とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第28節 名古屋グランパスvs.徳島ヴォルティス

 ルヴァン杯準々決勝でアントラーズに連勝。準決勝進出を決めたグランパス。これで公式戦7戦負けなし。勝てば暫定で3位に浮上するゲーム。着実に勝ち点を積み上げていきたいところ。一方、ヴォルティスは4連敗で降格圏内の17位まで順位を落とした。中11日の日程でどこまでチームを立て直すことができただろうか。

 グランパスの布陣は4-2-3-1。シュヴィルツォクをトップに、前田がトップ下。右SHマテウス、左SHには森下が入る。ボランチは長澤と稲垣。DFは右SBに成瀬が先発。左SB吉田、CBは中谷とキムミンテ。GKランゲラックは変わらない。対するヴォルティスも同じく4-2-3-1。垣田をトップに、トップ下に渡井。右SH浜下、左SH西谷。岩尾と鈴木徳真でボランチを組み、DFは右SB岸本、左SB福岡。CBにカカと石井。GKは長谷川が守る。

 開始2分、左SH西谷のクロスにCH鈴木徳真がミドルシュート。ポスト左に外れたが、序盤、ヴォルティスがパスを回して攻めていく。グランパスも9分、右SHマテウスのスルーパスにCFシュヴィルツォクが抜け出すが、CBカカの寄せが速い。何とかかわしてシュートを打つが、CH岩尾がゴール内でクリアした。12分には右SHマテウスの縦パスを右SB成瀬が落とし、CFシュヴィルツォクがシュート。しかし走り込んだCH長澤に当たってしまった。すると、こぼれ球を拾ったヴォルティスがカウンター。左SH西谷のクロスにCF垣田がヘディングシュートを放つ。左SB吉田がよく寄せて、自由にシュートは打たせなかった。

 その後もヴォルティスのプラスは早い。15分、CH鈴木のパスから、右SH浜下がミドルシュートグランパスも18分、OH前田が右から左へドリブル。DFをかわしてミドルシュートを放つが、GK長谷川がナイスセーブした。23分、CFシュヴィルツォクのミドルシュートはゴールの左。30分、右SHマテウスが直接CKからゴールを狙うが、GK長谷川が弾き返した。32分、CH岩尾の横パスをCFシュヴィルツォクがカットしてシュート。続くマテウスのCKにCB中谷がヘディングシュート。枠は捉えられなかった。引き続き攻めるグランパス。34分、OH前田のクロスがはね返されると、ライン際でボールを拾い、ゴール前へマイナスのクロス。CH長澤がミドルシュートを放つが、GK長谷川が飛び出し、ナイスセーブした。45+1分、右SHマテウスのFKもGL長谷川がパンチング・クリア。前半からグランパスがよく攻めたが、ゴールならず。スコアレスで折り返した。

 後半は序盤からグランパスが攻めていく。2分、CFシュヴィルツォクの落としからCH長澤がミドルシュート。そして7分、DFからのフィードをCFシュヴィルツォクが胸で落とすと、左SH森下が拾ってそのまま前進。スルーパスにOH前田が走り込むと、右SH岸本が後ろから手をかけて倒す。PK。岸本は一発レッドカード。PKはマテウスが確実に決めて、グランパスが先制点を挙げた。ヴォルティスは8分、渡井を下げて、左SBジエゴ。福岡を右SBに回し、4-4-1の布陣にする。

 その後はお互いパスを繋ぐが、ゴール前までは攻め込めない。グランパスは19分、前田と森下を下げて、OHシャビエルと左SH相馬を投入。さらに29分にはCFシュヴィルツォクに代えて金崎を投入。ヴォルティスも垣田と浜下を下げて、CF佐藤、右SH一美を投入する。そのままウノゼロで終わるかと思ったが、37分、ヴォルティスはCH鈴木徳真を下げて、藤田を投入。すると38分、OHシャビエルの落としから左SH相馬が持ち上がり、クロス。ゴール前に飛び込んだ右SHマテウスはわずかに届かなかったが、ファーに流れたボールをCF金崎が追い付く。左SBジエゴに奪われたが、すぐに右SB成瀬が奪い返し、ゴール前にクロス。これをクリアしようとしたCH藤田がドンピシャのヘディングシュート。オウンゴールグランパスに追加点を献上してしまった。

 グランパスは40分、CH稲垣に代えて木本を投入。守備を固めるが、44分、左SH相馬が左サイドから仕掛けていくと、CBカカが詰めてクリア。しかし振り上げた足がそのまま相馬も蹴り上げてしまった。西村主審はPKを宣告。これを金崎が決めて、グランパスが3点目。45+1分には左SH相馬が右SHマテウスとのワンツーで抜け出し、シュート。GK長谷川がナイスセーブ。45+4分、右SHマテウスが直接FKを狙うが、GK長谷川がパンチング・クリア。そしてタイムアップ。3-0。グランパスはシーズン18試合目の無失点ゲーム。J1記録に並んだ。

 これで暫定ながら3位浮上。そして次節は2位マリノスとの対戦。その前に火曜日にはACLベスト16、韓国の大邱FCを迎え撃つ。今日のゲームでは柿谷を温存。相馬、マテウスもだいぶ調子が上がってきた。この勢いで大邱を一蹴。そのままマリノスにも一矢報いたい。勝負の連戦のスタートだ。