とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第25節 サガン鳥栖vs.名古屋グランパス

 前節、レッズに3-0と快勝したグランパスだが、そのレッズとの3連戦、ミッドウィークにはルヴァン杯準々決勝で、今度は逆に0-3と敗退。中3日でサガンとの対戦を迎えた。10位のグランパスに対してサガンは直上の9位。勝ち点差は3で、得失点差から勝っても順位が入れ替わることは難しいが、それでも勝ち点差は縮めておきたい。結果から言えば、中7日のサガンに比べ、中3日で対戦したグランパスのコンディションは厳しかったということか。ゲームの前に結婚式が挙げられた。サガン・ファンという新婚カップルのキックオフ・イベントで始まったゲーム。グランパスが勝ったら、二人の門出が台無しになってしまうのではないかと危惧もした。

 サガンの布陣は4-2-3-1。宮代をトップに、トップ下に本田。SHは右に長沼、左に岩崎。ボランチには藤田と福田が並ぶ。DFは右SB原田、左SB中野。CBはジエゴとファンソッコ。GKはパクイルギュ。対するグランパスは3-4-3。マテウスをトップに、仙頭と重廣がシャドーに入り、ボランチに稲垣とレオシルバが並ぶ。WBは右に森下、左に相馬。CBは右から中谷、藤井、丸山。GKはランゲラック。ルヴァン杯から先発を4人入れ替えたとは言え、その4人ともが先のゲームでは後半最初から出場している。

 開始3分、CH藤田がミドルシュート。積極的に攻めてくる。対するグランパスも4分、右WB森下のクロスは飛び込んだCFマテウスにわずかに合わなかったが、直後にはCH稲垣がミドルシュート。6分には左WB相馬が仕掛けて、右SB原田を抜いてシュートを放つ。しかしその後はサガンがパスを回して、グランパスが守る展開になっていく。11分、OH本田の縦パスから左SH岩崎がシュート。さらに右SH長沼のミドルシュート。特に左サイドから岩崎が積極的に仕掛けていく。15分には右SH長沼の仕掛けからクロスをCF宮代がフリック。OH本田がヘディングシュートを放つが、わずかにバーの上。19分には左サイドでフリーになった左SB中野がミドルシュートを放つ。CB中谷が寄せて、シュートはわずかにバーの上に外れた。

 この時間あたりから、グランパスはシャドーの二人の左右を入れ替える。右FWに重廣、左FWに仙頭。そして28分、PA右手前からCHレオシルバがブレ球のミドルシュート。GKパクイルギュは体勢が逆を取られたが、何とか弾き返すと、CFマテウスがシュート。これもブロック。さらに左WB相馬がシュートを放つが、右SB原田がブロックした。さらに32分、CB丸山のフィードに左WB相馬が抜け出すと、飛び出したGKパクイルギュの前で先に相馬が収める。そして走り込んだ右FW重廣にパス。がら空きのゴールだったが、重廣のシュートは枠を外した。ああ!この免機は大きい。

 サガンも37分、右SH長沼のクロスに左SH岩崎がドンピシャのヘディングシュート。だがGKランゲラックがビッグセーブで弾き出す。39分、マテウスのパスにPA内に走り込んだ左FW仙頭の足をCBジエゴが踏んで倒れ込む。倒れたのはPA外だが、踏まれたのはPA内。井上主審がVARと交信したが、結果はPA外からのFKの判定。PKは認められなかった。前半はこのままスコアレスで折り返す。

 後半もサガンがパスを回して、グランパスが堅い守備からカウンターを狙う展開。2分、左SB中野の縦パスに左SH岩崎が走り込み、クロスに右SB原田が走り込んでシュートを放つが、DFがブロックした。グランパスも7分、右WB森下のクロスに左FW仙頭がシュート。だがGKパクイルギュがファインセーブ。9分、OH本田のミドルシュートはわずかにバーの上。すると11分、グランパスは重廣と仙頭を下げて、FW永井と左IH永木を投入する。布陣もいつもの13-5-2に変更し、レオシルバがアンカーに下がる。

 12分、左SH岩崎のミドルシュートはGKランゲラックがファインセーブ。16分、CBファンソッコのミスからFW永井がボールを奪うと、そのままドリブルをしてシュート。だがGKパクイルギュのファインセーブで防がれた。次第にグランパス・ペースになってきた。19分、左WB相馬がカットインからミドルシュート。21分にはCB丸山がミドルシュートを放つが、ポスト右に外れた。そして25分、中盤で右IH稲垣とCH藤田が交錯。足を蹴り合って、両者激しく痛む。録画では藤田の足裏が稲垣の脛を捉えているが、なぜか井上主審の判定は稲垣にイエローカード。またしても納得のいかない判定だ。この直後の27分、サガンはOH本田を下げて、FW垣田を投入し、2トップにする。

 29分、FW宮代のポストプレーから右SB原田がシュート。だが枠は捉えられない。飲水タイムの後の31分、グランパスマテウスとレオシルバを下げて、FW柿谷と右IH宮原を投入。稲垣をアンカーに下げる。サガンも36分、長沼と藤田に代えて、右SH堀米とCH森谷を投入。39分、GKランゲラックからのフィードをCBジエゴが処理を誤り、FW永井が奪ってシュート。だがジエゴが触ってなかったか、主審はオフサイドの判定。その後は両者、疲れもあってか、決定機を作ることはできず、そのままタイムアップ。結局、スコアレスドローで終わった。

 グランパスにとっては惜しいチャンスが何度もあったが、決めきれず。一方、サガンのチャンスもGKランゲラックのファインセーブで防いだが、やはり重廣のシュートは決めてほしかった。新婚カップルにとっては負けないでよかったのかどうか。これで両者の順位も変わらず、9位と10位のまま。だが16位との勝ち点差はわずか6。これからしばらく中位・下位との対戦が続く。しっかり勝ち切って、少しでも順位を上げていきたい。次の最下位ジュビロとのゲームは絶対落とせない。