とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

FIFA U-20女子ワールドカップ グループD ガーナvs.日本

 オランダに1-0で勝利したヤングなでしこ。グループリーグ第3戦は初戦でアメリカに0-3と敗れたガーナが相手。第3戦アメリカ戦に向けて、楽勝し、戦力も温存できるかと思っていた。ガーナの布陣は4-4-2。ボアドゥワとサラマツ・アブドゥライの2トップに、SHは右にテイェ、左にムカラマ・アブドゥライ。ボランチはブグレとンヤマ。右SBにアティンガ、左SBはアチア。ドゥアとアニワのCBにGKはコンラン。

 対する日本も初戦と変えて、4-4-2の布陣を取る。松窪と浜野の2トップに、右SH藤野、左SH吉田。天野と大山のダブルボランチに、DFは右SB田畑、左SB小山。西野と石川のCBにGKは野田。西野と野田は今大会初出場だ。

 開始早々、ガーナがロングボールに快速FWを走らせる。身体能力はかなり高そうだ。それでもゲームを支配するのは日本。9分、CH大山の縦パスからFW松窪が前に送り、左SH吉田がシュート。だが飛び出したGKコンランがセーブする。14分にはFW浜野がミドルシュート。一方的に攻める日本だが、ラストパスがずれてなかなかシュートまで行けない。ガーナは18分、FWボアドゥワがロングシュート。28分にもCBアニワがハーフライン手前から長いシュートを放っていく。

 日本も30分、右SH藤野がミドルシュート。しかしGKコンランがナイスセーブ。34分、FW松窪のミドルシュートはバーにはね返された。逆に36分、右SHテイェのクロスに左SHムカラマ・アブドゥライがボレーシュート。クロスに一瞬飛び出したGK町田が下がったところにミドルシュートが飛ぶ。コースを外れて良かったが、速いガーナ相手にGK町田の動きはやや心配だ。それでも45+5分、ガーナのスルーパスに対する対応は良かった。これも経験だ。前半はこのままスコアレスで折り返す。

 後半最初、日本は松窪に代えて右SH土方を投入する。藤野がFWに上がった。3分、CH天野の縦パスを右SH土方がヘディングで折り返し、左SH吉田がシュート。だがこれもGKコンランがセーブする。5分、ガーナは右SBアティンガをオポクに交代する。その後も日本がパスを繋いで攻めるが、なかなかシュートまで行けない。それでも17分、右SH土方がPA内から送ったパスがCBドゥアの手に当たった。PK。これをFW浜野が落ち着いて決めて、日本がようやく先制点を挙げる。

 21分には左SH吉田のパスをFW浜野がスルーパス。これにCH大山が走り込むが、ガーナDFとGKで抑え込んだ。直後の22分、日本は吉田と天野を下げて、左SH山本、CH岩崎を投入した。そして28分、藤野のCKがファーに流れたボールを受けたCH岩崎がPK内で仕掛けると、左SBアチアの足にかかって倒れた。PK。これを再びFW浜野が決めて、日本が追加点を挙げた。

 29分、ガーナはムカラマ・アブドゥライとンヤマに代えて、左SHアムポンサーとCHジャファルを投入する。日本も30分、右SB田畑に代えて杉澤を投入。その後も積極的に攻める日本。33分、FW藤野のミドルシュートはわずかにポストの右。35分、FW浜野のスルーパスにFW藤野が走り込む。GKコンランが先にボールに触れたが、こぼれたボールを藤野が奪ってシュート。だがこれはDFがブロックした。その後も日本がパスを繋いでゲームを支配。7分の長いアディショナルタイムだったが、そのまま終了。PK2本で2-0と勝利した。

 グループリーグのもう1試合、アメリカ対オランダは、オランダが3-0で勝利。これで日本が2連勝で勝ち点6。オランダとアメリカが勝ち点3で追う形となった。第3戦、アメリカに引き分け以上でグループリーグ突破だが、負ければ得失点差で決勝トーナメント進出チームが決まる混戦状態となった。あのオランダに0-3で負けるとは、アメリカも大したことないのかな。それでも代表レベルでは絶対的王者のアメリカ。胸を借りるつもりで、真摯に戦い続けてほしい。次の対戦が楽しみだ。