とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

親善試合 川崎フロンターレvs.パリ・サンジェルマン

 メッシ、エムバペ、ネイマール。すごいメンバーがやってきた。妻の介護もあって、昨季はヨーロッパ・サッカーをほとんど観ることができなかった。それでもこの3人が揃って先発するとなると観ないわけにはいかない。もっとも、新しいシーズンの始まりのゲーム。まだ体調なども十分ではないだろうが、他のメンバーを見てもワクワクする。フロンターレも、谷口、脇坂、山根がE-1選手権出場で抜けていて、それよりも何よりも、田中碧や三苫、守田、旗手などが移籍する前の最強の時に戦いたかった。そうは言っても、まずはパリ・サンジェルマンの戦いぶりを楽しもう。

 フロンターレの布陣は4-3-3。レアンドロ・ダミアンをトップに、右WG家長、左WGマルシーニョ。中盤は橘田をアンカーに、右IH遠野、左IHチャナティップ。DFは右SB佐々木、左SB登里。車屋とジェジエウのCBにGKはチョンソンリョン。ジェジエウの復帰が間に合ってよかった。一方、サンジェルマンは3-4-3。メッシをセンターに置いて、右FWネイマール、左FWエムバペ。ボランチはヴィティーニャとゲイェで組み、右WBハキミ、左WBヌーノ・メンデス。CBは右からセルヒオ・ラモスマルキーニョス、キンペンベ。GKはドンナルンマ。ドンナルンマとセルヒオ・ラモスパリ・サンジェルマンに移籍していたのか。改めて、すごいメンバーだ。

 序盤、フロンターレが積極的に前からプレスをかけていく。しかしサンジェルマンが余裕を持ってかわすと、10分、ネイマールミドルシュート。これはGKチョンソンリョンがナイスセーブするが、次第にサンジェルマンのペースになっていく。15分には右SB佐々木に左WBメンデスがプレスをかけてボールを奪うと、左FWエムバペが右FWネイマールとのパス交換からOHメッシに預け、右に流して、右WBハキミがシュート。16分にも右FWネイマールミドルシュートを放つ。

 フロンターレは17分、CFレアンドロ・ダミアンの落としから右WG家長がスルーパス。左FWマルシーニョが抜け出し、GKと一対一からシュートを放つが、枠を外した。家長がイキイキしている。サンジェルマンも18分、右FWネイマールのスルーパスに左FWエムバペが抜け出し、シュート。GKチョンソンリョンがナイスセーブ。フロンターレは20分、左SB登里のクロスを右IH遠野とDFが競って、こぼれ球を右WG家長がボレーシュート。GKドンナルンマがスーパーセーブで弾いた。家長が絶好調なだけに、右SBに山根がいればと思わずにはいられない。

 28分、右WBハキミのパスから左FWエムバペがシュート。GKチョンソンリョンが止めるが、はね返りを再びエムバペがシュート。これもGKチョンソンリョンがセーブした。そして32分、左FWエムバペがフワッとしたクロスを右サイドに送ると、OHメッシがシュート。飛び出したGKの後ろで左IHチャナティップがブロックするが、もう一度左サイドのスローインから再開すると、左FWエムバペがフェイントを何度も繰り返してフワッとクロス。今度は右WBハキミが落とすと、OHメッシがシュート。左SB登里に当たってゴールに転がり込んだ。ついにパリ・サンジェルマンが先制点を挙げた。フロンターレも35分、右IH遠野のFKをCB車屋が落とし、右WG家長がミドルシュート。しかしこれはポスト左に外れた。前半はこれで終了。パリ・サンジェルマンの1点リードで折り返した。

 なんとこのゲームは交代枠が12人。後半最初、パリ・サンジェルマンは、エムパべ、ネイマール、ハキミ、メンデスそしてキンペンベを下げて、右FWサラビア、左FWカリムエンド、右WBエビンベ、左WBファン・ベルナト、左CBにはディアロが登場した。一方、フロンターレレアンドロ・ダミアン、遠野、ジェジエウに代わり、CF知念、右IH瀬古、CB山村を投入する。

 4分、カウンターでCF知念が自陣からドリブルで運ぶと、右IH瀬古の落としからCF知念がシュート。だが枠を捉えられない。9分にはCHヴィティーニャから右IH瀬古がボールを奪うと、そのままミドルシュート。しかしGKドンナルンマがファインセーブ。続く瀬古のCKに左WGマルシーニョがヘディングでフリックしたが、ファーに外れた。11分、フロンターレはマルシーニョ、家長、登里、チャナティップを下げて、CF小林、左WG宮城、右SB松井、左IHシミッチを投入する。佐々木が左SB、知念が右WGに回った。

 序盤、がんばったフロンターレだったが、すぐにパリ・サンジェルマンがペースを取り戻す。12分、左FWカリムエンドのクロスに右FWサラビアのボレーシュートはうまく合わせられなかったが、13分、右WBエビンベがドリブルで運ぶと、OHメッシが受けて左に展開。左WBファン・ベルナトとのワンツーからメッシのパスにベルナとが走り込み、クロス。左FWカリムエンドが押し込み、パリ・サンジェルマンが追加点を挙げた。16分にはOHメッシのCKにCBセルヒオ・ラモスがヘディングでフリック。だが枠を外す。

 17分、サンジェルマンはここで大量選手交代。メッシ、セルヒオ・ラモス、ヴィティーニャ、マルキーニョスそしてドンナルンマを下げて、右FWイカルディ、CHエメリ、CBにケーラーとダニーロ、そしてGKにはリコを投入した。サラビアがCFに回る。22分、CFサラビアの縦パスから右FWイカルディがシュート。28分、フロンターレは佐々木を下げて、右IH小塚を投入。橘田を左SBに回し、瀬古をアンカーに置いた。

 30分、左FWカリムエンドから右に転嫁し仕、右FWイカルディがシュート。そして39分、右SB松井が抜け出してシュート。GKリコがナイスセーブ。続く瀬古のCKは、一旦はDFにはね返されたが、再びクロスを入れると、CB山村がヘディングシュート。フロンターレが1点を返した。その後、フロンターレは41分、宮城と橘田に代えて、FW永長と左SB高井を投入。フロンターレがゴール前に迫る場面もあったが、ゴールならず。そしてタイムアップ。パリ・サンジェルマンが2-1で勝利した。

 エムバペとネイマールは前半だけで交代してしまったが、代わって入ったサラビアもゲームを作るタイプで面白い。というか、スペイン代表としてW杯に向けては代表にとって大きな脅威だ。ドイツ代表のケーラーの落ち着いた守備も見られた。この後、サンジェルマンはレッズ、ガンバと日本でゲームをするが、1試合だけでもTV放送があってよかった。今年こそ、ヨーロッパのゲームをもっと観られるといいのだけれど。楽しみなシーズンが次第に近付いてくる。