とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

調理に関する素朴な疑問(野菜の重さときゅうりの皮むき)

 妻が入院して以降、ほぼ毎日台所に立っている。学生時代に下宿で自炊をしていたので、それ自体は全く苦にはならない。ちなみに母が亡くなって以降、父も一人で調理し食事をしている(最近は妹の差し入れも多いようだが)。家風だと言える。だが、けっして、全く、全然、うまくはない。自己流だし、不器用だし、正式に習ったことも教えてもらったこともない。何より、調理が好きではない。だから上達もしない。それでも毎日必要だから、調理を行う。

 母の調理を見ながら覚えた献立もあれば、昔、妻に教えてもらったものもある。だがイマイチ自信がないので、妻が入院した以降はクックパッドなどのレシピを見てメニューを増やした。また、カレールーや麻婆豆腐の素などの調理補助食品は大変重宝する。そこでかねがね疑問に思っていることがある。レシピには必ず、「ジャガイモ400g」とか「カボチャ500g」と書かれているが、それって皮を剝いたり、種を取ったりした後の重さなのか、それともスーパーなどで買ってきたばかりのまるまるの重さなのか。カボチャだと種の重さはバカにならないし、ジャガイモであれば、皮を剥けば1割がたは重さが減る。

 一応、皮などを取った後に重さを量ってきたが、自信がない。でもレシピのどこにも書かれていない。疑問に思いつつ1年以上が経つが、先日、ようやく思い立ってネットで検索をしてみた。すると・・・その結果は酷いものだった。というのは、まともに答えているサイトがあまりに少ないのだ。例えばこのQ&Aサイトでは、真摯な質問に対して、「レシピなんて目安なんだから、適当でいいのよ」といった回答が寄せられているし、「そんなこと気にしていたら上手くならないわよ」なんて書かれている。他には「私は皮などを除いた後の分量で作っていました」と自分のやり方や経験を答える回答が続く。

 うーん、正式にはどうなんだろう? と探していたら、ハウス食品のサイトにズバリ、「皮などを取り除いた、実際に食べることができる部分のみの重さです」と書かれていた。そうそう、この答えを待っていた。ちなみにS&B食品のサイトにも簡潔に「可食部(皮をむいた重さ)です」と書かれている。ようやく私の半生に渡る疑問に明確な回答が得られた瞬間だった。ああ気持ちいい。

 それにしても、家庭科では教えないのだろうか。「目安だから適当」というのはわかるが、そうした対応が、多くの男性を台所から遠ざけていることはもっと理解してもらった方がいい。レシピ通り作ってもうまく作れない。それはたぶん微妙な火加減や手の動かし方などが原因していると思うが、材料の分量は基本中の基本と思うから、なおのこと、皮付きでいいのか、それとも取り除いた後の重さだろうかと迷うのだ。ちなみに冒頭のQ&Aサイトで、質問主が回答コメントの中で、粗雑で無神経な回答者に対して落ち着いて冷静なコメントを寄せており、さすがだなあと感じた。こうした気配りはいかにも女性らしい(いや、本当は男女差なんてなく、経験の差だとは思うけど)。見事です。

 それでもう一つの疑問。「きゅうりの皮はいかに剥くか? もしくは剥かないか」。これについては、娘に聞いた。すると「板ずりでしょう」という答え。いや「正式にはそうだろうけど、あなたはどうしてるの?」と聞くと、「私は皮は剥かない」という答え。これもネットで調べると、「きゅうりのとげの取り方! 簡単にできる4つの方法があるの知ってる?:みからもち」というサイトでていねいに説明がされていた。子育て中のママさんのサイトだけど、あなたはエライ!

 それによると、(1)手で洗う、(2)包丁の背でこそげとる、(3)ピーラーで剥く、(4)板ずり、の4つ。ちなみに私は、板ずりまではしないが、(1)から(3)まで全てを行っている。ただしピーラーで剥くのは4面程度で、半分以上は皮を残す。たぶんこれまで、この4つの方法はいずれも聞いたことがあり、でも塩を使う板ずりはめんどうなので、それ以外の3つの方法をすべて実行していたのだと思う。これってやはり性格が現れているかなあ。今日から、きゅうりの皮むきはどの方法でやるのか。それが問題だ。