とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

AFC女子アジアカップ グループC第1節 日本vs.ミャンマー

 オミクロン株の感染拡大が進む中、女子アジア杯がインドで開幕した。岩渕に陽性反応が出たということで心配したが、他のメンバーは陰性。W杯予選も兼ねる重要な大会でもある。W杯開催国のオーストラリアを除いて上位5か国に出場権が与えられるということなので、グループリーグで上位2チームに入れば大丈夫ということかな。日本が入ったグループCは韓国の他はミャンマーベトナム。無事にゲームができれば大丈夫だろう。

 初戦の相手はミャンマー。日本は4-4-2の布陣。田中と植木の2トップに、右SH長谷川、左SH宮澤。ボランチは林と長野で組んで、右SBに清水。左SBには三宅。南と熊谷でCBを組み、GKは山下。対するミャンマーは4-1-4-1。ジュライキャウをトップに、アンカーにシンシンユ。中盤は右から右SHサンタウタウ、右IHキンマーラートゥン、左IHキンモーモートゥン、左SHにヌーヌー。DFは右SBエイエイモー、左SBキンタンワイ。CBにはチットチットとピューピューウィンが並び、GKはメイジンヌエ。ミャンマーの名前には姓はないそうなので、すべてを書くのが正しいとのこと。考えてみれば、軍政下で、アジア杯に出場するのも大変な気がするが、その割にはよく戦っていたと思う。

 ゲームは序盤から日本が圧倒的に攻めていく。開始1分、左SB三宅のクロスにFW田中がヘディングシュート。4分には右SB清水のパスを右SH長谷川が縦にスルーパス。右SB清水が走り込み、クロスにFW田中美南のヘディングシュートがバーを叩く。続く長谷川のCKにCB熊谷がヘディングで合わせるが、枠は外す。10分、右SH長谷川の縦パスをFW田中が落とし、長谷川がミドルシュート。だがポスト右に外した。チャンスは作るが、序盤はミャンマーもよく守り、やや硬直状態。ようやく22分、GK山下のフィードに右SH長谷川が走り込み、クロスにFW植木が飛び込んだ。ヘディングシュートを決めて、日本が先制点を挙げた。

 24分にはCH長野のパスカットからFW田中がシュート。25分、CH長野のクロスにCH林がミドルシュート。28分、左SH宮澤が左サイドをドリブルで突破し、クロスにFW植木がヘディングシュートするが、ポスト左に外した。36分にはCH長野のクロスから右SH長谷川がシュート。38分、長谷川のCKにFW植木がヘディングシュートと攻め続けるが、ゴールならず。41分にはCH林が負傷して、ピッチを下がる。直後の42分、右SB清水のクロスを右SH長谷川が胸トラップからボレーシュート。バーを叩くがゴールは決まらない。直後、CH林に代わって猶本がピッチに入った。前半はこのまま終了。先日のヨーロッパ遠征もノーゴールに終わったが、ミャンマー相手に前半1ゴールはかなり深刻かもしれない。

 すると後半最初から、FW田中を下げて左SH遠藤を投入。長谷川をトップ下に移して、宮澤が右SH、布陣を4-2-3-1に変更する。そして2分、CB熊谷の縦パスをはね返された後、右SB清水がもう一度縦パス。右SH宮澤が受けてさらに縦に送ると、CF植木がフリック、OH長谷川が抜け出し、シュート。後半早々、追加点を挙げた。長谷川は5分にも積極的にミドルシュート。これはGKメイジンヌエがファインセーブでバーに当たる。長谷川は前半から積極的にシュートを放っていたが、トップ下に入って、さらに躍動する。そして8分、左SB三宅のフィードを相手CBチットチットがPA手前でハンドの反則。このFKをCH猶本が直接ねじ込んだ。ゴール。3点目。猶本はこれが代表初ゴールと言うが、少し信じられない。猶本が入って、日本の攻撃は大きく変わった。

 10分には左SB三宅の縦パスから右SH宮澤がシュート。12分、CH長野のミドルシュートはバーを叩く。16分、ミャンマーはCHシンシンユを下げてナウテッテッワイ、左SHヌーヌーを下げて、ミャットノーキンを投入する。21分、CH猶本の縦パスから左SH遠藤が抜けて、シュート。23分、右SH宮澤の縦パスからCF植木がシュート。しかしいずれもGKメイジンヌエがナイスセーブした。

 24分、日本は宮澤と植木を下げて、右SH成宮、CF菅澤を投入する。すると直後の25分、CH猶本のパスをCF菅澤が落とし、右SH成宮がミドルシュート。こちらも代表初ゴールで4点目を挙げた。さらに29分には右SB清水のクロスをCF菅澤が胸トラップからシュート。しかしこれはGKメイジンヌエがナイスセーブで弾き出す。39分、左SB三宅に代えて宝田を投入。すると直後の40分には長谷川のCKをCB南がフリックして、左SB宝田がボレーシュート。だが枠は捉えられない。

 その後も日本が攻め続ける。41分、右SB清水のクロスにCF菅澤がヘディングシュート。43分、右SH成宮の縦パスから左SH遠藤が反転してシュート。そして45+2分、左SH遠藤からの斜めのパスをOH長谷川が左に持ち出して抜け出し、飛び出すGKの上を越えるシュート。5点目を挙げた。そしてタイムアップ。5-0。終わってみれば予想どおり日本が圧勝した。

 強化試合や練習もままならない中、公式戦の中で連携を試していくしかない。次の相手はベトナム。韓国は3-0の勝利だったが、ミャンマーよりは強いだろうか。このゲームでは猶本と長谷川がいい動きを見せた。特に猶本はこれまで高倉監督の下ではあまりチャンスを与えられなかったが、若いメンバーが多い中で、その存在は大きい。初ゴールはいいアピールになるだろうか。次戦以降の活躍にも期待したい。