とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

妻の入浴シーンをZoomで実況中継してしまったぜ。

 先に言い訳しておくと、妻がくも膜下出血に罹り、退院した以降、だいぶ自立はしてきたものの、めまいがひどく、ベッドで横になっていることも多い。入浴は一人でできるが、万一に備え、脱衣室で待機している。

 先日、ある講演会がZoomで開催された。聴講者はもちろん音声はミュート、ビデオもオフで参加する。始まった時はダイニングでパソコンを開いたが、講演会の途中で妻が風呂に入ると言う。娘が付き合って、脱衣室で待機していたが、途中で都合が悪くなり、私と代わった。パソコンをいったん閉じて、脱衣室まで運び、再び開いて、講演会の続きを視聴していた。

 しばらくして妻が「出るよ」と声を出し、「ハイヨ」と答えてバスタオルを渡した。浴室のドアを開けながら「まさかパソコンに映ってないよね」と言うので「大丈夫だよ」と答えた。「私のバインダーを使っているんだね」「ああ、借りてるよ」といった類の会話をした覚えがある。そして引き続き、講演者の話に耳を傾けようとしたところ、突然、司会者の声が聞こえてきた。「〇〇さん、ミュートにしてください」。えっ! あわててミュートにした。「ええっ! 何をしてるのよ!」と妻が叫ぶ! 「ごめん、ごめん!」ともうただ謝るしかない。

 ミュートが切れたのは脱衣室でパソコンを開いた時からだろう。その時からどんな会話をしたのか。上述のような会話をしたことは覚えているが、他にどんな会話をしたのか覚えていない。少なくともビデオはオフのままだった。司会者や参加者にどんな会話をしていたのか聞いてみたい気もするが、恥ずかしい内容かもしれないと思うと、やっぱり聞けない。ああ、恥ずかしい。

 Teamsを利用した大学講義でもファイルの共有を忘れて、90分間話をするなど、いろいろと失敗を重ねてきたが、Zoomで妻の入浴シーンを実況中継するとは思わなかった。Zoomでビデオと音声をオフにしておけば、どこへ移動して、何をしていても他の参加者に知られることはないと慢心していた。これまでもダイニングでZoomに参加したまま席を離れて、別用をしたり、家族と会話をしたりしていることはあったが、パソコンを持って場所を移動したのは初めて。再度、パソコンを開いた時にしっかりビデオと音声の設定を確認すべきだった。ああ、大失敗。いや、大失敗では足りない。これまでないような大大大失敗だった。