とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

キリンチャレンジカップ 日本vs.セルビア

 ストイコビッチが日本に戻ってきた。できれば今日ゲームのある豊田スタジアムで見たかったが、昨日のゲームは神戸ノエビア・スタジアム。スタンドではイニエスタが見守った。日本の布陣は4-2-3-1。タジキスタン戦で出来の良かった古橋をトップに、トップ下に鎌田。右SH伊東、左SH南野は今の代表のベスト先発だ。ボランチは守田と橋本。DFは右SB室屋、左SB長友。吉田も冨安もいないCBは植田と谷口が先発した。GKは権田。対するセルビアは3-4-3。マカリッチをトップに、右WGヨヴェリッチ、左WGにヨヴィッチ。中盤はボランチにマルシモヴィッチとグルイッチを並べ、右WBグデリ、左WBテルジッチ。CBは右からスパイッチ、ミトロヴィッチ、ハヴロヴィッチ。GKはライコヴィッチ。

 序盤から日本がボールを保持し、パスを繋ぐ時間が長い。しかしセルビアの守備は堅い。そして高い。なかなかゴール前まで入っていけない。12分、左SH南野のパスから、右SH伊東が切り返してクロス。しかしGKライコヴィッチがパンチングでクリアする。22分にはCH橋本がDFに囲まれながらポストになって、OH鎌田が抜け出すが、CHグルイッチに止められる。続く鎌田のFKは壁に当たってはね返された。

 33分、右SH伊東がカットインからミドルシュート。だがこれもGKライコヴィッチがはね返す。逆に終盤はセルビアがペースを握り出す。39分、CHグルイッチがミドルシュート。41分、右WBグデリが南野のプレスをかわしてパスを入れると、右WGヨヴェリッチが反転からミドルシュート。44分にはCB谷口から左SH南野へのパスをCBスパイッチがカットして、CFマカリッチがシュート。フリーでヒヤッとしたが、シュートミスでポスト右へ外した。前半はお互い動きが少なく、スコアレスで折り返した。

 後半頭から日本は橋本と古橋を下げて、川辺とオナイウ阿道を投入。セルビアもグルイッチとマカリッチを下げて、右WBにペトコヴィッチ、右WGにヴリッチ。ヨヴェリッチがトップに上がり、グデリがCHに下がる。グデリがボールを触る機会が増えて、嫌な感じ。と思ったのもつかの間、3分、CH川辺のスルーパスに走り込んだ右SB室屋がクロス。これで得たCKを鎌田が蹴ると、CB谷口がニアで逸らして、ファーサイドに伊東が飛び込む。ボレーで押し込んで日本が先制点を挙げた。

 4分にはOH鎌田の落としから左SH南野がドリブル。クロスのこぼれが鎌田に当たるが、そのままポスト左に外れた。8分、中盤深い位置からの左WBテルジッチのFKにCBミトロヴィッチがヘディングシュートするも、GK権田がセーブ。その後は日本が押し込む時間が続くが、堅い守りに決めきれない。13分、セルビアは左WBヨヴィッチに代えてガヴリッチ。19分、CH守田のスルーパスに右SH伊東が走り込み、ゴール前に斜めのクロス。並走したCFオナイウ阿道がゴールを決めたが、判定はオフサイド。残念なシーンだった。

 20分、日本は右SB室田に代えて山根。25分にはOH鎌田がミドルシュートを放つが、GKライコヴィッチの正面だった。CFオナイウ阿道は速いだけじゃなく、収めることもできる。その後もよく動いてチームに貢献した。またこのゲームでは、谷口と植田のCBが落ち着いていた。セルビアの攻撃陣が全体的に若かったとはいえ、しっかりと最後まで抑え切った。31分、右SH伊東に代えて浅野。35分には長友と南野に代えて、左SB小川、左SH原口を投入。セルビアも27分CBチェスティッチ、33分CHイリッチを投入。41分、右SH浅野がミドルシュートを放つが、GKライコヴィッチの正面。44分、CB植田のフィードに浅野が抜け出して、GKと一対一となるも、またもシュートはGKライコヴィッチにセーブされた。そしてそのままタイムアップ。1-0。守備の堅いセルビアを相手に1点をもぎ取って勝利したのはよかった。

 浅野は先のタジキスタン戦でも再三のシュートチャンスを決めきれず、さすがにこれは評価を下げた。古橋もこのゲームではあまり見せ場を作ることができず、代わりにオナイウ阿道が評価を上げた。中盤では、川辺が再びチャンスをもらったが、攻撃面ではセンスを見せるも、守備が不安。右SBは室屋が気持ちの入ったプレーでポスト酒井の一番手か。山根はやはり守備が気になる。また左SBは長友がいい。小川の雑さも気になるし、佐々木はなぜ選考されるか不明。次は火曜日のキルギス戦。森保監督はどういうメンバーで臨むのだろうか。五輪代表と同様、最終予選に向けての選手選考が進んでいく。