とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第8節 名古屋グランパスvs.北海道コンサドーレ札幌

 前節、最下位のベルマーレの勝利したグランパス。今節はまたホームでここまで勝利のない16位コンサドーレが相手。前節にはサガンに0-5と大敗している。連勝して順位を上げることを期待したが・・・。

 グランパスの布陣はいつもの4-2-3-1。右SBに宮原が入った他は、先発メンバーは前節と変わらない、対するコンサドーレは3-4-3。シャビエルをトップに、右FW荒野、左FW青木。高嶺と駒井がボランチに入り、右WB金子、左WBに菅。CBは右から田中駿汰、宮澤、福森。GKは菅野。元グランパスのシャビエルと青木が攻撃の中心を担う。

 開始1分、CF酒井のスルーパスにOH柿谷が走り込んで、クロスに右SHマテウスが飛び込む。わずかに届かなかったが、序盤グランパスが積極的に攻め込む。だがその後はコンサドーレがボールをキープ。パスを回すコンサドーレに対して、グランパスが守備でプレスをかける展開が続く。14分、右SHマテウスのクロスにCF酒井がドンピシャのヘディングシュート。だがGK菅野がファインセーブで弾き出した。

 その後もコンサドーレがパスを回すが、グランパスもしっかりと守り、お互いシュートも少ない。37分、CH稲垣がドリブルで運んで、右SHマテウスの縦パスをCF酒井が落とし、CH稲垣がシュート。だがGK菅野がセーブ。その後、グランパスマテウスと仙頭の左右を入れ替えるがあまり効果はない。一方、コンサドーレも荒野がボランチに下がり、駒野が右FWに上がる。45+3分、マテウスのCKにCB藤井がヘディングで待ち構えるが、手前でGK菅野がパンチング。前半はこのままスコアレスで折り返した。

 すると後半最初からグランパスは仙頭を下げて、左SH相馬を投入。マテウスはまた右SHに戻す。そして4分、右中盤深い位置からのCB福森のFKにCB宮澤が飛び込む。ヘディングシュートが決まり、コンサドーレが先制点を挙げた。グランパスはこれで5試合連続の先制点を喫した。しかしその後はまたなかなかゲームが動かない。コンサドーレのプレスに対して、グランパスのミスが目立つ。16分、グランパスは柿谷を下げて左IH長澤を投入。布陣を4-3-3に変更した。レオシルバがアンカーに入り、稲垣が右IH。マテウスと相馬がWGに入る。コンサドーレも同じく18分、シャビエルを下げてCF中島を投入する。

 17分、右中盤からマテウスがFKを蹴ると、GK菅野がクリア。だがそのはね返りをCF酒井がシュート。ポストに嫌われる。しかしその直後の18分、CB藤井の縦パスをCH荒野がカットすると、そのままドリブル。左サイドを並走した左FW青木に渡すと、青木のクロスにCF中島がヘディングシュート。コンサドーレが追加点を挙げた。さらに22分にはCB福森からのFKをCF中島がヘディングで落とし、CH高嶺がシュート。ネットを揺らす。コンサドーレ3点目かと思ったら、中島の位置がオフサイドでゴールならず。だがコンサドーレが2-0とリードする。

 グランパスは25分、稲垣と吉田を下げて、左WB森下、左IH阿部を投入。相馬を右WBに回し、マテウスがFWに入る3-5-2に変更する。27分、左WB森下のサイドチェンジから右WB相馬がボレーシュート。しかしGK菅野がナイスセーブ。続く相馬のCKにCB藤井がヘディングシュートするも、DFに当たり、枠には入らない。直後の28分にはCB藤井がボールを持ったところへCH高嶺がプレスをかけてボールを奪われた。ここはレオシルバの好守備に救われたが、その後にはヘディングクリアがCKになってしまう。29分、福森のCKにCF中島がヘディングシュート。枠は捉えられなかったが、CB藤井にメンタル面での迷いが生じているのではないか。34分、チアゴが投入されたので、藤井を下げるのかと思ったら、交代選手は酒井。チアゴがCFに入った。コンサドーレは32分、青木に代わって深井、35分には右WB金子に代えて、ルーカス・フェルナンデスを投入した。ちなみに藤井は37分、初めてのイエローカードをもらった。

 40分、マテウスのFKに右IH長澤がシュート。再びポストを叩く。はね返りをCHレオシルバがシュートするが、GK菅野がキャッチした。42分には左IH阿部のパスからCFチアゴがヘディングシュート。45+2分、CHレオシルバがミドルシュート。45+4分、左IH阿部のパスから右IH長澤がヘディングシュートするも、GK菅野がキャッチ。ゲームはこのままタイムアップ。2-0。ゲームはコンサドーレが快勝。グランパス豊田スタジアムでの無敗記録が13で途絶えた。

 昨季までの守備が堅かったグランパスが、今季はここまで9失点。長谷川監督になって攻撃に重点を移したはずが、失点ばかりが増えている。こうなるとフィッカデンティ時代の堅い守備が懐かしい。長谷川監督に守備の良さは消え、未だに攻撃の良さを作りだせていない。木本と米本の移籍が痛い。米本は期限付き移籍のはず。戻ってきてもらった方がいいのではないか。またシュヴィルツォクの処遇はまだ決まらないのか。それとも早くも監督交代を考えたほうがいいのか。昨季までとのあまりの違いに戸惑っている。5月3日までアウェイゲームが続くが、一つでも勝利を挙げることができるだろうか。ゴールを決めることができるだろうか。