とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第9節 横浜F.マリノスvs.川崎フロンターレ

 昨日水曜日は、ACLに参戦するチームはJリーグ、その他のチームはルヴァン杯のグループリーグが開催された。DAZNではルヴァン杯の放送はないため、土曜日に続いてフロンターレのゲームを観戦。相手はマリノス。昨年の1位・2位の対戦だ。

 マリノスは前田や扇原、ティーラトン、さらにチアゴ・マルチンスと総勢19人が退団。代わりに、アンデルソン・ロペスや西村、エドゥアルドなどが加入したが、レオ・セアラ、エウベル、マルコス・ジュニオールの外国人3人が残った攻撃陣はともかくとして、守備陣の移籍は心配だ。布陣は4-2-3-1。マルコス・ジュニオールをトップ下に、CFレオ・セアラ、右SHエウベル、左SH仲川。ボランチは渡辺皓太と喜田。DFは右SB松原、左SBに小池龍太。CBは岩田とエドゥアルドで組む。GKは高丘。一方、フロンターレはCH橘田と左WG宮城が初出場。前節ケガの車屋に代わり、CBに山村が先発した他は前節と同じ先発メンバー。CFレアンドロ・ダミアン、右WG家長、右IH脇坂、左IHチャナティップ。右SB山根、左SB登里、CB谷口、GKチョンソンリョン。マリノスは前節セレッソに終了間際にゴールを許しドローだっただけに、フロンターレ相手と言えど、ホームで初勝利を目指したい。

 序盤は互角の攻め合い。6分、右SB松原の縦パスに右SHエウベルが走り込むと、ゴール前にクロス。CFレオ・セアラが走り込むが、CB山村と交錯して、シュートは打てず。PKではないかと思ったが、主審はVARで確認した上でノーファールの判定。片手を挙げていたのはオフサイドだったということか? でもスローインで再開しており、判定はやや不明。その後もマリノスが縦に速い攻撃で両SHを走らせると、フロンターレは短いパスを繋いで連携からカウンターを狙う。

 18分、右SB松原の縦パスにCFレオ・セアラが抜け出すが、シュートは空振り。フロンターレは19分、左WG宮城の縦パスに左IHチャナティップが走り込み、クロスを右IH脇坂が右に流して、右WG家長がシュート。だがポスト右に外す。その後も両チーム、特徴を生かした攻防が続く。29分には右WG家長のパスからCFレアンドロ・ダミアンがシュート。ネットを揺らすが、ダミアンの位置がオフサイドだった。

 そして32分、左SB登里の縦パスにCH橘田がぽっかり空いたスペースに抜け出すと、右に流して右WG家長がシュート。フロンターレが先制点を挙げた。ここまで決定的な場面を作れなかったフロンターレだったが、ここぞという場面で決めてくる。その決定力の高さはさすが。その後はマリノスが攻める。37分、OHマルコス・ジュニオールのクロスにCFレオ・セアラがヘディングシュート。45+1分にはPA前で得たFKをCBエドゥアルドが蹴るが、ポスト左に外れる。前半はこのまま終わり、1-0。前節同様、このままフロンターレが勝負強さを発揮し、逃げ切るのかと危惧した。

 後半に入ると、フロンターレは家長、宮城の両WGが積極的に前からプレスをかける。4分、左WG宮城のミドルシュートはGK高丘がキャッチ。5分、左SB小池龍太のミドルシュートはバーの上を越える。6分、マリノスは早くも動く。CH渡辺を下げて、CBに畠中を投入。岩田をCHに上げる。そして12分、左サイドでボールを持ったOHマルコス・ジュニオールが大きく右へサイドチェンジ。左SB登里の上に上がったクロスを右SHエウベルが走り込み、ヘディングでたたき込む。ゴール。マリノスが同点に追い付いた。すると直後の13分、再びOHマルコス・ジュニオールから右に展開。右SHエウベルが走り込み、クロスを左SH仲川がシュート。あっという間にマリノスが逆転ゴールを挙げた。

 フロンターレは16分、脇坂、チャナティップ、宮城に代えて、右IH大島、左IH遠野、左WG知念を投入する。しかし19分、右SB松原のスルーパスにCFレオ・セアラが走り込むと、中へのパスをOHマルコス・ジュニオールが落として、右SHエウベルがシュート。これがDFに間を抜けて、ゴールに転がり込む。マリノスが3-1と突き放す。マリノスは25分、エウベルとレオ・セアラに代えて、右SH水沼、CFアンデルソン・ロペスを投入する。しかし28分、フロンターレは右WG家長の縦パスに右SB山根がインサイドから駆け上がり、クロスを左WG知念がヘディングシュート。フロンターレが1点を返す。31分、マリノスは左SB小池龍太がドリブルで上がり、右に流して、右SB松原がミドルシュート。GKチョンソンリョンがナイスセーブするが、こぼれ球にCFアンデルソン・ロペスが詰めてシュート。しかし枠には入らない。

 イヤな予感。いつフロンターレが追い付くかとヒヤヒヤしたが、33分、CH喜田のパスを受けた左SB小池龍太が強烈なミドルシュート。これが決まり、マリノスが4点目。フロンターレを突き放した。直後の34分、フロンターレは左SB登里に代えて佐々木を投入。マリノスも39分、仲川と松原を下げて、左SH樺山、左SB小池裕太を投入する。小池龍太を右SBに移し、両SBが小池で、右に「龍太」左に「裕太」。その後もマリノスは積極的に攻める。

 40分、CFアンデルソン・ロペスのフリックを受けたOHマルコス・ジュニオールのクロスに右SH水沼がミドルシュート。41分、OHマルコス・ジュニオールから右に展開。右SH水沼の落としをCFアンデルソン・ロペスがシュート。だがポストの右。フロンターレも43分、左WG遠野のCKをCFレアンドロ・ダミアンがドンピシャ・ヘディングシュート。ネットに突き刺さり、3点目。と思ったら、GK高丘に対する左SB佐々木のプレーがファールを取られ、ゴールを認められなかった。結局、このままタイムアップ。4-1でマリノスが勝利した。

 開幕戦も今一つ迫力を欠いたフロンターレだったが、第2節にしてマリノスに敗戦。昨年ほどの絶対性はないようだ。とは言っても、4点取られても2点はしっかり返し、プレッシャーをかける。チャナティップの左IHも効いており、レアンドロ・ダミアンと家長のプレーはさすが。今年もフロンターレを中心にリーグが回っていくことは間違いない。一方、初勝利を挙げたマリノスだが、やはり守備は心配。攻撃陣も外国人3人に何かがあれば途端に攻撃力は落ちる。次節、フロンターレは開幕勝利でスタートしたアントラーズと対戦する。まだ始まったばかりだが、今年のJリーグはかなりの混戦になりそうだ。