とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第15節 徳島ヴォルティスvs.名古屋グランパス

 前節エスパルスに快勝したグランパス。今節の相手は13位ヴォルティス。ポヤトス監督が指揮を執り始めて4連敗を続けていたが、前節サンフレッチェ戦でようやく初勝利を挙げた。グランパス・ファンとしては当然、連勝を期待したい。ヴォルティスと言えば、柿谷が19歳の時に移籍し、覚醒したクラブ。山崎もベルマーレに移籍するまで2年間をヴォルティスで過ごしている。一方、昨季ヴォルティスへ移籍して活躍をしているのが杉森。お互い因縁のある選手がプレーする。

 ヴォルティスの布陣は4-2-3-1。垣田をトップに、トップ下に宮代。右SH小西、左SHには杉森が先発した。ボランチは岩尾と鈴木徳真。DFは右SB岸本、左SBジエゴ。CBにドゥシャンとカカが並び、GKは上福元が入る。対するグランパスも同じく4-2-3-1。柿谷をトップに、トップ下にシャビエル。SHは右にマテウス、左に相馬。米本と稲垣のボランチに、SBは成瀬と吉田。CBには前節ケガで途中退場した丸山に代わり、木本が先発し、中谷とコンビを組む。GKはランゲラック。

 序盤、ヴォルティスが積極的に攻めたが、すぐにグランパスが盛り返す。9分にはショートCKから右SHマテウスがクロス性のミドルシュート。GK上福元がパンチングでクリアした。16分、右SHマテウスのFKにCB中谷がヘディングで合わせるが、枠を外す。ヴォルティスも18分、CF垣田のポストからCH鈴木がドリブルで運ぶと、左に流して、左SH杉森がカットインからミドルシュート。DFに当たったボールはわずかにポスト右に外れた。

 その後はお互い守備を固め、膠着した内容が続く。27分、CH岩尾のFKはGKランゲラックがキャッチ。31分、右SHマテウスがCKから直接ゴールを狙ったが、GK上福元がパンチングでクリア。36分、右SHマテウスミドルシュートもGK上福元がキャッチした。前半のボール保持率はヴォルティスが65%以上。お互い決定機のないまま、前半を終えた。

 後半1分、ヴォルティスはOH宮代がミドルシュート。わずかにポストの左に外した。9分には右SH小西のクロスに左SH杉森がシュートを放つが、ポストの左。後半はヴォルティスがパスを回して攻めていく。14分には右SB岸本のクロスをGKランゲラックがパンチングでクリアすると、はね返りをCH岩尾がミドルシュート。GKランゲラックがセーブした。

 なかなか決定機を作れないグランパスは15分、相馬とシャビエルを下げて、左WG齋藤と左IH長澤を投入。布陣を4-3-3に変更する。18分、ショートCKから右SHマテウスミドルシュートを放つが、バーの上。その後もヴォルティスが攻める場面が続く。グランパスは28分、CH米本を下げて、CF山崎を投入。布陣を4-2-3-1に戻して、柿谷がトップ下。長澤と稲垣でボランチを組み、SHは左右を入れ替え、右に齋藤学、左にマテウスヴォルティスも29分、CH鈴木徳真を下げてパトッキオを投入する。

 すると30分、グランパスが右SH齋藤のスルーパスにOH柿谷が抜け出して、シュート。わずかに右へ外れた。その後もグランパスが攻めるが、ヴォルティスの守備も堅い。35分にはOH宮代の落としから右SH小西がミドルシュート。わずかにバーの上に外したが、惜しいシュートはヴォルティスの方が多い。40分にはヴォルティスが垣田、杉森、宮代を下げて、佐藤、藤原、渡井を投入。45+2分には右SH小西に代えて福岡を投入する。終盤はグランパスが攻めたが、なかなか決定機に至らない。45+3分、左SB吉田が左サイドを抜けて、クロスにCF山崎がシュート。だがDFに当たって左に外れた、結局このままタイムアップ。スコアレスドローで終わった。

 チャンスの少ないゲーム。最終的なボール保持率はヴォルティスが57%だった。フロンターレ戦の初戦、アントラーズ戦と守備的に入ったゲームはいい結果が出ない。このゲームも序盤から受け身に回り、後半30分を過ぎてようやく攻撃を始めたが、時すでに遅し。ヴォルティスだから無失点で終わったが、もっと強いチームではそうは行かなかっただろう。守備も大事だが、攻撃も大事。ヴォルティス相手ならもっと大胆に攻めていってもいいのではないか。次節はミッドウィークにベガルタ戦。17位ながらフロンターレ相手に引き分けて、前節はトリニータに勝利と次第に調子を上げてきている。負けずに戦う姿を見せてほしい。