とんま天狗は雲の上

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ACL グループG第5戦 名古屋グランパスvs.ジョホール・ダルル・タクジム

 第5戦は先に行われたゲームで浦項がラチャブリと引分け、グランパスは勝てばグループ首位通過が決まるゲームとなった。ここまで4連勝。ここはスカッと勝利して、グループリーグ突破を決めたい。グランパスの布陣は4-2-3-1。山崎をトップに、トップ下に阿部を起用。両SHは右にマテウス、左に相馬。長澤と米本でボランチを組み、DFとGKは4戦続けて同じメンバーが先発する。対するジョホールは4-1-4-1の布陣。ただし、前のゲームとガラリとメンバーを変えてきた。ハズワンをトップに中盤は4枚を横に並べる。右から右SHラマダン、右IHレアンドロ、左IHナズミ・ファイズ、左SHアヒアル。アンカーはシャメル。DFは右SBクナンラン、左SBコービン・オングは変わらず。CBはマウリシオとアダム・ノル。GKはハジク。

 序盤、グランパスが攻めていく。そして4分、OH阿部のスルーパスに右SHマテウスが走り込むと、CBアダム・ノルが倒してしまう。PK。これをマテウスが決めて、幸先よくグランパスが先制点を挙げた。その後はグランパスも落ち着いてパスを回す。ジョホールは19分、左IHナズミ・ファイズミドルシュートを放つが、GKランゲラックが難なくキャッチした。22分にはGKハジクのフィードを左SH相馬がカットして、ダイレクトでシュート。25分にもGKハジクのフィードをCH米本がカットして、縦パスをOH阿部が左に展開。左SH相馬がシュートを放つ。しかしサイドネット。

 そして28分、CH長澤の縦パスを受けたOH阿部が右サイドからカットインしてミドルシュート。これが左隅に決まる。グランパスが追加点を挙げた。32分には右SHマテウスの戻しからCH米本が縦パス。CF山崎がうまくターンしてシュート。しかしGKタジクのナイスセーブに弾かれた。すると前半終盤はジョホールが積極的に攻めていく。40分、左IHナズミ・ファイズの縦パスに走り込んだCFハズワンからの戻しのパスを右IHレアンドロが切り返しからミドルシュート。これはGKランゲラックがファインセーブ。しかし42分、左SBコービン・オングがフリーで持ち上がると、強烈なミドルシュート。GKランゲラックが弾いたが、そこに詰めたのは右SHラマダン。ダイレクトでゴールに押し込み、ネットを揺らした。ジョホールが1点を返す。グランパスACLでの初失点だ。前半はこのままグランパスの1点リードで終わった。

 後半は序盤からグランパスが攻めていく。1分、左SH相馬が仕掛けて抜け出すと、クロスにCF山崎とDFが走り込み、こぼれ球を右SHマテウスがシュート。しかしDFがブロックする。続く相馬のCKにCH米本がニアでヘディングシュート。だがGKタジクがナイスキャッチ。3分にはOH阿部のポストから左SH相馬が抜け出し、クロスに右SHマテウスがシュート。だがこれもDFにブロックされた。9分、今度は右SHマテウスがドリブルで持ち上がり、左サイドを並走した左SH相馬にパス。絶好のシュートチャンスだったが、相馬が横にパス。誰もいない。ここまで突破ではいい場面を作ってきた相馬だが、グループリーグでのゴールはない。

 直後の11分、グランパスは山崎、阿部、長澤を下げて、FWに柿谷と前田、CHに稲垣を投入する。17分、ジョホールは左SHアヒアルのスルーパスにCFハズワンが抜け出してシュート。バーを叩く。グランパスも18分、FW前田がカットインからクロスを入れるが、左SH相馬がシュートミス。結局、相馬はこの日もゴールを挙げられず、20分に齋藤学と交代した。ジョホールは23分、ハズワンとアヒアルに代えて、CFシャフィク、左SHサフィクを投入。グランパスは25分過ぎ位から布陣を4-3-3に変更。米本をアンカーに下げ、マテウスが左IH。前田が右WGに張る。27分、ジョホールはサフィクのCKからCFシャフィクがヘディングシュート。ジョホールがパスを回して攻め、グランパスが守る時間が続く。すると28分には齋藤をFWに上げ、前田が左SH、マテウスを右SHに戻して、再び4-4-2の布陣にした。さらに35分にはマテウスと前田の左右を入れ替える。しかしなかなかグランパスのペースに戻らない。

 ジョホールは32分、右SHラマダンに代えてスマレー。38分にはCHシャメルと左IHナズミ・ファイズを下げて、ダニエルとアズリフを投入。グランパスも42分、マテウスを下げて、右SHに森下を投入。前田が再び左SHに移る。なかなかボールを奪い返せないが、シュートを打たせることもない。そのまま4分間のアディショナルタイムも過ぎて、タイムアップ。2-1。グランパスがグループリーグ5連勝を飾った。

 後半は守る時間が長かったが、それでもそんな展開はグランパスも得意。1失点したのは残念だったが、次は全勝でのグループ首位通過を狙おう。長澤や森下らの特長も見えてきて、リーグ後半戦への厚みも増した。次は藤井や石田にも経験を積ませてやりたい。最終、浦項戦も楽しいサッカーを見せてくれるといい。