とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ACLラウンド16 名古屋グランパスvs.大邱FC

 いよいよACLの決勝トーナメントが始まった。ラウンド16の相手は大邱FCフロンターレと同じグループでフロンターレに2敗、2位通過している。今季のACL決勝トーナメントは一発勝負。ホームでベスト8進出を決めたい。グランパスの布陣はいつもの4-2-3-1。シュヴィルツォクをトップに、トップ下に前田。SHは右にマテウス、左に相馬。ボランチは米本と稲垣。DFは右SB宮原、左SB吉田。CBにはキムミンテと中谷。GKランゲラック。守備にも配慮した布陣と言える。対する大邱FCは3-5-2。セシーニャとエジガルの2トップに、右WBチョンスンウォン、左WBファンスンミン。中盤はイヨンネをアンカーに、右IHチャンソンウォン、左IHブルーノ・ラマス。CBは右からチョンテウク、ホンチョンウン、ジョジヌ。GKはチェヨンウン。

 序盤、グランパスは様子見な感じで、大邱のほうがより積極的にプレーする。ところが4分、右IHチャンソンウォンの落としからFWセシーニャがミドルシュート。これが左ポストぎりぎりにゴールに飛び込んだ。大邱が先制点を挙げる。グランパスの寄せが甘かった。その後もグランパスは選手間の距離が遠く、パスをカットされる場面が多い。それでも12分、左SB吉田の縦パスをCFシュヴィルツォクが落とし、左SH相馬のパスをOH前田が落として、シュヴィルツォクがシュート。グランパスがすぐに同点に追い付いた。

 その後はグランパスがパスを繋いで隙を伺うが、大邱も早めに前線にボールを送って攻めていく。21分、OH前田のクロスがファーに流れたボールを左SB吉田が拾い、落としをCFシュヴィルツォクがシュート。わずかにポストの右。大邱も23分、CHラマスがミドルシュートを放つ。グランパスも25分、CFシュヴィルツォクがCBホンチョンウンをうまくかわしてミドルシュート。わずかにバーを越えた。積極的にゴールを狙うシュヴィルツォク。

 しかし28分、右サイド深い位置から右CBチョンテウクがゴール前にクロスを上げると、FWエジガルがヘディングシュート。これが決まる。大邱が勝越し点を挙げた。グランパスも31分、右SHマテウスのFKのクリアをCH稲垣がミドルシュートを放つが、DFがブロック。33分、大邱はCBチョンテウクが足首を捻り、パクハンビンと交代。36分、左WBファンスンミンのパスから右IHチャンソンウォンが左サイドを抜け出し、CB中谷の股下を抜くシュート。GKランゲラックがナイスセーブ。39分にはFWセシーニャのドリブルからFWエジガルがミドルシュート。やはり大邱のブラジル人コンビは怖い。前半は大邱のペースで1-0。大邱のリードで折り返した。

 するとグランパスは後半頭から、相馬と米本を下げて、左SH森下、CH木本を投入する。5分、CFシュヴィルツォクの縦パスを左SB吉田が落として、シュヴィルツォクがミドルシュート。DFにブロックされるが、この二人はよく連携が取れている。11分には右SHマテウスミドルシュートを放つが、GKチェヨンウンが正面でキャッチする。12分にはCHイヨンネを下げて、日本人の西翼を投入。ピッチを広く使い、グランパスが攻めるが、大邱の守備は堅い。長いボールを前線に放り込み、FWエジガルのポストプレーから攻めてくる。

 なかなか攻めきれない展開が続いたが、それでも焦れずに攻め続けるグランパス。すると18分、左SH森下とFW前田が左サイドでパス交換を繰り返し突破すると、森下のクロスにCFシュヴィルツォクがヘディングシュート。ついにグランパスが同点に追い付いた。するとさらに20分、左SB吉田のフィードに走り込んだCFシュヴィルツォクが二人のCBを抜いて、シュート。あっという間にグランパスが逆転した、シュヴィルツォクはハットトリックだ。さらに23分にはOH前田のパスからCFシュヴィルツォクがCBパクハンビンを背負って反転。ドリブルからシュートを放つ。わずかにポスト右に外したが、左サイドから放つシュートはシュヴィルツォクの得意技だ。

 大邱はブラジル人コンビで反撃する。24分、FWエジガルがDFと競り合いつつ落すと、FW
セシーニャがミドルシュート。25分にはセシーニャのFKに右CBパクハンビンがヘディングシュート。わずかにポスト左に外した。すると27分、グランパスは前田を下げて、左IH長澤を投入。布陣を4-3-3に変更し、守備を固める。34分、左サイドからマテウスのCKにCB中谷がニアに走り込んでヘディングシュート。これが決まり、グランパスが4点目。リードを広がる。36分、セシーニャのFKは壁。37分、大邱はファンスンミンとチョンスンウォンを下げて、左WBアンヨンウ、右WBイグノを投入する。二人ともJリーグでプレーした懐かしい選手だ。38分、セシーニャのFKはGKランゲラックがキャッチした。

 グランパスは41分、CFシュヴィルツォクを下げて金崎。その後も大邱が攻めるが、グランパスの守備は崩れない。45+4分にはマテウスを下げてCB藤井を投入。そしてタイムアップ。4-1。前半は大邱にリードされ、どうなるかと思ったが、シュヴィルツォクのハットトリックで逆転。グランパスらしからぬゲーム運びではあったが、無事ベスト8進出を決めた。

 同日、ラウンド16を戦っていたフロンターレPK戦で敗退。準々決勝の組み合わせは今後抽選で決められるが、少なくともフロンターレと対戦することはなくなった。決勝進出への強敵は準々決勝・準決勝が行われる韓国のチームか。油断は禁物。しかしこの流れに乗って週末のマリノス戦も勝利を期待したい。がんばれ、グランパス