とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第31節 サンフレッチェ広島vs.名古屋グランパス

 ミッドウィークのゲームでヴィッセルフロンターレが対戦し、フロンターレが勝利した。ヴィッセルは勝ち点が伸ばせず、今節のゲーム前の状況ではグランパスが3位。だがヴィッセルは中2日で戦った土曜日のゲームでレッズに5-1と大勝し、この時点で得失点差でヴィッセルが3位に浮上した。グランパスの方がゲーム消化は1試合多い。絶対に勝利して再び3位を取り戻したいところ。

 サンフレッチェの布陣は3-4-3。浅野雄也をトップに、右FW柴崎、左FW森島のツーシャドー。ハイネルと青山をボランチに並べ、右WBに藤井、左WB東。3バックは右から野上、荒木、佐々木と並ぶ。GKは林卓人。対するグランパスはいつもの4-2-3-1。シュヴィルツォクをトップに、トップ下に柿谷。右SHにシャビエル、左SH森下。ボランチは長澤と稲垣。右SB成瀬、左SB吉田。CBは前節ケガで退場したキムミンテに代って木本が先発し、中谷と組む。GKはランゲラック。久しぶりに中6日空けて臨んだゲームだが、水曜日にはルヴァン杯FC東京戦が待っている。それを考慮したか、マテウスと前田はベンチスタート。相馬はベンチにも入っていない。久しぶりに山崎がベンチに座る。

 序盤、高い位置からサンフレッチェがプレスをかけてくる。何とかプレスをかわすグランパスだが、パスを繋いで崩すサッカーはできない。前線にロングボールを蹴り込み、裏を狙う。12分、左SB吉田のフィードにOH柿谷が走り込み、クロスにCH稲垣はミドルシュート。DFブロックのこぼれ球を拾ったCFシュヴィルツォクもシュートを放つが、これもDFにブロックされた。15分にはCHハイネルのところでCB木本がボールを奪うと、左SH森下がつないで、CH稲垣から左に展開。OH柿谷のフリックはやや流れたが、うまく森下がボールを奪うと、シュート。だがDFのブロックに会い、左に外す。

 しかしこの時間あたりからサンフレッチェのプレスも弱まり、次第にグランパスがパスを繋げるようになっていく。26分、サンフレッチェはフィードに走り込んだCF浅野の戻しから、CB野上がミドルシュート。これが初シュートだったかも。そして35分、CFシュヴィルツォクにCB荒木がプレスをかけると、こぼれ球にCH長澤が向かうが、これにもCB荒木がタックル。ボールを奪うと、CF浅野はドリブルで抜け出す。CB木本が付いていくが、早めにシュート。これが右ポストに当たってゴールに転がり込んだ。サンフレッチェが先制点を挙げた。

 38分、右SHシャビエルがミドルシュートを放つが、CH青山がブロック。その後はサンフレッチェが攻め込む。41分、左WB東のスルーパスに左CB佐々木が走り込むと、右SHシャビエルが対応するが、こぼれたボールを佐々木が戻して、左FW森島がシュート。CH長澤がブロックする。45+1分、CF浅野から右に流し、右WB藤井のクロスに左FW森島がヘディングシュート。45+2分には右WB藤井が仕掛けて、クロスにCF浅野がシュート。だがDFがブロックする。前半はサンフレッチェの1点リードで折り返した。

 前半の終盤、相手DFのタックルに左股裏を痛がった森下に代えて、後半頭、左SHマテウスを投入する。しかし後半も序盤はサンフレッチェが高い位置からプレスをかけてくる。3分、右サイドのスローインから右FW柴崎が中へ送ると、右CB野上がさらに中へ送り、CF浅野から左に流す。左WB東がシュートを放つが、サイドネットに外す。グランパスは7分、シュヴィルツォク、柿谷、シャビエルの前線3枚を交代。代わってFWに山崎と齋藤学。右SHに前田を投入。4-4-2の布陣だが、マテウスが深い位置を取り、3-4-3のようにも見える。右WB藤井に左SHマテウスが対応する。

 13分、右SH前田がカットインからミドルシュート。15分には、左SB吉田の縦パスを受けたCF山崎が反転からミドルシュートを放つ。パスを回して攻めるグランパスに対して、サンフレッチェは粘り強く守る。19分、右SH前田がドリブルで持ち上がり、中を駆け上がった右SB成瀬の落としから、前田がシュートを放つ。DFがブロックする。すると23分、サンフレッチェは森島と柴崎のツーシャドーを交代。右FW茶島、左FWにエゼキエウを投入する。エゼキエウは25分、ミドルシュートを放つ。

 パスを回すが、なかなか攻撃の糸口がつかめないグランパスは32分、右SB成瀬に代えて宮原。左サイドで被っていたマテウスを高い位置に上げて、左からの攻撃参加を促す。サンフレッチェは39分、疲れの見えてきた右WB藤井に代えて、長沼を投入。41分にはCF浅野がドリブルでCB中谷、CB木本、左SB吉田を抜き去り、シュート。GKランゲラックがナイスセーブ。続くCKに左WB東がヘディングシュートも枠には入らない。すると44分、グランパスマテウスを右SHに回し、前田をトップ下。齋藤を左SHに下げる。この方がバランスは言い。サンフレッチェも44分、CF浅野に代えて松本を投入する。45+5分、左FWエゼキエウがシュート。GKランゲラックがナイスセーブ。もう時間がない。結局グランパスはゴールならず。0-1。ウノゼロでサンフレッチェに屈した。

 後半、マテウスと齋藤が被ったり、好調な前田をFWで起用しなかったりと、ややコンビを試すような選手起用で、勝利を挙げることはできなかった。これでリーグの自力優勝はなくなった。しかし水曜日からホーム・アンド・アウェイでのルヴァン杯準決勝、そして韓国でのACL準々決勝が待っている。さらにその後はヴィッセルとの3位を賭けた直接対決。そしてセレッソとの天皇杯準々決勝と10月は負けられないゲームが続く。今一度、気を引き締めて、勝負の10月を乗り切ろう。