とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

FIFA U-20女子ワールドカップ グループD 日本vs.オランダ

 コスタリカでU-20女子W杯が始まった。前回のフランス大会では見事、日本が優勝。そこで活躍した長野や南らは今では代表チームの主力になっている。4年ぶりの連覇を狙う日本だが、結果以上に彼女らの経験がさらに代表チームの押し上げに繋がることを期待したい。グループリーグの相手はオランダとガーナ、アメリカ。U-20世代の実力はわからないが、代表レベルのFIFAランキングアメリカが1位、オランダが6位。初戦のオランダ戦はグループリーグ突破に向けて重要なゲームになる。

 ヤングなでしこの布陣は3-5-2。山本と浜野が2トップを組み、トップ下に右IH藤野と左IH天野。アンカーに大山が入る。WBは右に杉澤、左に小山。CBは右から田畑、石川、長江。GKは福田。一方、オランダの布陣は4-3-3。コープマンをトップに、右WGヘンリー、左WGにライスベルゲン。中盤はフォデレールをアンカーに、右IHファンゴール、左IHペッデモルス。DFは右SBエベラーツ、左SBケールマン。CBにファンディーメンとアウエが並び、GKはアルケマーデ。

 前半は序盤から日本が圧倒する。1分、CH大山のパスカットから右IH藤野がミドルシュート。7分、右IH藤野のクロスにFW山本がヘディングシュート。8分には右WB杉澤のクロスにFW浜野が走り込むが、わずかに届かず。9分、FW山本のミドルシュート。13分には右IH藤野がパスカットして、FW山本が落とし、藤野がシュート。だが、なかなかゴールに入らない。16分には左WB小山の縦パスにFW浜野が走り込み、FW山本が落として、左IH天野がミドルシュート。だがわずかにバーの上を越える。21分、FW山本の落としを右IH藤野が右に流すと、右WB杉澤がシュート。だがGKアルケマーデにセーブされる。

 CH大山がアンカーとして、しっかり守備面をフォローしつつ、ゲームをコントロールすると、FW山本がよく収めて、攻撃をリードする。FW浜野と右IH藤野もよく走り、積極的にシュートを放つ。そして23分、左IH天野の縦パスをFW浜野がスルーパス。FW山本が斜めに走り込み、GKをよく見てシュート。主審がVARでのオフサイドの確認に長い時間をかけたが、ゴールを認められ、日本が先制点を挙げた。

 その後も日本が攻める。32分、FW浜野がミドルシュート。35分には、FW山本が右サイドで収めて、そこから右IH藤野、CH大山の縦パス、FW浜野が右に振って、右IH藤野の落としをFW浜野がループシュート。だがわずかにバーの上を越える。41分、CH大山のパスから右IH藤野がミドルシュート。だがこれもわずかにバーの上。45+3分、CH大山のフィードにFW浜野が抜け出すも、飛び出したGKに当たって、シュートはゴール前でDFがクリアする。結局、前半はこのまま、1-0。日本のリードで折り返した。

 後半最初、日本は左IH天野に代えて松窪を投入。オランダもコープマンとヘンリーを下げて、CFヒュルストと右WGヒュルスウィットを投入する。後半開始1分、左IH松窪が積極的にミドルシュート。4分にもFW浜野の落としから右IH藤野がミドルシュートを放つが、GKアルケマーデがセーブする。オランダも7分、右WGヒュルスウィットのクロスにヒュルスト

がシュート。だが左CB長江がブロックする。その後も日本は8分、左IH松窪、9分にはFW浜野がシュートを放っていくが、枠を捉えられない。するとゲームは次第にオランダのペースになっていく。

 18分、日本は山本を下げて、FW土方を投入。だがオランダは20分、左IHペッデモルスがミドルシュート。22分には右WGヒュルスウィットの縦パスにSBエベラーツが駆け上がり、クロスのクリアを右IHファンゴールがミドルシュート。GK福田がナイスセーブする。27分、日本も左IH松窪のパスから、FW浜野が左に流し、左IH松窪のパスにFW浜野がシュート。だがGKアルケマーデがセーブする。この時間帯、日本はオランダに攻め込まれ、クリアしても前で収められず、すぐにボールをオランダに渡してしまう。29分、左WBライスベルゲンのロングシュートはGK福田がセーブ。30分、日本もCH大山のパスからFW浜野がシュートを放つが、GKアルケマーデのナイスセーブに弾かれる。

 32分、オランダはライスベルゲンに代えて、左WGマルティナを投入。33分、FW浜野のシュートは再びGKアルケマーデがナイスセーブ。38分、右WGヒュルスウィットがシュート。GK福田がセーブする。43分、右IH藤野のCKをCB田畑がフリック。CB長江が腹で押し込むが、DFがクリア。ヒリヒリする時間が続く。それでもアディショナルタイム45+1分、浜野を下げてFW吉田を投入すると、そこからは無理に攻めることはせず、落ち着いてパスを回し、時間を使う。そしてタイムアップ。1-0。日本が初戦、オランダに勝利。とりあえずは幸先のいいスタートを切った。

 だが後半、押し込まれた展開で、なかなかそこから攻勢に転じられなかったことは反省材料。次のガーナは初戦、アメリカに0-3で敗れている。普通に戦えば、勝利できるはず。中2日の連戦が続く中、うまく選手をローテーションして、決勝トーナメントに勝ち上がっていきたい。この経験がW杯の再度の制覇に繋がる。がんばれ、ヤングなでしこ