は堅い。さらに14分には前半にイエローカードを1枚もらった左IHアンドレ・ゴメスに代えてシグルズソンを投入。17分にはFWハメス・ロドリゲスも下げて、カルバート・ルーウィン。守備を固める。リバプールも18分、左IHカーティス・ジョーンズに代えてシャキリチアゴ・アルカンタラがワイナルドゥムとボランチで並び、シャキリはかなり高い位置を取る。両SBも上がって、実質2-4-4のような感じ。

 24分、CFフィルミーノの縦パスを左IHシャキリがつないで、右WGサラーがシュート。だが、GKピックフォードがナイスセーブ。28分には右SBアレクサンダー・アーノルドがドリブルで仕掛けて、DFストップのこぼれ球をCFフィルミーノがシュート。だが枠を捉えられない。後半ここまでのボール支配率はリバプールが80%を超える。圧倒的にリバプールが攻め込むが、決定機を作れない。すると38分、カウンターでCHトム・デービスが縦に送ると、FWリシャルリソンがドリブルで持ち込み、左を駆け上がったFWカルバート・ルーウィンへパス。シュートはGKアリソンにストップされるが、はね返りを狙ってさらに走り込んだが、スライディングした右SBアレクサンダー・アーノルドにかかって倒れる。PK。これをシグルズソンが決めて、エヴァートンが追加点を挙げた。

 追うリバプールは40分、CFフィルミーノが仕掛けてシュートを放つが、枠に決まらない。41分、エヴァートンはFWリシャルリソンに代えてイウォビ。前線から追いかける。リバプールもチアゴを下げてFWにオリギを投入。4-1-1-4のような布陣で攻めるが、エヴァートンが中央を固めて守る。45+2分、CHワイナルドゥムのミドルシュートはGKピックフォードがファインセーブ。アディショナルタイムは6分と長かったが、そのままエヴァートンが最後まで守り切り、2-0。アンフィールドエヴァートンが2000年代初めての勝利を飾った。

 これでリバプールは屈辱のリーグ4連敗。何と98年ぶりの記録を更新してしまった。しかもヘンダーソンが負傷。ただでさえケガ人続出のCBがまた一人いなくなった。後半の攻撃停滞もヘンダーソンからのパスが無くなってしまったことも大きい。リバプールにとっても守備面だけでなく、攻撃面でも大きな痛手を負うことになった。次のリバプールの相手は最下位シェフィールド。さすがにここで連敗を止めることができるだろうか。ここまで大崩れするとは思わなかった。いよいよクロップ監督の解任も近づいてきたかもしれない。