とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ACL グループG第4戦 名古屋グランパスvs.ラチャブリFC

 中2日空けて、またラチャブリとの対戦。このグループで最も弱いと思われるラチャブリと続けてゲームができるのは日程的にもグランパスにツキがある。グランパスの布陣は4-3-3。柿谷をトップに、右WG前田、左WGに齋藤学。中盤は稲垣をアンカーに、右IHマテウス、左IH長澤という布陣。DF陣は3戦続けて同じメンバーだ。対するラチャブリは前節から先発を7人替えてきた。布陣は3-5-2。アピワットとシティチョークの2トップに、中盤はパトムチャイをアンカーに、右IHジャッカパン・ポーンサイ、左IHナラコーン・ヌームサンチャクル。WBは右にモントリー、左にキャティサック。CBは右からヌクールキット、パウィー、プラウィナワット。GKはカンポンだ。

 序盤からラチャブリが自陣でブロックを作って、守りを固める。グランパスは9分、CH稲垣の縦パスを左WG齋藤が落とし、CF柿谷が左に流して、左SB吉田がクロス。齋藤がゴール前に入っていくが、DFに突き飛ばされたか、ボールに触れない。11分には左WG齋藤の縦パスを受けたCF柿谷がうまくDFを交わして抜け出し、ゴール前に詰めた右WG前田にクロス。しかし手前でGKカンポンがパンチングではね返す。16分には右WG前田がカットインからクロスを送るが、CF柿谷の胸トラップが流れたところをDFにクリアされた。

 ラチャブリの堅い守りの前にその後はなかなか決定機を作れない。29分、右IHマテウスからのFKがゴール前にいい感じで入っていったが、CF柿谷が触れず、DFに当たったボールはあわやオウンゴールかと思ったが、GKカンポンがナイスセーブした。そしてカウンター。左IHナラコーンが持ち上がり、ミドルシュート。枠は大きく外したが、これが両チーム最初のシュートだ。すると33分過ぎ辺りから、グランパスは布陣を4-4-2に変更。マテウスが右SHに移り、前田をFWに上げる。中盤は長澤と稲垣がダブルボランチで並ぶ。

 35分、右SHマテウスミドルシュートがこのゲーム、グランパスの初シュート。36分には左WG齋藤が仕掛けてDFをかわすと、CH長澤が落として、CH稲垣がミドルシュート。しかしうまく当たらず。逆にこの時間帯、ラチャブリが攻勢をかける。37分、左CBプラウィナワットのミドルシュートはGKランゲラックが横っ飛びファインセーブ。続く右IHジャッカパンのCKにマテウスが足を伸ばすと、こぼれ球がFWシティチョークの身体に当たって、あわやゴールへ。これもGKランゲラックがファインセーブで弾き出す。39分には右IHジャッカパンがミドルシュートグランパスは45分、左SH齋藤の仕掛けからこぼれ球を右SHマテウスがシュート。だがGKカンポンの正面。前半はこのままスコアレスで折り返した。

 後半もグランパスが積極的に攻めていく。そして5分、CH長澤からのクロスをDFがクリアすると、右SHマテウスが胸でトラップしてシュート。ゴール左隅に突き刺さる。ようやくグランパスが先制点を挙げた。ラチャブリも7分、右CBヌクールキットがミドルシュート。ラチャブリも攻めの姿勢を崩さない。12分にはFWのシティチョークとアピワット、左WBキャティサクを下げて、マプク、カシデート、左WBジラワットを投入する。布陣は5-4-1。マクプをトップに、カシデートは左SHに入る。ジャッカパンが右SH。グランパスも15分、齋藤と前田、長澤を下げて、FW山崎、左SH相馬、CH米本を投入。さらにラチャブリは18分、モントリーとジャッカパンを下げて、左SHランギル、FWにデックミトルを投入。布陣も4-4-2に変更する。カシデートが右SH。ヌクールキットが右SBに上がる。

 20分、右SBヌクールキットの縦パスに走り込んだFWデックミトルの落としをCHパトムチャイがクロス。FWマクプがシュートを放つ。GKランゲラックのファインセーブで救われたが、危ない場面だった。続くデックミトルのCKにCHパトムチャイがミドルシュートを放つ。グランパスも22分、CKからマテウスが直接ゴールを狙う。ポストを叩いた。そして28分、左SH相馬の仕掛けからクロスを入れると、FW山崎が落として、FW柿谷がシュート。グランパスが追加点を挙げた。

 30分過ぎ、すごいスコールが降り出した。しかし雨をものともせず攻めるグランパス。31分、CH米本の縦パスから左SH相馬が上げたクロスのこぼれをFW柿谷がオーバーヘッドシュート。GKカンポスがファインセーブで弾き出す。続くCKの流れからCH米本のクロスにFW柿谷がボレーシュート。ポストを叩いた。直後、グランパスは右SHマテウスを下げて、森下を投入する。すると34分、CH米本の縦パスを受けた左SH相馬の背後を左SB吉田が上がっていくと、クロスを右SH森下が折り返し、FW柿谷が落として、FW山崎がシュート。グランパスが3点目を挙げた。

 36分、FWマプクのミドルシュートはCB木本に当たりコースが変わったが、GKランゲラックがナイスセーブで弾き出す。39分にはCH稲垣を下げて、左IH石田を投入。布陣も米本をアンカーに置く、4-3-3に戻す。柿谷を右WGに出して、森下が右IH。降りしきる雨の中、グランパスは攻撃の手を緩めない。45+2分には相馬のCKにCB木本がヘディングシュート。そしてタイムアップ。3-0。前半は手こずったグランパスだったが、後半3点を取って3-0。前のゲームに続いてラチャブリに連勝。グループリーグも4連勝で首位を守った。

 前半は守る相手に少し苦労したが、全然余裕があった。後半には雨の中、きちんと3ゴール。一時、Jリーグで低迷した時期もあったが、このレベルの相手と戦うことで次第に調子を取り戻してきた感じがする。次はジョホールが相手。全勝のまま、最終戦浦項との戦いに臨みたい。予定通りに勝利を期待したい。