とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

夢の中で「自由人」を模索する。

 このところはっきりとした夢を見る。先日は、現役時代にイヤで仕方のなかった先輩が狙撃される夢を見た。そして今朝は、ある劇団の中に迷い込み、彼らとともに巡業の旅を続けようか、それともそこを離れるべきかと悩んでいた。

 その劇団は、1970~80年代に活躍した「赤い鳥」に似たメンバーだが、もっと人数は多く、若い女性もメンバーに加わっている。リーダーの名前は板垣目と言うが、本人は出てこない。当時、おかま風だった男は、メンバー内の夫婦の女性と結婚し、男性として暮らしている。元夫も後腐れなく、今も同じ劇団に所属しているようだ。巡業で各地を回り、ミュージカル風な演目を上演する。彼らが共同生活をする大きな船のような乗り物に、私は妻とともにクルマのまま乗り込んだ。次第に劇団の内情がわかるにつれて、このまま彼らと一緒に生活をしようか、それとも離れるべきかと、妻とともに悩み話し合う。劇団の一員として公演に出演するには、相当に無理をしなければいけない。そもそもそんな実力も自信もない。結局、最後は、妻が劇団を離れる決意をし、私もそれに同意する、というところで目が覚めた。

 こんなリアルではっきりした夢は久しぶりだ。そしてこれは、退職し、組織から離れ、自由人を標榜するも、いまだに確固とした生活のリズムが作れず、模索する私自身の心の中が夢として表出したものではないかと思った。過去の組織には、狙撃することで明確に別れを告げた。しかし、妻と一緒とは言え、まったくの独立独歩で生きていくには心細い思いがしているのだろう。次に所属すべき組織を求めているのかもしれない。具体的に、今、そんな組織が目の前にあるわけではない。誰かからお誘いがあるわけでもない。となれば、無意識のうちにそうした組織を求めているということなのか。だが、あわてて決める話でもない。夢の中で、私はそう判断したようだ。

 退職から1ヶ月が経過しようとしている。この間、正直、いろいろと忙しかった。だが、大学講義の最終回の準備も終わり、一昨日は定期テストの問題を作成。昨日はレポート課題の採点も終えた。次第にやるべき仕事が減り、自由な時間が増えてきた。その時間をテレビでも見て過ごすか、読書をするか、音楽でも聴くか。はたまた先日参加した講演会の記録ブログでも書こうか。妻と一緒だと、会社の時のようには、なかなかまとまった時間が作れないというのも事実。でもそんな新しい生活リズムの中で、うまい時間の使い方を考えていきたい。充実した日々を過ごしたい。夢の中でも「自由人」としてどう生きればいいのか、模索をしているようだ。「自由人」への道は続く。