とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第36節 ガンバ大阪vs.名古屋グランパス

 前節、19位のベガルタと引分け、5位に落ちたグランパス。4位アントラーズとは勝ち点では並ぶものの得失点差は11。残り3試合、全て勝利して、何とかACL出場の可能性がある4位に滑り込みたいところ。相手は前節の勝利で残留を決めた13位のガンバ。前々節には2位マリノスにも勝利し、現在3連勝中と終盤に来て調子を上げてきた。

 ガンバの布陣は4-4-2。パトリックと宇佐美の2トップに、右SH倉田、左SH小野瀬。ボランチには井手口と山本悠樹が並び、DFは右SB高尾、左SB藤春。三浦と菅沼のCBにGKは東口。一方、グランパスは4-2-3-1。シュヴィルツォクをトップに、柿谷がトップ下に入り、右SH前田、左SH相馬。ボランチは木本と稲垣。CBにキムミンテが戻った他は、前節と同じDF陣だ。前節から2週間開き、疲れも癒えたことだろう。終盤に向けて最後のダッシュをかけたい。

 開始5分、CFシュヴィルツォクの落としから右SH前田が仕掛けて、サイドチェンジが左SH相馬に渡る。相馬も仕掛ける構えを見せるが、下げたボールを左SB吉田がクロス。こぼれ球に対しCH稲垣がミドルシュートを放つ。GK東口がナイスキャッチ。一方、ガンバも6分、FW宇佐美のスルーパスに、右SB高尾が走り込み、FWパトリックへのクロス。だがグランパスDFがクリアする。序盤はお互いよく攻め合い、よく守る。7分にはOH柿谷の仕掛けから、落としをCFシュヴィルツォクがミドルシュート。そして8分、OH柿谷の縦パスに左SH相馬がドリブルで持ち上がると、クロスにCFシュヴィルツォクがシュート。グランパスが早い時間に先制点を挙げた。

 しかしその後はガンバが反撃する。13分には右SH倉田がPA手前で浮き球の突破。これがCBキムミンテの手に当たり、FKを与えてしまう。しかしOH宇佐美の蹴ったFKは壁に当たった。その後もガンバがパスを回して攻め込むと、グランパスはしっかりブロックを作って、集中した守り。そして22分、右SH前田がOH柿谷との連携から右サイドをドリブルで持ち上がると、中へのパスをOH柿谷がトラップで持ち出し、シュート。グランパスが追加点を挙げた。さらに29分、今度は左サイドから左SB吉田の縦パスに左SH相馬が走り込むと、戻しのパスをCFシュヴィルツォクがシュート。グランパスが3点目。その後はしっかり守備を固め、前半はそのままグランパスの3点リードで折り返した。

 するとガンバは後半最初から、高尾と山本を下げて、右SB柳澤、CH奥野を投入する。後半1分、CFシュヴィルツォクがミドルシュートを放てば、ガンバも2分、右SH倉田がシュートを放つ。そして8分、CH稲垣からCH木本へのパスをCH奥野がカット。縦パスを受けたFW宇佐美が仕掛けてクロスを入れると、CH稲垣がカットしてバックパス。しかしGKランゲラックのタイミングが合わず、こぼれたボールをFWパトリックが拾ってシュート。ガンバが1点を返した。

 14分には小野瀬と倉田に代わり、左WB福田と右FWに山見を投入。柳澤が右WBに上がる3-4-3の布陣に変更する。しかしグランパスが落ち着いてパスを回し、ゲームの主導権は渡さない。21分、CH井手口のクロスにCFパトリックがヘディングシュートするも、GKランゲラックが正面でキャッチする。逆に22分には、左SH相馬がドリブルで持ち上がり、クロスのこぼれをCH木本がミドルシュート。しかし次第にガンバも攻勢をかけてくる。25分、右FW山見がミドルシュート。そして26分、左FW宇佐美の縦パスに右WB柳澤が抜け出し、クロスのクリアをCH奥野がミドルシュート。GKランゲラックがファインセーブで弾き返すが、こぼれ球のクリアをCFパトリックがカットしてシュート。ネットを揺らした。だが副審がオフサイドの旗を上げる。宇佐美の縦パスに対して、パトリックの位置は完全にオフサイドだったが、パスを受けた山見は微妙なところ。だが主審はVARで確認することなく、オフサイドを取った。パトリックがパスに関与したという判定だろうか。微妙だったが、グランパスにとっては助かった。

 ガンバは30分、CH井手口を下げて、FWウェリントン・シウバを投入。奥野をアンカーに残して、宇佐美と山見をIHに置く3-5-2の布陣にする。31分、左CB藤春のパスから左WB福田がミドルシュート。32分、グランパスはCH木本に代えて長澤を投入する。ガンバは37分、左IH宇佐美のCKにFWパトリックがヘディングシュートを放つが、これはポストの左。グランパスはその直後、前田を下げて、右WBに森下を投入。柿谷を右SHに下げて、布陣を5-4-1に変更する。さらに44分にはCFシュヴィルツォクに代えて山崎。守備を固めつつ、前への意識も高く保ち、そのままアディショナルタイムの5分も守り切った。3-1。グランパスが勝利した。

 今節、3位ヴィッセルは勝利したものの、4位アントラーズトリニータ相手にドロー。これで再びグランパスが4位に浮上した。フロンターレ天皇杯に優勝すれば、4位でもACLに出場できる。残りは2試合。セレッソ、レッズと簡単な相手ではないが、残りは全勝を目指してがんばろう。無失点リーグ記録も飾った今季、有終の美を飾りたい。