とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第6節 アーセナルvs.トッテナム

 冨安がアーセナルへ移籍して以降、早く観たいと思っていたが、なかなか時間が取れなかった。だが今週はグランパスも久し振りにミッドウィークのゲームがない。ようやくプレミアリーグを観戦することができた。しかもゲームはアーセナルトッテナム。いわゆるノースロンドンダービーだ。ソンフンミン対冨安の闘いも楽しみだ。

 アーセナルは開幕戦から3連敗したが、冨安が加入してからは連勝。冨安は出場していないが、ミッドウィークのカップ戦も勝利して、公式戦3連勝中だ。一方、トッテナムは逆に3連勝の後、2連敗。しかもいずれも0-3の大敗。開幕戦でマンCに勝利した勢いはどうしてしまったのか。アーセナルの布陣は4-2-3-1。オバメヤンをトップに、ウーデゴールがトップ下。右SHサカ、左SHにスミスロウ。ボランチはジャカとトーマス。そして右SBに冨安の雄姿が。左SBはティアニー。CBはガブリエルとホワイト。GKは新加入のラムズデールが守る。対するトッテナムは開幕戦と同様に4-3-3。ケインをトップに、右WGルーカス・モウラ、左WGソンフンミン。中盤はホイビュルクをアンカーに、右IHデリ・アリ、左IHエンドンベレ。DFは右SBにタンガンガ、左SBレギロン。ダイアーとダビンソン・サンチェスのCBにゴールを守るのはGKロリス。

 序盤は互角。7分、左SHスミスロウから左に流して、左SBティアニーのクロスにCFオバメヤンがシュート。だがこれはオフサイドアーセナルは左SBティアニーが高い位置を取り、冨安は下がり目。だがけっして攻撃参加しないわけではなく、やや内側にポジションを取って、頻繁に右サイドまで下がってくるOHウーデゴールや右SHサカと連携を取って、機を見て上がっていく。OHウーデゴールはピッチをかなり自由に動き回る。そして12分、OHウーデゴールがドリブルで運ぶと、右に流して、右SHサカのクロスに左SHスミスロウが走り込んでシュート。アーセナルが先制点を挙げた。

 その後もアーセナルが積極的に攻めていく。16分、CBガブリエルの縦パスに走り込んだCFオバメヤンがクロス。右SHサカの戻しをCHトーマスがシュート。GKロリスがナイスセーブする。17分、CFオバメヤンのミドルシュートはわずかにバーの上。しかし22分、OHウーデゴールから左WGソンフンミンがボールを奪うと、冨安がいない左サイドをドリブルで上がり、シュート。GKラムズデールがファインセーブする。続くCKに右SBタンガンガがヘディングシュート。しかし枠は捉えられない。

 すると27分、左SHスミスロウの落としから左SBティアニーが縦パス。CFオバメヤンが落とすと、スミスロウがドリブルで運び、クロスにオバメヤンがシュート。カウンター一発、追加点を挙げる。さらに34分、中盤でCFケインをCHトーマスとジャカで挟むと、OHウーデゴールの落としから左SHスミスロウが右へパス。右SHサカがドリブルで上がる。ボールを奪われたCFケインが必死に戻り、サカからボールを奪いかけるが、こぼれ球は再びサカのもとへ。シュートを決めて、アーセナルが3点目を挙げた。39分、ソンフンミンのCKにCFケインのヘディングシュートはわずかにポストの右へ。前半はこのまま終了。3-0。アーセナルがリードして折り返した。

 するとトッテナムは後半頭から、右SBタンガンガに代えてエメルソン、デリ・アリを下げて、CHスキップを投入する。スキップとホイビュルクのダブルボランチにして、エンドンベレをトップ下に上げる4-2-3-1。しかし8分、OHウーデゴールのクロスをCFオバメヤンがヘディングで落とし、これで得たCKから右SB冨安がヘディングシュート。GKロリスに抑えられたが、冨安もけっして守備的なだけではない。その後はトッテナムがパスを回して攻めるが、アーセナルはサカがDFラインまで下がって、5バックの布陣で守る。

 16分には右SBエメルソンのパスからCFケインがミドルシュート。GKラムズデールがファインセーブ。こぼれ球に左SHソンフンミンが詰めるが、右SB冨安が戻ってクリア。トッテナムの左サイド、ソンフンミンとレギロンに対して、冨安がサカと連携して自由にさせない。17分、CBダイアーのフィードに反応して右SB冨安も戻ったが、CFケインのショルダータックルを受けて倒れる。戻ったところまでは良かったが、ここはケインが一枚上。が、シュートはわずかにポストの右へ外れた。アーセナルも23分、OHウーデゴールのFKにCFオバメヤンがシュートするも、GKロリスがキャッチする。

 すると24分、トッテナムはエンドンベレを下げて、左SHにブライアン・ヒルを投入。ソンフンミンをトップ下に移す。小柄なヒルはよく動き、アーセナルの右サイドをかく乱するが、右SB冨安もよく対応。28分には右SHサカがミドルシュートを放つ。GKロリスがナイスセーブ。そして34分、CHスキップからの縦パスを左SHブライアン・ヒルがフリック。マークした右SB冨安がよく対応し、ブロックしたが、こぼれ球をヒルが拾うと、縦パスに左SBレギロンが走り込み、クロスにOHソンフンミンがシュート。トッテナムが2点を返した。冨安の対応は仕方ない。ここはヒルを褒めておこう。

 その後、37分には足を攣ったジャカに代えてロコンガ。さらに42分にはサカとスミスロウを下げて、右SHメイトランド・ナイルズ、左SHにタバレスを投入する。冨安が入る前、アーセナルの右SBは誰が務めていたかと思ったが、メイトランド・ナイルズでは守備力で冨安が大きく上回る。その後もアーセナルのプレスは最後まで緩まず。45+2分、右SHルーカス・モウラが決定的なミドルシュートを放つが、GKラムズデールがビッグセーブ。手に当てたシュートはバーに当たってはね返る。クリアしたのは冨安。そしてタイムアップ。3-1。アーセナルが勝利し、リーグ戦3連勝。勝敗を五分に戻し、順位もトッテナムの上、10位まで引き上げた。

 冨安の貢献は大きい。何と言っても守備が安定した。右SHサカが好調なこともあるが、二人が見せる連携は守備だけでなく、攻撃面でも可能性を感じる。CBがまだ少し不安な気もするが、その時は冨安がCBに回ればいい。それじゃやはりちょっと不安かな。いずれにせよ、冨安はプレミアリーグでもしっかり戦力になっている。すごいことだ。アーセナルはこの後、ブライトン、クリスタルパレスアストンヴィラと中堅チームとの対戦が続く。しっかり勝ち切って順位を上位に上げていきたい。冨安のますますの活躍が楽しみだ。