とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第23節 北海道コンサドーレ札幌vs.名古屋グランパス

 代表ウィーク前の前節、フロンターレ戦がコロナ感染の影響で中止となった13位グランパス。その前のエスパルス戦では0-2で完敗。9位から14位まで勝ち点差4の中にひしめく混戦の中、今節の相手は14位のコンサドーレ。勝ち点差はわずか1。だが、コンサドーレは7月に入って3敗1分。ここ3試合ゴールがない。アウェイながら負けられないゲームだ。

 コンサドーレの布陣は3-4-3。興梠をワントップに、青木と駒井がシャドーに入る。中盤は深井と荒野のダブルボランチに、右WBルーカス・フェルナンデス、左WB菅。CBは右から田中駿汰、宮澤、福森。GKは菅野。対するグランパスの布陣は3-5-2。マテウスと新加入の永井で2トップを組み、中盤は稲垣と仙頭のIHにレオシルバがアンカー。WBは右に森下、左にe-1選手権で大活躍の相馬が早くも先発で出場した。CBは右から中谷、藤井、丸山。GKはランゲラック。ベンチには新加入の永木とレオナルドが控える。

 開始1分、左WB相馬がミドルシュートを放つ。代表から戻ってきても好調を維持しているようだ。2分にはCHレオシルバの縦パスを左WB相馬が落とし、FW永井がシュート。永井はグランパス復帰後の初シュートだ。序盤からグランパスが積極的にプレスをかけて攻めていく。19分にはFWマテウスのFKのこぼれから右IH稲垣がミドルシュートを放つ。コンサドーレの初シュートはようやく16分、左CB福森のCKをCH荒野がニアで逸らし、右CB田中がシュート。だがGKランゲラックが難なくキャッチする。

 その後もゲームはグランパスのペースで続く。28分、FWマテウスのFKはバーの上。だが31分、左CB丸山からの縦パスを受けた左IH仙頭の落としがルーズになると、慌てて丸山が詰めて縦パス。しかしこれをCH荒野がカットすると、CH深井、右WBルーカス、右FW駒井とつなぎ、CH荒野のスルーパスにCH深井が走り込み、シュート。これが決まる。コンサドーレが先制点を挙げた。CB丸山がパスカットされた後の動きが緩慢。CH深井をフリーにしてしまった。

 すると途端にコンサドーレの動きが良くなる。37分、CF興梠がドリブルで運び、左CB中谷をかわしてシュート。これはGKランゲラックがナイスセーブ。40分、左CB福森のFKのクリアを左FW青木がミドルシュート。44分には右WBルーカス・フェルナンデスからのサイドチェンジを受けた左FW青木がカットインからシュート。GKランゲラックがファインセーブで弾き返した。前半はこのまま、コンサドーレ1点のリードで折り返す。

 後半頭にグランパスは左IH仙頭を内田に交代する。後半もまた序盤から攻め続けるグランパス。3分、FWマテウスが切り返してミドルシュート。これはGK菅野がナイスセーブ。4分、CHレオシルバが左サイドからクロスを入れ、右IH稲垣は飛び込むが、わずかに届かず。7分、コンサドーレは足を痛めたCF興梠に代えて、トゥチッチを投入。8分には左WB相馬の縦パスをFW永井がフリック。FWマテウスがシュートを放つが、サイドネットを揺らした。

 なおも攻め続けるグランパス。16分には左WB相馬がドリブルで運び、戻しをFW永井がクロス。DFのクリアをCHレオシルバが拾って縦パス。右IH稲垣の落としをFWマテウスがシュート。だがDFがブロックする。コンサドーレの守備も堅い。18分には右CB中谷のクロスに右IH稲垣、そして左WB相馬が飛び込むが、わずかに届かず。19分、コンサドーレは深井と福森を下げて、FW中島と左CB中村を投入。駒井をボランチに下げて、布陣を3-5-2に変えた。

 グランパスは22分、左CB丸山のフィードに左IH内田が走り込み、落としをFW永井が横に流すと、CHレオシルバがキックフェイントでCB中村をかわし、シュート。ついにグランパスが同点に追い付いた。28分にはFWマテウスの縦パスに走り込んだ右WB森下が戻し、右IH稲垣がクロス。DFに当たってこぼれたところを左IH内田がミドルシュート。だがCB田中がブロックした。32分、グランパスはレオシルバと相馬を下げて、左IH永木と右IH宮原を投入。稲垣をアンカーに下げ、内田が左WBに入る。そして36分、左CB丸山の縦パスに左WB内田が走り込み、クロスにFWマテウスがシュート。グランパスが逆転した。

 すると38分、丸山と永井を下げて、CBチアゴとFWレイナルドを投入する。レオナルドは身体が強く、ボールが収まる。だが連携はまだイマイチな感じ。彼から攻撃が繋がっていく場面は少ない。それでもこのままアディショナルタイムに突入。守り切れるかと思ったのだが、45+2分、左WB菅のCKのクリアがCH荒野のもとにこぼれると、縦パスを左FW青木がシュート。コンサドーレが同点に追い付いた。そしてタイムアップ。90分間、攻め続けたグランパスだったが、最後の最後に上手の手から水がこぼれた。2-2のドローで終えた。

 あそこまで攻め続け、ゲームの主導権を握り、そして逆転したのであれば、最後まで守り切りたかった。これがサッカーか。だが、ゲーム内容は悪くなかった。特に永井がまだうまく連携ができていないものの、よく周りに合わせて、ゴールを演出した。一方、レオナルドはボールキープはいいとしても、マテウスらとの連携は全くできていない。しばらくは途中交代で慣れていくしかない。永木も同様。まずはこれまでグランパスを支えたメンバーで戦っていくしかないのか。次は今節フロンターレを破ったレッズが相手。いや、ルヴァン杯の準々決勝もあって、レッズとの3連戦が続く。勝ち切りたい。がんばろう。