とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第7節 セレッソ大阪vs.サガン鳥栖

 ここまで無敗無失点。4勝2分で3位に付けるサガン。先日のU-24アルゼンチン戦では林大地と中野信哉が出場し、林は先制点も挙げて活躍した。迎え撃つセレッソは4勝1分2敗。サガンとは勝ち点差1に差で4位に付ける。CB瀬古もU-24の第2戦で先発。林の先制点は瀬古のフィードから生まれた。若い選手の活躍が楽しみなゲームだ。

 セレッソの布陣は4-4-2。ベテランの大久保と豊川の2トップに、左SH清武。右SHにはケガの坂元に代わり、西川潤が先発した。ボランチは藤田と奥埜。DFは右SBに松田陸、左SBは丸橋。CBには若い瀬古と西尾が並び、GKはキムジンヒョン。一方、サガンの布陣は4-2-3-1。林大地をトップに、中野嘉大がトップ下に入る。右SH樋口、左SHに小屋松。ボランチは仙頭と松岡。DFは右SBに飯野、左SBに中野信哉。エドゥアルドとファンソッコのCBにGKはパクイルギュが入る。

 開始4分、右SH西川のFKをFW豊川がフリックし、FW大久保が飛び出してヘディングシュート。さっそくネットを揺らすが、これはオフサイド。13分にも左SH清武の落としからFW大久保がミドルシュート。序盤はFW大久保が積極的に走り回り、攻めていく。20分には右SH西川がドリブルで運び、そのままシュート。だがこれはGKパクイルギュがキャッチする。その後はセレッソの攻撃も落ち着き、サガンがパスを回してゲームの主導権を握り出す。

 25分、CH仙頭の縦パスを受けたCF林がシュート。DFにブロックされると、こぼれ球をCH仙頭がミドルシュート。しかしこれはGKキムジンヒョンの正面を突く。40分、FW豊川のミドルシュートはDFがブロック。セレッソも42分、CBエドゥアルドのフィードから右SB飯野がダイレクトでミドルシュート。GKキムジンヒョンがセーブするが、クロスだったかもしれない。アディショナルタイムの45+2分にはCH藤田のロングスローのクリアを左SH清武がボレーシュート。DFブロックのこぼれ球を今度はFW豊川がシュートするが、これもDFにブロックされた。前半はこのままスコアレスで折り返した。

 後半最初、サガンはOH中野嘉大を下げて山下を投入する。布陣は4-4-2。セレッソがキックオフを後ろに下げると、CB瀬古が大きく前方でフィード。DFがヘディング折り返すと、これを拾ったCH奥埜がミドルシュート。これがゴールネットを揺する。この間、わずか9秒。セレッソが後半早々先制点を挙げた。サガンは今季初失点だ。すぐにサガンも攻めていく。2分、右SH樋口がミドルシュート。しかしセレッソも後半は縦に速く攻めていく。4分にはFW豊川がミドルシュート。そして10分、セレッソの縦パスをCBファンソッコが収めたところにFW大久保がプレスをかける。ボールを放した後に身体を当てられ、ファンソッコが抗議の足を蹴り上げると、かすかに掠ったか、大久保が足を抑えてピッチに転がる。これに対して今村主審はすぐにイエローカードを提示。大久保はこの後、すぐに立ち上がっているから、かなり大袈裟に演技をしていた感じ。しかしこれがその後の勝負を分けることになった。

 サガンは18分、左SH小屋松に代えて本田を投入。さらに24分にはCH松岡を島川に代えた。29分、右SB飯野のクロスにFW山下がヘディングシュートするも、GKキムジンヒョンの正面。セレッソも31分、FW大久保を下げて山田を投入する。すると32分、左SH清武のドリブルに対してCBファンソッコがスライディング。ボールと共に清武の足を払ってしまう。今村主審はすぐに2枚目のイエロー。続いてレッドカードを提示した。ファンソッコはその直前、FW豊川の強引な突進に対して強く身体を当ててファールをもらい、その時にもVARでイエローカードが必要か確認をしていた。両者を合わせてのイエローカードは仕方ないが、大久保に対するイエローカードがもったいなかった。大久保の老練なプレーにやられたという感じだ。

 サガンは35分、FW林を下げて、CB田代を投入。その後はゴール前を固めるセレッソに対して積極的に攻めていく。41分には右SH樋口のCKをCBエドゥアルドが落として、CH仙頭がボレーシュート。しかしGKキムジンヒョンの正面。45+1分にはGKパクイルギュのフィードをCF山下がヘディングで落とし、CH仙頭がボレーシュート。しかしこれも枠を捉えられない。逆にセレッソは時間を使う選手交代。45+2分FW加藤、さらに+3分FW松田力を投入。そしてタイムアップ。1-0。セレッソが勝利した。

 サガンは若い選手が溌剌とプレーしたが、要所にベテランを拝するセレッソの守備を最後まで崩せず、ゴールが遠かった。そして後半早々の失点、さらには大久保のマリーシア。結局、選手の経験の差が勝負に繋がってしまった感じで残念だ。これで失速しなければいいのだが。逆にセレッソは3位に浮上。昨季の守備の強さは健在。加えて、大久保と豊川の2トップが強力だ。怖いチームが上がってきた。