とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ第32節 FC東京vs.名古屋グランパス

 前節、マリノスに勝利して3位に浮上したグランパス。これで公式戦10戦負けなし。しかしACL参戦に備えてミッドウィークにFC東京との対戦が組まれた。FC東京は8位ながら長友が加入して、前節、横浜FCに勝利。長友が勢いを持ってきた感じ。10月初旬にはルヴァン杯準決勝での対戦を控え、負けるわけにはいかない。

 FC東京の布陣は4-2-3-1。ディエゴ・オリヴェイラをトップに、トップ下にレアンドロ。右SH東、左SHアダイウトンボランチは青木と安部。左SBに長友が入り、小川諒也が右SBに回った。CBはジョアン・オマリと森重。GKは波多野。一方、グランパスも同じく4-2-3-1。シュヴィルツォクをトップに、前田がトップ下。マテウスが右SHに入り、左SHは相馬。ボランチは米本と稲垣が先発した。DFは右SB宮原、左SB吉田。CBはキムミンテと中谷。GKランゲラック。左SB長友と右SHマテウスの対戦が楽しみだ。

 開始1分、左SHアダイウトンのクロスにCBキムミンテが届かず、CFディエゴ・オリヴェイラがシュートを放つ。GKランゲラックが正面でセーブしたが、序盤からFC東京が強いプレスをかけていく。8分には左SHアダイウトンとOHレアンドロのパス交換からCFディエゴ・オリヴェイラがシュート。ブラジル人トリオが怖い。10分、左SHアダイウトンミドルシュートは右SB宮原に当たってバーの上。レアンドロのCKにCB森重がヘディングシュートを放つが、これはポストの右に外した。

 なかなか攻め込めないグランパスはようやく14分、OH前田が右サイドから中へ仕掛けてシュート。これがグランパスの初シュート。15分には左SH相馬がドリブルで運び、中へのパスをCH稲垣がミドルシュートするが、DFにブロックされる。そして26分、グランパスのDFでのパス回しに対して左SHアダイウトンが右サイドまでプレスをかけていくと、CBキムミンテの縦パスをCH青木がカット。右SH東の落としをアダイウトンがつなぐと、OHレアンドロのパスを受けてアダイウトンがシュート。グラウンダーのシュートは右ポストに当たって、そのままゴールに転がり込んだ。FC東京が先制点を挙げる。

 33分、FC東京は右SB小川が太もも裏を痛め、中村拓海に交代する。37分、左SH相馬が縦に突破して、そのままシュート。GK波多野がナイスセーブ。そして43分、FC東京のCKからの攻撃をGKランゲラックがキャッチして抑えると、前方へフィード。右SHマテウスが走り込み、PA左手前でCH青木が止めた。このFKをCFシュヴィルツォクが蹴ると、壁に立ったレアンドロに当たったボールがそのままゴール右隅に飛び込んだ。ラッキーな形でグランパスが同点に追い付いた。

 しかしその後もFC東京が攻める。44分、CB森重のフィードをOHレアンドロが落とし、CFディエゴ・オリヴェイラがシュート。GKランゲラックがファインセーブ。45+1分にはCBジョアン・オマリのフィードに左SHアダイウトンが走り込み、戻しのパスをOHレアンドロがシュート。これもGKランゲラックがファインセーブで弾き出す。ランゲラックの活躍で何とか同点のまま、前半を終えた。

 すると後半頭に相馬と米本を下げて、CH木本と左IH長澤を投入。稲垣が右IH。前田が右SHに下がり、マテウスが左SH。布陣を4-1-4-1に変更する。これでようやくグランパスの守備が落ち着いた。10分にはショートCKからOHレアンドロミドルシュート。11分、さらにシュヴィルツォクと前田を下げて、CF金崎と左SH柿谷を投入。マテウスを右SHに戻した。布陣は変わらず4-1-4-1、若しくは4-3-3。13分、右SHマテウスのCKからCF金崎がシュートを放つが、DFがブロック。14分、右SHマテウスのクロスに左SH柿谷が飛び込むが、届かず。FC東京も18分、OHレアンドロのFKをGKランゲラックがセーブ。続くCKをGKランゲラックが弾き返して、CH安部がミドルシュート。右IH稲垣がブロックする。

 22分、FC東京はでぃご・オリヴェイラと東を下げて、CF永井と右SH三田を投入する。23分、グランパスは右SHマテウスのヒールによるスルーパスに右SB宮原が走り込み、クロス。しかし走り込んだCH稲垣は届かず。左SH柿谷が収めてクロスを入れるとはね返され、これを拾った左SB吉田に対して右SH三田がプレスをかけてボールを奪うと、CF永井がドリブルで持ち上がる。右SH三田の並走し、永井のパスで抜け出してシュート。GKランゲラックがスーパーセーブで弾き出す。

 そして34分、CB中谷のクリアに対してプレスをかけたOHレアンドロが不用意に振り上げた右手が中谷の顔面を強打。VARで確認の上、レアンドロは一発退場となった。38分、アダイウトンを下げてFW田川。守備を固めるかと思ったら、中盤を一人減らして、田川と永井の2トップ。4-3-2の布陣で攻めてくる。グランパスは44分、CH稲垣を下げて、左SHに森下。柿谷をトップ下に置く4-4-2。だがその後も一人少ないFC東京が積極的に前に出てくる。45分、FW永井がミドルシュートグランパスも45+3分、右SHマテウスのカットインからクロスを入れると、左SH森下がシュート。GK波多野がファインセーブ。はね返りを左SB吉田がシュートするが、これもGK波多野がファインセーブ。さらにCH木本がシュートを放つが、DFがブロックした。結局、後半はゴールなく、1-1。ドローで終わった。

 前半はレアンドロが抑えきれず、劣勢に回ったグランパスだったが、後半は布陣を変えて互角の展開。レアンドロが退場した後も却ってFC東京が積極的に攻めてきて、追加点ならず。しかしルヴァン杯に向けて、FC東京対策のためのデータはしっかり取れたのではないか。週末にはトリニータ戦。しっかり勝ち切って勝ち点を積み上げていきたい。残り8試合、いよいよJリーグも佳境に近付いてきた。