とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第34節 名古屋グランパスvs.柏レイソル

 週末、ルヴァン杯を制し、2週間ぶりに勝利を挙げたグランパス。残るはリーグ戦、ACL出場権のかかる3位以内を目指すのみ。残り5試合。すべて勝利してヴィッセルの結果を待ちたい。対戦相手のレイソルは14位。降格圏の17位ヴォルティスとは勝ち点7の差があるとは言え、早く安全圏に行きたい。前節はレッズに1-5で敗戦。先発を6人替えてきた。

 グランパスの布陣は4-2-3-1。シュヴィルツォクをトップに、トップ下にシャビエル。右SH前田、左SHマテウス。木本と稲垣でボランチを組み、DF陣はルヴァン杯と変わらない。対するレイソルは4-4-2。クリスティアーノと武藤の2トップ。右SHサヴィオ、左SHに仲間が入り、ボランチは三原とドッジ。DFは右SBに大南、左SB三丸。古賀と高橋祐治のCBにGKはキムスンギュ。

 開始1分、CBキムミンテからのパスを右SB大南がカットすると、FWクリスティアーノが右に流して、右SB大南が駆け上がる。クロスをクリスティアーノが落として、左SH仲間がミドルシュート。右ポストを叩く。9分にも右SB大南のクロスをCBキムミンテがヘディングでクリアしたボールを左SB三丸が右に落とし、右SHサヴィオボレーシュート。GKランゲラックがファインセーブ。序盤、グランパスの寄せが甘く、レイソルが積極的に惜しい場面を作っていく。

 グランパスは12分、シュヴィルツォクがゴールに迫ると、16分にはCH稲垣のカットからゴール前まで攻め込んでいくが、シュートまでは至らない。それでもこの時間帯から次第にグランパスも押し返してきた。19分にはOHシャビエルのクロスにCFシュヴィルツォクがヘディングシュート。左隅に飛んだシュートをGKキムスンギュがナイスセーブすると、23分には左SHマテウスがFKを直接狙う。

 そして給水タイム明け、グランパスはシャビエルを左IHに下げて、布陣を4-3-3に変更してきた。するとその後は攻勢に出るグランパス。27分には右WG前田がカットインからミドルシュート。さらに30分過ぎには前田とマテウスのポジションを入れ替えた。そして34分、右SB宮原からのスローインをCFシュヴィルツォクが受けて縦に送ると、右IH稲垣が抜け出し、クロスを受けたシュヴィルツォクが冷静にGKの動きを見極めてシュート。グランパスが先制点を挙げた。

 レイソルは42分、右SHサヴィオの縦パスにFW武藤が走り込むが、シュートは右SB宮原がブロック。前半はグランパス1点リードで折り返した。すると後半最初にグランパスは二人の選手交代。前田とシャビエルを下げて、右WG森下、左IH長澤を投入する。後半はレイソルが積極的に攻めていくが、グランパスの守備の集中力が高い。早いプレスでレイソルの攻撃を自由にさせない。12分、右SHサヴィオのCKにCFクリスティアーノがヘディングシュートするも、枠は捉えられない。

 すると13分、グランパスは木本を下げてFW柿谷を投入。森下を右WBに下げて、5-3-2の布陣に変更する。中谷が左CB。長澤がアンカーに下がり、マテウスが左IHに入る。17分、FWシュヴィルツォクの縦パスをFW柿谷が落として、シュヴィルツォクがシュート。わずかに右に外れる。その直後の18分、レイソルはFW武藤を細谷に交代する。飲水タイム後の25分、GKランゲラックのフィードをFWシュヴィルツォクが落とすと、左IHマテウスが左に展開。FW柿谷のスルーパスにシュヴィルツォクが抜け出して、シュート。これはGKキムスンギュがナイスセーブ。しかし続く26分、マテウスのCKにCB中谷が走り込み、ヘディングシュート。これが決まり、グランパスが追加点を挙げた。2-0。

 30分、レイソルクリスティアーノとサヴィオを下げて、FW神谷、右SH戸嶋を投入。必死に反撃するが、グランパスの守備の方が上回る。35分、FW神谷のシュートもDFがブロックした。そしてその直後には柿谷を左SHに下げて、マテウスを右SH。5-4-1にしてさらに守備を強化する。39分には右SHマテウスに代えて相馬、CFシュヴィルツォクに代えて金崎を投入。鉄壁の守備陣をレイソルは最後まで崩すことはできない。逆にグランパスの方が余裕を持って時間を使い、そしてタイムアップ。2-0。グランパスが快勝した。

 これでシーズン無失点試合の記録を20に更新。残り4試合。まだまだこの記録は伸びていきそうだ。だが目標は来季のACL出場権確保。今節でフロンターレが早々とリーグ優勝を決めた。一方、マリノスは2連敗。3位ヴィッセルとの勝ち点差は変わらず3。得失点差は10。諦めず、出場権を手に入れたい。ルヴァン杯を制し、選手もその気になっている。残り4試合も連勝し、有終の美を飾ろう。