とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

MS&AD杯 日本vs.メキシコ

 女子サッカーはこれが五輪前最後のゲーム。女子も核となる選手は概ね決まっているものの、当落線上には若い選手が多く、誰が選考されるのか全くわからない。日本の布陣は4-4-2。FWは岩渕と田中美南。SHは右に籾木、左に長谷川。ボランチは中島と林。右SBはいつもの清水だが、左SBには宮川。CBも熊谷の相方を入れ替えて、南。GKは池田。先日のウクライナ戦から要所要所で選手を入れ替えた。対するメキシコは4-3-3。ゴンサレスをトップに、右WGクルス、左WGのオバジェ。中盤はアントニオをアンカーに、右IHマジョル、左IHハラミジョ。DFは右SBロブレス、左SBオレヘル。CBにシエラとカリオ・ロドリゲスが並び、GKはアルバラド。

 序盤からメキシコが積極的に前から攻めてくる。だが日本がすぐに主導権を奪って攻めていく。7分には右SB清水の縦パスにFW岩渕が走り込み、クロスにFW田中がシュート。右ポストを叩いた。13分にはFW岩渕の縦パスを受けたFW田中のパスに岩渕がシュート。その後も日本が圧倒的に攻めていく。20分には高い位置でFW岩渕がボールを奪うと、縦パスからFW田中がシュート。GKアルバラドにセーブされる。

 しかし次第にメキシコも日本の攻撃に慣れてきたか、うまく対応しだすと、27分には左SBオレヘルのクロスのクリアを右IHマジョルがシュート。ポスト右に外す。さらに28分、CBCFゴンサレスが熊谷にプレスをかけてボールを奪うと、そのままドリブルで抜け出してシュート。GK池田がファインセーブ。はね返りを右IHマジョルがシュートするが、これは枠を外してくれた。速い攻めは怖い。

 それでもその後は再び日本がボールをキープすると、34分にはCB南の縦パスをFW田中がフリック。左SH長谷川がシュートを放つ。そして36分、右SH籾木の落としからCH林がスルーパス。FW岩渕が抜けて、切り返しからシュート。日本がようやく先制点を挙げた。その後は日本が落ち着いて主導権を握り、そのまま前半を終えた。

 後半最初の選手交代はなし。キックオフ直後、メキシコが前から攻めてきたが、CB南が大きく前線へフィードすると、FW岩渕が抜け出して、ドリブルで持ち上がり、クロス。FW田中がゴール前に走り込み、シュート。後半1分、早々に日本が追加点を挙げた。しかしその後もメキシコは前からのプレスを継続。すると4分、CB南にプレスをかけた右IHマジョルがボールを奪い、抜け出してのクロスは左SHオバジョが落として、CFゴンサレスがシュート。メキシコが1点を返した。2-1。

 日本もすぐに攻め返す。8分、CH中島の早いリスタートにFW岩渕が抜け出して、戻しのパスを右SH籾木がシュート。日本が3点目を挙げた。13分、日本は籾木と田中を下げて、右SH木下、FWに塩越を投入する。メキシコも7分、CBロドリゲスに代えてロペス。18分には左IHハラミジョに代えてセルバンテスを投入した。26分、日本は岩渕と林を下げて、遠藤と杉田を投入。布陣は4-3-3を意図したかもしれないが、右IHに移った長谷川が終始高い位置を取るので、実質は4-2-3-1。

 そして28分、CB熊谷のフィードをCF塩越がフリックすると、左SH遠藤のクロスに右SH木下がシュート。日本が4点目を挙げる。32分には左SH遠藤の縦パスをCF塩越が落とし、OH長谷川のスルーパスに塩越が抜け出して、GKと一対一。だがシュートはGKアルバラドに当ててしまう。直後、メキシコは右SHクルスに代えてベルナル。35分には長谷川と宮川を下げて、CH三浦、左SB高橋を投入。杉田がトップ下。38分、OH杉田のクロスのこぼれ球を右SB清水がミドルシュート。そして42分、CH中島の縦パスに左SH遠藤が抜け出し、シュート。ダメ押しの5点目を挙げた。そしてタイムアップ。5-1。1失点は悔やまれるが、ほぼ快勝のゲームだった。

 さてこれで、五輪の選手選考はどうなるのか。FWに菅澤、岩渕、田中。MFに長谷川、籾木、中島、杉田、三浦、遠藤。DFは清水、熊谷、南、宮川。GKに池田と山下。ここまでは良いとして、あと4人をどうするか。今回選考されていないが、鮫島も気になるし、CBのバックアップはFWもできる宝田か、ケガ明けの土光か。木下、塩越、北村あたりもいい活躍をしているし、清水のバックアップはどうするのか。興味は尽きない。