とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

W杯アジア2次予選 グループF 日本vs.タジキスタン

 先のミャンマー戦でW杯最終予選進出を決めた日本。このグループでは全勝で抜け出して当たり前。しかもここまで無失点。今回はここまで2位のタジキスタンが相手だ。U-24との練習試合から中3日。日本は大きくメンバーを変えてきた。布陣は4-2-3-1。浅野をトップに、南野がトップ下。右SH古橋、左SH原口。ボランチに橋本と川辺を並べ、DFは右SB山根、左SB佐々木。昌子と中谷でCBを組み、GKは権田。対するタジキスタンも同じく4-2-3-1の並び。CFジャリロフ、OHウマルバエフ。右SHトゥルスノフ、左SHラヒモフ。CHはパンシャンベとザイロフ。DFは右SBサファロフ、左SBナザロフ。CBにハノノフとエルガシェフ。GKはヤティモフ。国内リーグの選手が多い。

 序盤から日本が強烈なプレスをかけていく。そして6分、右SB山根の縦パスにCF浅野が抜け出し、GKと一対一。シュートはGKヤティモフにはね返されるが、こぼれ球を回収した右SH古橋がすぐにミドルシュート。日本が早々に先制点を挙げた。これはまた大量点かと思ったが、タジキスタンも積極的に攻めてくる。そして9分、日本が攻め込まれた状況からCB昌子が左サイドに苦し紛れのクリア。しかしこれを右SBサファロフに拾われると、クロスにCHパンシャンベが走り込み、ヘディングシュート。すぐに同点に追い付かれた。速いクロスに中盤から押し上げたCH。左右に振られ、パンシャンベには右SB山根が対応したが、付き切れなかった。

 それでも13分には左SH原口のサイドチェンジから右SH古橋が切り返してシュート。14分、右SH古橋の縦パスにCF浅野が抜け出してシュートと、浅野と古橋の高速コンビが右サイドを攻めていく。一方、OH南野にボールが入らず、左SH原口がカットインからミドルシュートを狙う場面もあったが、トラップが長く、DFに奪われる。その後もゲームも落ち着き、同点のまま時間が過ぎていった。このまま前半を終わるかと思った40分、右SB山根のスルーパスに右SH古橋が走り込み、ワンタッチクロスにOH南野がニアに走り込んでシュート。日本が勝越し点を挙げた。南野のダイレクトシュートが凄い。41分にはCF浅野がドリブルで抜け出すが、ミドルシュートはGKヤティモフがセーブ。前半は2-1。日本の1点リードで折り返した。

 すると日本は後半最初に原口と南野を下げ、右SH坂元、トップ下に鎌田を投入する。古橋が左SH。一方、タジキスタンは左SBナザロフに代えてダフラトミル。そして6分、OH鎌田がDFに囲まれた中でうまくボールを落とすと、CH橋本が右に展開。右SB山根のクロスにCH橋本がシュート。3点目を挙げる。山根の攻撃センスがいい。虚をつく感じのクロスが絶妙だ。それでもタジキスタンは下がることなく積極的に攻めてくる。すると14分にはCH橋本がDFを背負いながらうまく縦パスを入れると、CF浅野が落とし、OH鎌田のスルーパスにCF浅野が抜け出してシュート。GKヤティモフがファインセーブ。今日は浅野の日ではないようだ。14分、タジキスタンはワントップジャリロフを若いサミエフに交代する。

 15分、OH鎌田のスルーパスに左SH古橋が抜け出し、ゴール前にクロス。CF浅野が飛び込むが、届かない。16分、右SH坂元がカットインからミドルシュート。枠を外す。そして17分、ここまで攻撃面ではほとんど活躍のなかった左SB佐々木を下げて、小川を投入する。タジキスタンも21分、右SHトゥルスノフに代えてボボエフ。23分、日本はCH橋本を下げて、守田を投入。24分、カウンターで左SH古橋がドリブル独走。しかし最後のシュートは枠を外した。さすがに疲れたか。それでも26分、CBエルガシェフからのバックパスにOH鎌田がプレスをかけると、GKヤティモフのパスをCH川辺がカットしてシュート。日本が4点目を挙げる。

 その後はタジキスタンも足が止まり、自陣でブロックを作り守る。29分、浅野を下げてCH谷口を送ると、川辺を左SH、古橋をトップに上げる。タジキスタンも38分、CBジュラバエフとOHソイロフを投入。そのまま時間が過ぎて、4-1。日本が7戦連続勝利を挙げた。

 結果は当たり前。だが、大迫がいない中、浅野と古橋の高速コンビは序盤から躍動感を与えた。二人を生かした右SB山根の貢献も大きい。一方、左SB佐々木は守備的な選手だとは思うが、このゲームでも無難なプレーに終始。川辺も橋本ほど強烈な印象は残せない。いい加減、サンフレッチェ推しは止めてもらいたいと思う。CBは失点につながったCB昌子のクリアはいただけないが、タジキスタンのCFに仕事をさせなかった対応は見事。カバーに回った中谷もうまくプレーして、この二人には不満はない。南野に代わって後半出場したOH鎌田が広範囲に動いてゲームを作っていたのも好印象だ。

 次は11日にセルビアとの強化試合を経て、15日のキルギス戦で2次予選も終る。大迫がケガで離脱した中、次はどんな攻撃陣を組むのか。負ける気はしない。さらにバリエーションを増やしていければと思う。