とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第11節 名古屋グランパスvs.ガンバ大阪

 前節、サガンに今季初の黒星を喫したグランパス。次節からフロンターレとの連戦を控え、ガンバ相手にそれ以前の調子へ戻しておきたい。一方、ガンバはコロナによるゲーム中止もあってここまで1勝1敗3分。開幕戦でヴィッセルに敗れて以来、負けはないものの、ゴールはサガン戦で挙げた1点のみ。深刻な得点不足に陥っている。グランパスにとってはゴールを挙げられるかがカギとなる。

 グランパスの布陣は4-4-2。山崎と柿谷の2トップに、右SHマテウス、左SH相馬。ボランチは米本と稲垣。右SBに成瀬を起用し、左SBは吉田。CBは丸山と木本で組む。GKはランゲラック。対するガンバはパトリックとレアンドロペレイラの2トップ。右SHに倉田、左SHに宇佐美が入り、ボランチは山本悠樹と井手口。SBは右に小野瀬、左に福田。昌子と三浦のCBにGK東口。後ろの3人は強力だ。

 序盤は互角の展開。ガンバが5分、CB昌子のフィードをFWパトリックが落として、右SB小野瀬がミドルシュートを放てば、グランパスも6分、右SHマテウスミドルシュートを狙う。ガンバは堅いグランパスの中盤を飛び越え、屈強の外国人FWを狙ってロングパスを打ち込み、攻めていく。一方、グランパスはいつものように守備を固め、カウンター。10分、FW山崎のポストから左SH相馬が抜け出し、ミドルシュートを放つが、GK東口がセーブする。ガンバも13分、宇佐美のCKのこぼれをCH井手口がミドルシュート。15分にはGK東口からのフィードにFWレアンドロペレイラが抜け出してシュートを放つが、枠を捉えられない。グランパスも16分、右SHマテウスミドルシュートはCB昌子に当たってあわやゴールに向かうが、ぎりぎりGK東口がセーブした。

 その後も一進一退で進むが、ロングボールも次第に入らなくなり、ガンバの攻撃に手詰まり感が漂う。すると29分、左SH相馬がドリブルで左サイドを駆け上がり深くえぐると、FW山崎がうまく左SB福田の裏を取って、福田の上を越えたクロスに胸トラップからシュート。落ち着いて決めて、グランパスが先制点を挙げた。ガンバはその後、倉田と宇佐美のポジションを入れ替えて反撃するが、グランパスがしっかり守ると、終盤はグランパスが攻め返す。38分、左SH相馬のミドルシュート。41分、右SHマテウスがFKを直接狙う。さらに45+4分にはマテウスのCKをGK東口がパンチングで弾き出すも、CH稲垣がミドルシュート。これはDFにブロックされたが、前半はこのまま1-0で折り返した。

 後半の最初にガンバはCH井手口を下げて、チュセジョンを投入する。序盤はガンバが攻めていくが、やはり攻めきれない。すると10分、左SB吉田の縦パスに左SH相馬が抜け出し、そのままドリブルで上がって、対応したCB三浦を切り返しでかわしてシュート。ネットに突き刺さり、グランパスが追加点を挙げた。

 ガンバは14分、小野瀬を下げて、左SBに黒川を投入。福田を右SBに移す。19分、宇佐美のFKのクリアを右SB福田がミドルシュート。だがDFがブロックした。25分には倉田と山本を下げて、左SHチアゴ・アウベス、CH矢島を投入。すると30分、左SHチアゴ・アウベスが左サイドを細かいワンツーで上がり、最後は右SH宇佐美のパスからFWレアンドロペレイラがシュート。だがポスト左に外した。

 グランパスは32分、相馬と柿谷を下げて、左WG齋藤、左IH長澤を投入。布陣を4-3-3。さらに36分にはマテウスも下げて、CB中谷。3バックにしてさらに守備を固める。布陣は3-5-2。鉄壁の守りでガンバの攻撃をことごとくはね返す。36分、ガンバはFWパトリックを下げて一美を入れるが、何も生まれない。45+2分、宇佐美のシュートがその後の唯一のシュート。終了間際の45+6分にはFW齋藤学がドリブルでゴール前まで迫り、シュートを放つが、GK東口がナイスセーブ。そしてタイムアップ。2-0。グランパスが鉄壁の守りで快勝した。

 結局、ガンバはこの日も無得点。グランパスの前にゴールの気配も漂わせることはなかった。グランパスはこれで前節の暗雲を一掃。今季10回目のクリーンシートで気分よくフロンターレ戦に向かうことができる。決戦初戦は中6日でホーム・豊田スタジアム。十分な休養と準備ができる。自信を取り戻し、さあ次は首位決戦だ。がんばれ、グランパス