とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第35節 ベガルタ仙台vs.名古屋グランパス。

 前節、いい感じのサッカーでレイソルに快勝したグランパス。土曜日に行われたゲームで3位ヴィッセルが勝利したが、19位ベガルタが相手ならば、当然勝利して、食い付いていくと思った。ちなみにベガルタは前節、ヴィッセル相手に2-4の敗戦。残留圏内まで勝ち点差6。もうこれ以上、絶対に負けられない状況だ。

 ベガルタの布陣は4-4-2。富樫と赤崎の2トップに、右SH関口、左SH西村。ボランチは上原と富田。DFは右SB真瀬、左SB石原崇兆、福森と吉野のCBに、GKはスウォビィク。対するグランパスは4-2-3-1。前田をトップに入れて、柿谷がトップ下。右SHマテウス、左SH相馬。長澤と稲垣でボランチを国、DFは右SB宮原、左SB吉田。CBは中谷と木本で組み、GKはランゲラック。キムミンテはお休み。ベンチにも入っていなかった。

 開始1分、CB中谷のフィードに左SH相馬が走り込み、ゴール前に高速クロス。CF前田が走り込むが、わずかに届かない。ベガルタは8分、CH上原の縦パスをFW富樫が落とし、右SH関口がミドルシュートを放つ。そして13分、左SB吉田、OH柿谷、左SH相馬で左サイドを作ると、吉田のパスに相馬が抜け出し、クロスをCF前田が落として、OH柿谷がシュート。グランパスが先制点を挙げた。

 するとその後はグランパスがパスを回して、グランパス・ペースで進んでいく。19分、左SH西村のミドルシュートはGKランゲラックが正面でキャッチ。41分にはOH柿谷から左に流して、左SB吉田のクロスのこぼれを右SHマテウスミドルシュート。ヴぇふぁるたも45+1分、こぼれ球を左SH西村がミドルシュートするも、DFがブロック。前半はお互いシュートが少ないゲームだったが、ゲーム自体はグランパスが支配して、前節に続いての快勝も十分期待できると思っていた。

 しかし後半2分、宮原のスローインからのボールがルーズになり、CH稲垣がヘディングで帰したボールを右SHマテウスが収めると、後ろからCHと富田がチェック。こぼれ球を左SH西村が奪い、右SH関口の縦パスをFW富樫が落として、西村がミドルシュート。これがゴールに吸い込まれる。ベガルタが後半早々、同点に追い付いた。自陣やや深い位置でのスローインだっただけに、もう少し遠くへ蹴り返すことができるとよかったが、マテウスに精彩がなかったことも事実。直後の9分、そのマテウスと相馬を下げて、左SH森下、トップ下にシャビエルを投入する。柿谷をCFに上げる。

 しかしなかなかペースが上がらない。すると14分にはCF柿谷を下げて、シュヴィルツォクを投入。ベガルタも16分、右SH関口に代えて、加藤を投入する。23分、CB中谷がパスカットをしてそのまま、CH長澤とのワンツーで前進。スルーパスにCFシュヴィルツォクが抜け出してシュート。しかしGKスウォビィクがナイスセーブする。その直後、ベガルタはFW
富樫に代えてカルドーゾ、CH冨田に代えて中原を投入する。

 27分にはCH中原からCH長澤がボールを奪って、CFシュヴィルツォクの落としから右SH前田がミドルシュート。しかしこれもGKスウォビィクがファインセーブ。こぼれ球をCH稲垣が狙うが、うまく当たらない。その後も攻めるグランパス。34分、CFシュヴィルツォクがミドルシュートベガルタは37分、西村と上原に代えて、左SB蜂須賀、CHフォギーニョを投入。守備を固める。39分、CFシュヴィルツォクの縦パスをOHシャビエルがワンタッチで前に送ると、左SH森下が走り込み、シュート。だがGKスウォビィクがナイスセーブ。さらに42分、OHシャビエルのパスを受けた右SH前田がミドルシュート。これもGKスウォビィクがファインセーブで弾き出した。45分、前田と長澤に代えて、山崎と齋藤学を投入。3-5-2にして攻めるが、追い付けない。そのままタイムアップ。1-1のドローに終わった。

 前半の内容を見れば、まさかドローで終わるとは思わなかった。前節、ヴィッセルは4-2で勝利。一方、グランパスは1-1。これが3位と4位の差か。攻撃力が足らない。しかも今節、6位アントラーズが勝利して、得失点差で順位が入れ替わった。天皇杯フロンターレが優勝すれば、4位までACLに出場可能となる。そのためにも4位は守りたい。残り3試合。もう本当に負けられない。いや絶対に3連勝して4位だけは確保したい。まさに今季の正念場がやってきた。