とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ACLグループG第3戦 ラチャブリFCvs.名古屋グランパス

 ACL第3戦は、地元タイのラチャブリが相手。連敗スタートの相手に対して、グランパスは攻撃陣をうまく回していく。布陣は4-4-2。山崎と前田で2トップを組んだ。SHは右にマテウス、左に相馬。ボランチは米本と稲垣。DFとGKは浦項戦と同じ。宮原が右SBで先発した。一方、ラチャブリの布陣は3-5-2。アピワット・ペンプラコンとマプクの2トップに、中盤は3枚。クリサナノン・スリスワンをアンカーに右IHパトムチャイ・シーサクル、左IHデックミトル。WBは右にタナセット・スジャリット、左にジラワット・トンセンフラオ。右からハカマネシ、ヌクールキット・クルチャイ、プラウィナワット・ブンヨンがCBに並ぶ。GKはカンポン・ファトムアカックル。ちなみに放送では名前で呼ぶことが多い。タイ人の名前は長くて独特だ。

 開始1分、右SHマテウスのFKにCH米本がニアでヘディングシュート。GKカンポンがナイスセーブする。序盤から攻めるグランパス。8分にはCH米本の縦パスから左SH相馬が駆け上がり、クロスを右SHマテウスが落として、FW前田がシュート。DFに当たり、最後はGKカンポンがセーブする。ラチャブリは守りに人数をかけてゴール前を守る。18分過ぎ位から突然強い雨が降り始め、ただでさえ悪いピッチがますます悪くなる。足を滑らせる選手も多い。

 20分、右SB宮原が右SHマテウスとのワンツーで抜け出し、クロスにFW山崎がヒールで合わせるが、DFにブロックされた。続くマテウスのCKにはCB中谷がニアでヘディングシュート。そして26分、CH稲垣のスローインに抜け出したFW前田が切り返しからシュート。GKカンポンがナイスセーブ。しかし続くショートCKから右SHマテウスが速いクロスを入れると、FW山崎が見事に合わせてヘディングシュート。グランパスが先制点を挙げた。さらに31分には左SB吉田のクロスにFW山崎がヘディングシュート。2点目を挙げる。これもきれいに山崎が合わせた。

 31分には左SH相馬がカットインからミドルシュート。35分、左SH相馬のクロスに右SHマテウスがシュート。ラチャブリは36分、CBハカマネシとCHクリサナノンを下げて、左SHランギルとCHヴュートリッヒを投入。布陣も4-4-2に変更した。デックミトルが右SHか。38分、ラチャブリは左SHランギルのパスからFWマプクがミドルシュートを放つが、足を滑らせ、うまくヒットできない。これがラチャブリ最初のシュート。その後もグランパスが39分FW前田、40分左SH相馬とシュートを放っていく。そして45+1分、FW山崎のスルーパスにFW前田が抜け出してシュート。GKカンポンがセーブするが、こぼれ球を山崎が押し込んで、グランパスが3点目。山崎は前半だけでハットトリックを達成。前半はグランパスが3-0で折り返した。

 後半最初、ラチャブリはFWマプクに代えて、右SHカシデート・ウェータヤーウォンを投入。デックミトルがFWに上がる。序盤は依然強い雨。8分、右SHマテウスがカットインからミドルシュートを放つ。ラチャブリも10分、FWアピワットの落としから右SHカシデートがミドルシュート。11分、右SHマテウスのスルーパスに抜け出したFW山崎がシュートを放つも、GKカンポンの正面。右SHマテウスが13分、ドリブルからループシュートを狙うが、枠は捉えられない。

 14分、グランパスは山崎と相馬を下げて、CF柿谷と左SH齋藤学を投入。マテウスをトップ下に置き、前田を右SHに回す。ラチャブリも15分、CBプラウィナワットに代えて左SBキャティサックを投入する。ジラワットがCBに入った。グランパスは無理な攻めはせず、後方でパスを回すことも多い。そして24分、CH米本からのフィードに左SH齋藤が走り込み、うまいトラップからシュート。4点目。グランパスが追加点を挙げた。さらに26分にはOHマテウスのスルーパスに走り込んだ右SH前田がカットインからミドルシュート。だがバーにはね返される。この日は前田の日ではなかったみたいだ。27分、前田と木本を下げて、右SHに森下、CBには若い藤井を投入する。ラチャブリも28分、右SBタナセットに代えてサンティパップを投入。

 29分、GKカンポンのフィードにFWアピワットが走り込むと、対応したCB藤井が足を滑らせ、アピワットの落としにランギルがシュート。GKランゲラックがナイスセーブする。グランパスも30分、右SB宮原の縦パスに走り込んだCH稲垣のクロスにCF柿谷がシュートするが、うまくタイミングが合わず。その直後にはCF柿谷のキープから左SH齋藤がシュートを放つが、GKカンポンにナイスセーブされた。途中交代で右SHに入った森下が積極的にプレーする。39分、右SH森下の仕掛けからミドルシュート。ポストを叩いた。

 41分、グランパスはCH米本を下げて、右SHに石田を投入。布陣を4-3-3に変更して、森下が右IH。マテウスが下がり目の左IHに位置する。43分には左WG齋藤の縦パスをCF柿谷が落とし、右IH森下がシュート。しかし枠を外した。アディショナルタイムは3分。そのままタイムアップ。4-0でグランパスが快勝した。

 3連勝は予定通り。石田や藤井も出場し、経験を積むことができた。グループリーグ3チームの特徴も掴めた。この調子で全勝無敗でのグループリーグ突破をめざそう。加えて、藤井らにも経験を積んでほしい。昨季サガンで活躍してグランパスに加入した森下だが、これまで成瀬や宮原の陰に隠れ、なかなか出番が与えられなかった。このゲームでは右SHや右IHの攻撃的なポジションで積極的にプレーし、持ち味を出している。ACL参戦を機にさらにチーム力が上がっていくといい。残り3試合。これまで出場の少なかった選手の活躍を楽しみにしたい。