とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第26節 レスターvs.アーセナル

 Jリーグが開幕して、欧州リーグを観る時間が少なくなる。プレミアリーグはマンCがミッドウィークのウォルヴァーハンプトン戦にも勝利して、公式戦21連勝。2位マンUとの勝ち点差も15と開き、ほぼ優勝は決まった状況。一方、2位以下は混沌としている。2位と5位の対戦となったマンUチェルシーが引き分ければ、3位レスター、4位ウェストハムも敗戦し、6位リバプール、7位エヴァートンと5位チェルシーとの勝ち点差はわずか1。ミッドウィークの結果で順位はまた大きく動くかもしれない。

 最初はマンUチェルシーのゲームを観ようかと思ったが、スコアレスドローという結果を先に知り、ゲーム前の時点でマンUと勝ち点で並ぶ3位レスターのゲームを観ることにした。相手は11位アーセナルマンUと引き分けた第21節では、スミス・ロウがチームを引っ張って、攻撃的なサッカーを展開していたが、その後は1勝3敗。前節のマンC相手の敗戦は仕方ないとしても、なかなか勝ち点が伸びていかない。一方、レスターは前々節、リバプールに劇的な逆転勝利をして、さらに前節はアストンビラに勝利。アーセナルに1-3で敗戦とは、いったい何があったのか。

 と思ったら、何とアストンビラ戦でマディソンが負傷交代。代わりにイヘアナチョをバーディーと並べてFWに置く4-4-2の布陣を取ってきた。SHは右にリカルド・ペレイラ、左にバーンズ。エンディディとティーレマンスのボランチは変わらず、左SBには若いルーク・トーマスを起用。カスターニュが右SBに入る。CBはソユンジュとエヴァンス、GKはシュマイケルと中央の守備は変わらない。一方、アーセナルは4-2-3-1。ラカゼットをトップにトップ下にスミス・ロウ。右SHペペ、左SHはウィリアン。ボランチにはジャカとエルネニーを並べ、SBは右にセドリック、左にティアニー。パブロ・マリとダビド・ルイスでCBを組み、GKはレノ。オバメヤンとサカはベンチに座る。

 序盤からアーセナルが積極的に攻めていく。しかし速いプレスで対応するレスターは6分、アーセナルの左SHウィリアンとCHジャカにプレスをかけてボールを奪うと、CHティーレマンスがドリブルで抜け出して、そのままシュート。幸先よくレスターが先制点を挙げた。しかしその後もアーセナルが攻めていく展開は変わらない。21分には右SHペペの仕掛けをCHティーレマンスが倒したとして主審はPKを宣告。だがVARの結果、ファールを犯したのはCHエンディディ。しかもPAの外と判定。FKはペペが蹴ったが、DFがブロックした。

 その後もアーセナルが攻めて、レスターが守る。21分にはレスターの左SHバーンズがミドルシュート。GKレノがナイスセーブする。27分、アーセナルは右SHペペのパスをCHジャカが縦に入れて、左SHウィリアンがシュート。だがポスト右に外した。マディソンの不在でゲームを組み立てられないレスターは36分、FWイヘアナチョがミドルシュートを放つが、GKレノがキャッチ。そして39分、右SHペペの仕掛けを左SBルーク・トーマスが止めてFKを献上すると、ウィリアンのFKにCBダビド・ルイスが中央に走り込んでのヘディングシュート。アーセナルが同点に追い付いた。

 しかし42分、アーセナルも司令塔スミス・ロウが足の不調を訴え、ウーデゴールとの交代を余儀なくされる。アーセナル、ピンチ! だが45+2分、左SHウィリアンのパスをOHウーデゴールが右に流すと、右SHペペのクロスがCHエンディディの手に当たる。今度はPK。これをCFラカゼットが決めて、前半終了間際にアーセナルが逆転。前半はそのまま終了した。

 レスターは後半最初、絶好調の右SHペペに対峙して止めきれなかったルーク・トーマスを下げて、右SHオルブライトンを投入。リカルド・ペレイラを左SBに回す。しかし後半早々の6分、左SHバーンズがケガで退場。右SHウンデルの投入を余儀なくされた。オルブライトンが左SHに回る。するとその直後の7分、CFラカゼットがDF二人に囲まれながらポストプレーで粘ると、CHジャカが右に展開。右SHペペのパスをOHウーデゴールが今度は左へ展開。左SHウィリアンの仕掛けに飛び出したGKシュマイケルとCBエヴァンスをかわして折り返したパスを右SHペペがシュート。アーセナルがきれいに3点目を挙げた。

 その後は両チームとも司令塔がいなくなって攻撃が停滞。アーセナルは21分、CHエルネニーをトーマス・パーティに交代。レスターも24分、CBエヴァートンがケガでアマーティとの交代を余儀なくされる。27分、右SHウンデルのクロスを左SHオルブライトンがシュートするが、FWバーディーの背中に当たってはね返された。その後は2点を追うレスターが積極的に攻めていくが、ミスも多く、なかなかシュートまでいけない。逆にアーセナルは37分、OHウーデゴールのCKから左SBティアニーがボレーシュート。39分にはCFラカゼットを下げてオバメヤンを投入。42分、そのCFオバメヤンがCHトーマスのパスを受けて、カットインからミドルシュートを放つ。7分間の長いアディショナルタイムだったが、お互いファールで倒れる選手もいて、時間が経過。45+6分、オルブライトンのCKのこぼれ球をFWイヘアナチョがシュートするが、枠を外す。そしてタイムアップ。3-1、アーセナルが逆転快勝のゲームだった。

 レスターはマディソンに加え、バーンズとエヴァンスもケガで交代。いずれもこれまでレスターの攻守を支えてきた選手なだけに今後が心配。ティーレマンスとバーディーだけではレスターを支えきれない。一方、アーセナルも、勝って5位チェルシーとの勝ち点差は7。まだ十分追い付ける可能性もあるだけに、スミス・ロウの負傷交代は心配だ。それでもオバメヤンとサカは休ませることができた。ウーデゴールもしっかり機能している。今後の巻き返しが楽しみだ。下手をするとレスターと順位が入れ替わるかもしれない。負けたレスターに対する心配が多いゲームだった。