とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第9節 大分トリニータvs.名古屋グランパス

 開幕以来負けなしとは言うものの、前節・前々節とドローでフロンターレとの勝ち点差は5に開いた。さすがにこれ以上離されるわけにはいかない。今節の相手は4連敗中のトリニータ。当然、守備を固めてくることが予想されるが、何とか得点を取って勝利が欲しい。トリニータの布陣は3-4-3。高澤をトップに、左FW小林成豪、右IH町田。WBは右に松本怜、左は20歳の高畑。下田北斗小林裕紀ボランチに並ぶ。小林裕紀は古巣対決だ。CBは右から羽田、坂、三竿雄斗。GKは高木駿が守る。一方、グランパスは4-2-3-1。山崎をトップに、トップ下に前田。右SHマテウス、左SHには齋藤学が先発した。ボランチは米本と長澤で組む。稲垣は今季初めてのベンチスタートだ。CBとGKは前節と同じ。成瀬が右SBに入った。

 開始2分、右CB羽田からCF山崎がボールを奪い、左に流して、OH前田がクロス。右SHマテウスミドルシュートを放つ。序盤こそグランパスが攻めていったが、トリニータも次第に攻める時間が多くなってきた。6分、CH下田の縦パスを右FW町田が落とし、CF高澤の横パスをCH下田がミドルシュートグランパスは10分過ぎ位から左右のSHを入れ替えた。右SH齋藤、左SHマテウス。17分にはCH長澤のフィードにCF山崎がうまく抜け出し、シュートを放つが、GK高木がセーブする。

 その後も攻撃がうまく繋がらないグランパスは20分過ぎ、齋藤をトップ下に移し、前田が右SHに入る。トリニータは24分、GK高木のフィードを右FW町田が落とし、CF高澤がミドルシュート。なかなかシュートを打てないグランパスだったが、33分、左サイドでボールを持った左SHマテウスが詰めてきた右CB羽田を背中に背負って、股下をヒールで抜き、反転して駆け上がるとクロスはGK高木が叩き落す。しかしそこに詰めたのがCF山崎。うまくこぼれ球を押し込んだ。グランパスが先制する。さらに44分、右サイドからマテウスがFKをゴール前に入れると、CF山崎と競り合ったCB坂がヘディングでオウンゴールグランパスが追加点を挙げた。前半、グランパスが2点リードで折り返した。

 後半は序盤からトリニータが攻めていく。守りを固めるグランパス。11分には右サイドからのCH下田のFKをCB木本がクリアするが、これを右WB松本がダイレクトボレー。CB丸山が身体に当てて、ゴールを守る。14分、グランパスは齋藤と前田を下げて、FWに柿谷、左SHに相馬を投入。マテウスを右SHに戻す。その後もトリニータがパスを回して攻めるが、グランパスの守備は崩れない。20分にはFW山崎を下げて、右IH稲垣を投入。布陣を4-3-3にして守りを固める。米本がアンカー。長澤が左IH。

 一方、トリニータも22分、羽田と小林裕紀を下げて、右CB黒崎、ボランチに長谷川を投入する。長谷川はCBの間に降りて後ろからゲームを作る。さらに29分にはCB三竿に代えて香川、右WB松本に代えて井上を投入する。しかし井上はほとんど前線に上がりっぱなしで、右サイドは町田や黒崎がカバーする。それとも町田が右WBだったのか。町田は中に絞って右IHの位置取りをすることが多い。35分、右SB成瀬のヘディングクリアをCF高澤がミドルシュート。直後には左FW小林成豪を下げて、伊佐を投入。井上を入れて3トップが前線で走り回る。

 一方、グランパスは42分、マテウスを下げて、CB中谷を投入。5-3-2にして、さらにゴール前を固めた。「これ以上堅くなってどうするんだ」とアナウンサーがつぶやいたのが印象的。それでもトリニータは何とか攻める。45+1分、CF高澤が左サイドを駆け上がり、強烈なミドルシュート。GKランゲラックがファインセーブするが、はね返りを右CB黒崎が落とし、CH長谷川がミドルシュート。わずかにポストの左に外した。すると45+2分、右IH稲垣の縦パスに右WB成瀬が上がって、クロスをFW柿谷がシュート。ダメ押しの3点目。そしてタイムアップ。3-0でグランパスが完勝した。

 3試合ぶりの勝利にホッとした。しかも8試合連続の無失点はJリーグ記録だ。しかし先制点はようやく前半33分。それもマテウスの個人技でこじ開けた感が強い。一方フロンターレは、グランパススコアレスドローで苦しんだFC東京を相手に4-2で勝利。勝ち点差5は変わらない。すぐにフロンターレのレベルに追い付けるわけもない。今はただ守備を信じて、何とかゴールを挙げて、フロンターレに付いていくしかない。次は今季初黒星を喫した6位サンフレッチェ。過信せず、ただただ勝利を重ねていこう。信じている。