ミッドウィークのガンバ戦がキックオフ直前に延期となってしまったグランパス。今度こそ本当にホーム開幕戦を迎える。相手は開幕戦を5-1と大量点で勝利したコンサドーレ。その攻撃力は警戒したが、ここまでいいゲームになるとは思わなかった。今、Jリーグで最高の組合せかもしれない。
グランパスは前節に続いて山崎がトップ。柿谷をベンチに置いて、シャビエルがトップ下に座った。右SHは前田、マテウスが左SH。ボランチはこのゲームでも米本と稲垣で組む。DFとGKは前節に同じ。成瀬が右SBに入る。対するコンサドーレも前節と同じ先発。布陣は3-4-3。アンデルソン・ロペスをトップに、右FWに大卒新人の小柏、左FWはチャナティップ。宮澤と駒井をボランチに置いて、右WBは金子、左WBルーカス・フェルナンデス。3バックは右から田中駿汰、キムミンテ、福森。GKは菅野が守る。
序盤からコンサドーレが高い位置からプレスをかけてくる。グランパスはうまくいなして早めに前線に長いボールを放り込む。7分には右SH前田がカットインからミドルシュート。コンサドーレも12分、右WB金子のクロスのクリアを左CB福森がミドルシュートを放つ。グランパスは14分、OHシャビエルの縦パスに走り込んだ左SHマテウスがシュート。しかしポストの右。すると16分、中盤まで下がった右SH前田が横パス。しかしこれを右FW小柏がカットして、そのままドリブル。左に流して、CFアンデルソン・ロペスがシュートする。だがGKランゲラックがファインセーブ。
その後、グランパスはSH前田とマテウスの左右を入れ替えた。25分にはCH米本の縦パスに走り込んだ左SB吉田のパスを受けたCF山崎が前に運び、クロスにシャビエルが走り込む。だがシュートはうまく足に合わなかった。コンサドーレも31分、CBキムミンテのフィードを右SB成瀬がヘディングするが、これをCFアンデルソン・ロペスが奪ってシュート。これもGKランゲラックが飛び出し、セーブした。その後も高い位置からプレスをかけるコンサドーレに対して、これをかわしてパスをつないでいくグランパスという展開は変わらない。43分、マテウスのFKにCH米本がヘディングシュートを放つが、ポストの左。45分には右SH前田の縦パスを受けたCF山崎が仕掛けて、ゴール前に迫るが、GK菅野が飛び出し、セーブする。前半はスコアレスで折り返した。
後半は序盤、コンサドーレが積極的に攻めて、押し込んでいく。4分、福森のFKは壁に当たり、GKランゲラックがキャッチ。お互い守備も堅く、このままゴールは入らないのではないかと思ってしまう。この状況を動かすべく、グランパスが先に動く。9分、山崎、シャビエル、米本と3人を下げて、FW柿谷、左SH相馬、CH長澤を投入。前田をFWに上げ、マテウスが右SHに移る。しかし膠着状態は変わらない。14分には右FW小柏がドリブルで運ぶと、右SB成瀬が倒し、PA再び福森がFKのチャンス。だがこれもGKランゲラックがキャッチした。
16分にはグランパスが早くも4人目の交代。右SB成瀬を下げて、宮原を投入する。21分、左SH相馬のFKはCB丸山がニアに走り込むが届かない。GK菅野のパンチング・クリアをCH稲垣がミドルシュートするが、枠は捉えられなかった。30分にはFW柿谷の落としから左SH相馬がクロス。右SHマテウスがダイレクトで縦に送ると、FW前田が走り込み、シュート。だがGK菅野がファインセーブで止めた。33分にはコンサドーレも福森のCKのクリアを右CB田中がヘディングシュート。しかしGKランゲラックがキャッチする。やはりこのままスコアレスドローか。と思った37分、右サイドでFW前田の縦パスを右SHマテウスがキープすると、外側を上がった右SB宮原にパス。宮原が中へ送ると、FW前田が仕掛け、CH宮澤をかわしてクロス。これを左SH相馬が押し込んだ。ゴール。ついにグランパスが先制点を挙げた。
コンサドーレはその直後、小柏と金子を下げて、右FWドウグラス・オリヴェイラ、左WB菅を投入。ルーカス・フェルンナンデスが右WBに回る。グランパスも42分、前田を下げてCHに木本を投入。長澤をトップ下に上げて、守備を固める。45＋1分、福森のCKにキムミンテがヘディングシュート。だが枠を捉えられない。4分のアディショナルタイムもグランパスのDFがしっかり守り切る。そしてタイムアップ。苦しいゲームだったが、1-0で勝利。グランパスが連勝を飾った。
それにしても厳しいゲームだった。GKランゲラックのファインセーブに助けられたシーンもあった。しかし全員気を緩めることなく、最後まで守り切った。コンサドーレの守備も堅く、ゴールは難しいかと思ったが、そこは今季の積極的な補強の成果。選手層の厚さが最後には勝負を分けたという感じ。途中出場の相馬がゴールを挙げたが、柿谷も長澤も要所でよく役割を果たしていた。次はミッドウィークにレイソル戦。そして週末にはヴィッセルとこの先も密な日程が続く。厚い選手層を生かして、うまくローテーションを行い、開幕からロケットダッシュをしたフロンターレに追いかけていきたい。
