とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

「みなし高齢者」のワクチン接種について

 「ワクチンクーポン券は来たけれど」にも書いたとおり、今年度中に65歳となる私にもワクチンクーポン券が届いている。直後に市から案内のあったワクチン接種の抽選予約は妻の分を申し込んだけど、外れた。GW明けには集団接種の受付もあったが、これは「コロナ禍時代の広報」で書いたとおり、気が付いた時には予約受付は終わっていた。さらに、近くの大型施設で実施予定の集団接種の予約も申し込まず。月1で通っているクリニックには先日行ったが、「予約受付は後日」と言われ、そのままになっている。そう言えば、そのクリニックでの予約ももう始まったはずだが、まだ足を運んでいない。

 ボケボケしていると、そのうちに高齢者のワクチン接種は終了し、基礎疾患のある人や高齢者以外の一般のワクチン接種が始まってしまうのではないか。そうなったらまたワクチン予約で大騒動となり、私はワクチン難民になってしまいそうだ。そうは言っても、実際の年齢は64歳。ワクチン接種の高齢者枠設定の都合上、高齢者扱いになっているだけで、本来の高齢者ではない。

 「みなし公務員」という言葉がある。Wikipediaによれば「公務員ではないが、職務の内容が公務に準ずる公益性および公共性を有しているものや、公務員の職務を代行するもの」のこと。それに準じて、私もワクチン接種にあたっては「みなし高齢者」だと言える。本来の高齢者ではないのだから、高齢者以外の人と同じ扱いになってもしょうがない。そう焦らずに、順番を待とうと思う。

 会社の同僚で、私と同じ64歳の人がいる。今年65歳を迎える彼は、それを機に再雇用も期限切れとなり、退職する。今は名古屋に住んでいるが、退職を機に実家のある東京へ戻る予定をしており、ワクチンは東京へ帰ってから接種するつもりだと言っていた。東京へ帰ったら転出届や転入届を出すのだろうが、ワクチンクーポンはどうなるのだろうか。既に名古屋市からワクチンクーポンは届いているはずだが、転居後にも東京の区役所からワクチンクーポンが発行されるのか。それとも名古屋市から送付されてきたクーポンが生きているのか。

 そもそも「65歳」が定年となっている企業も多く、また、高齢者雇用安定法では、たとえ定年年齢が65歳未満であっても、本人が希望すれば65歳までは継続雇用をしなくてはいけないことになっている。すなわち、今年度65歳の誕生日を迎える「みなし高齢者」の多くは、まさに今年度、退職という人生の大きな転機を迎えることになる。同僚のように、これを機に転居する者も一定程度いるだろう。こうした「みなし高齢者」をワクチン接種の高齢者扱いとしたことが原因で、余計な混乱や手間も発生しているのではないか。

 「年度で線を引く」というのはわからないではないが、高齢者と言えば「65歳以上」なのだから、私よりも1学年上の年代、「今年の4月1日時点で65歳以上の者」を高齢者枠とすればよかった。4月以降に65歳の誕生日を迎えた者からの高齢者枠でのワクチン接種の要望が殺到することを危惧したのかもしれないが、却ってわかりにくく、面倒な事態を生んだような気がする。そもそも「みなし高齢者」扱いにされるのはありがたい反面、まだ高齢者とは呼ばれたくないという気にもさせる。

 そういえば高齢者安定雇用法も厚労省の所管。省内でこの類の意見は出なかったのだろうか。もっとも元はと言えば厚生省と労働省が統合してできた省庁。期待する方が無理かもしれないが。

 

PS.

 友人から「最近ブログが更新されていないけど、大丈夫?」と言われた。いや、今は大学の講義準備に忙殺されて、ブログを書いている暇がない。今後もしばらくブログ投稿のない日が続くと思うが、心配しないでください。