とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第29節 名古屋グランパスvs.横浜F.マリノス

 先月マリノスに敗戦をした後は公式戦9戦負けなし。順位も4位に上げてきたグランパス。2位マリノスをホームに迎え、前回敗戦の雪辱を期す。一方、マリノスも首位フロンターレとの勝ち点差はわずか1。絶対に負けられない状況だ。グランパスの布陣は4-2-3-1。シュヴィルツォクをトップに、トップ下に前田直輝。右SHマテウス、左SH森下。ボランチは長澤と稲垣。DFは右SBに宮原、左SB吉田。中谷、キムミンテのCBにGKランゲラックは変わらない。対するマリノスも同じく4-2-3-1。レオセアラをトップに、マルコス・ジュニオールがトップ下。右SHエウベル、左SHに前田大然が入る。ボランチは扇原と喜田。DFは右SB小池、左SBティーラトン。ケガ人続出のCBには岩田と實藤を起用。GKは高丘。

 序盤からマリノスが積極的に攻めてくる。5分、左SB吉田の横パスを右SHエウベルが奪い、そのまま前に進んでシュートを放つ。9分にはCH喜田のフィードをCFレオセアラが落とし、左SH前田大然が持ち込む。何とかCB中谷らが対応し、シュートはGKランゲラックがセーブした。DFラインが高いマリノスに対してグランパスは長いボールで裏を狙うが、なかなか決定機はつくれない。しかし12分、自陣からのFKにOH前田が裏に走り込むと、それで得たFKからCK。そして2回目のCKをマテウスが蹴ると、CH稲垣のミドルシュートはうまく当たらなかったが、CH長澤が拾ってシュート。GK高丘のセーブをCBキムミンテがトラップしてシュート。DFから左ポストに当たってはね返ったボールをCB中谷が押し込んだ。ゴール。グランパスが先制点を挙げた。

 しかしその後はマリノスが攻める。21分、OHマルコス・ジュニオールのクロスに左SH前田大然がシュート。24分、右SHエウベルの強烈なミドルシュートはGKランゲラックがナイスセーブする。30分、OHマルコス・ジュニオールミドルシュートもGKランゲラックの正面。36分、右SHエウベルのクロスにCFレオセアラがヘディングシュート。だがこれもGKランゲラックがキャッチした。さらに41分、マリノスが押し込む。最後はOHマルコス・ジュニオールミドルシュート。だがポストの左。先制点の後は一方的に押し込まれたグランパスだったが、何とか耐え抜き、前半は1-0で折り返した。

 すると後半開始早々、CB中谷の縦パスが流れ、これを抑えたCB岩田に対してOH前田直輝がプレス。奪うと、CFシュヴィルツォクがパスを受けてそのまま前進。GKをかわしてゴールに流し込んだ。グランパスが追加点を挙げた。後半に入ると、グランパスも寄せが早くなり、マリノスがパスを回して攻める展開は変わらないが、前半ほどはチャンスを掴めなくなってくる。すると10分、マリノスは左SH前田大然に代えて宮市を投入。高卒からイギリスに渡り、日本に戻って初めてのJリーグ出場だ。地元出身の宮市に対して、グランパス・サポーターからの拍手が送られる。だが、グランパスにとっては前田大然よりもやりやすかったかもしれない。

 13分、CH扇原のミドルシュートはGKランゲラックがパンチングでクリアする。17分、グランパスは長澤と前田を下げて、CH米本、OHシャビエルを投入。マリノスも24分、マルコス・ジュニオールと扇原を下げて、FW杉本とCH天野を投入。4-4-2の布陣を取る。そして27分、交代出場のCH天野が蹴ったCKにFW杉本がニアに走り込んでヘディングシュート。これが決まり、マリノスが1点を返した。さらに29分にはFWレオセアラのクロスに左SH宮市がヘディングシュート。GKランゲラックがファインセーブした。

 31分、グランパスは森下とマテウスを下げて、左IH相馬。そして3バックの中央に木本を投入。布陣を5-3-2にして守備を固める。マリノスは35分、エウベルと實藤を下げて、右SH水沼、CB松原。本来SBの選手をCBに並べる超攻撃的布陣。39分、FW
レオセアラがCBキムミンテを背負って反転。シュートを放つが、GKランゲラックがファインセーブ。42分にはCFシュヴィルツォクに代えて金崎。前線からの守備を強化する。45+1分、CH天野のミドルシュートはポストの左。45+6分、CH天野のクロスにFW杉本がシュートするも、CB木本がブロック。続くCKにFWレオセアラのヘディングシュートは枠に入らない。そしてタイムアップ。2-1。グランパスが守り切り、勝ち点3を挙げた。

 これで今節引分けたサガンに代わり、3位浮上。2位マリノスに勝利したのは大きい。もっとも7位アントラーズまでの勝ち点差は3。ミッドウィークには長友が帰ってきて盛り上がるFC東京との対戦が待っている。FC東京とはルヴァン杯でも準決勝で対戦予定。まずはリーグ戦で勝利して、FC東京の勢いを止めたい。残り9試合。ACL圏内を目指す戦いはまだまだ続く。いよいよリーグ戦も面白くなってきた。