とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

めまい体操はあくびが出る

 妻が退院して8ヶ月半が過ぎた。週2回の訪問リハビリのおかげか、体力と知力はだいぶ戻ってきた。入院中に折れなかった折り紙の鶴が折れるようになったと喜んだのは、3ヶ月ほど前のこと。入院していたリハビリ病院でワクチン接種することになったので、病院へ行った際に、「折り鶴が折れるようになった」とお世話になったリハビリスタッフに伝えた。他人との対話もかなりできるようになり、また積極的に会話をしようと言う気も起きてきたようだ。

 だが、退院直後から訴えていた「めまい」は一向に良くならない。訪問リハビリのOTさんが「めまい体操」を教えてくれたので、数か月前から始めている。体操の内容は、こちらのサイトで紹介しているものとほぼ同じだ。だが、正直、なかなか良くならない。と言っても、そのことをここで訴えてもあまり意味はない。書こうと思ったのは、なぜかめまい体操をすると「あくびが出る」ということだ。

 「体操をする本人が、声を出して20まで数える」と書かれているので、右手10回、左手10回、妻が数えながら体操をする。しかしなぜか、途中で必ずあくびが出て、数を数えられなくなる。私も一緒に体操をするようにしているので、その時は私が数を数えるが、すると私もあくびが出る。

 始めは、1から数えていたが、しばらくして英語で数えることを始めた。それも10から順に下がっていく。「テン、ナイン、エイト、・・・なんだっけ・・・セブン、シックス・・・(ファ~~~)・・・」。数を数える際に、頭を使うようにすれば、多少はあくびも出ないかと思ったが、そうでもない。でも妻はこの数え方を気に入って、このところいつも英語で10から逆順に数を数えている。そして最後は「…エンド・ゼロー」と声を張り上げる。「ゼロ」を数えると、1回多いということはさすがに妻も途中で気付いたが、それでも続けている。「エンド・ゼロー」と声を張り上げるのは娘が幼かった頃、テレビの幼児番組でやっていたことのようだ。

 通院している耳鼻科の医師にも尋ねたが、あくびの理由は「わからない」と言われた。ただ、体操自体は「続けてください」とのこと。でもなかなか効果が出ないので、妻も次第にやる気を失いつつある。それでも「エンド・ゼロー」と言うのは楽しいらしい。他人が見れば何をやっているかという話だが、今日もまた夫婦二人して「テン、ナイン、エイト・・・エンド・ゼロー」とやっている。二人してあくびをしながら。どうしてめまい体操をすると、あくびが出るのだろう。あくびとともにめまいもどこかへ行ってくれればいいのだが。