とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

キリンチャレンジカップ2022 日本vs.エクアドル

 ドイツ遠征2試合目はエクアドルが相手。初戦のアメリカ戦から先発を全員替えてきた。布陣はアメリカ戦と同じ4-2-3-1。古橋をワントップに、トップ下は南野。SHは右に堂安、左に三苫ボランチは田中と柴崎。SBは右に山根、左に長友。伊藤洋輝と谷口のCBにGKはシュミット・ダニエル

 対するエクアドルは4-3-3。エストラーダをトップに、右WGシフエンテス、左WGイバーラ。中盤はメンデスをアンカーに右IHメナ、左IHカイセド。DFは右SBカスティージョ、左SBエストゥピニャン。インカピエとポロソのCBにGKはガリンデス。ただし守備時はイバーラが左SHに下がって、4-4-2の布陣になる。ちなみにTBSのサッカー放送は対戦相手の選手名を明示してくれない。放送中にアナウンサーや解説者が話した言葉や選手交代の際の字幕を追いかけるしかない。間違っていたらごめんなさい。

 序盤からエクアドルが積極的に攻めてくる。2分、右SBカスティージャが駆け上がり、ミドルシュートを放つ。日本もようやく7分、左SH三苫のクロスにOH南野がヘディングシュート。前から積極的にプレスをかけるエクアドルに対して、日本は受け身になって、前線にボールが入らない。左SH三苫が孤軍奮闘ドリブルで仕掛けるが、右SBカスティージャに潰される。20分、CFエストラーダから左に流し、左SBエストゥピニャンが駆け上がって、クロスのクリアを左IHカイセドがボレーシュートを放つ。22分には右CKをGKシュミットがクリアするが、左IHカイセドが落としたボールをCBインカピエがバイシクルシュート。こぼれ球を左WGイバーラがボレーシュートを放つ。

 エクアドルの寄せが早く、球際も厳しく、なかなか日本はボールをつなぐこともできない。37分には左IHカイセドの縦パスのこぼれを右WGシフエンテスミドルシュート。GKシュミットがセーブする。日本もようやく40分、DFラインでボールを持つと、左SBエストゥピニャンがドリブルから縦パス。これをCF古橋がカットしてシュートを放つが、GKガリンデスがファインセーブで抑え込んだ。もらったチャンスも生かしきれず。逆に43分には左WGイバーラがドリブルで持ち上がり、カットインからシュートを放つと、右ポストに当たる。45+2分にはCKから左IHカイセドかCFエストラーダがヘディングシュート。GKシュミット・ダニエルがファインセーブで弾き出す。前半は何とかスコアレスで折り返した。

 すると後半頭、日本はCF古橋を下げて上田を投入する。エクアドルも左WGイバーラをサルミエントに交代する。すると後半はCF上田にボールが収まり始め、日本が少しずつペースを掴んでいく。12分、DFのフィードをCH田中がヘディングではね返すと、CF上田がポストになって、OH南野が左に流す。左SH三苫が運ぶと、クロスにOH南野がシュート。だがポスト左に外した。その後、お互い攻め合う展開が続く。21分、日本は三苫、南野、柴崎を下げて、左SH相馬、OH鎌田、CH遠藤を投入する。

 すると25分、左SH相馬がフェイントでDFをかわし、左足のクロス。CF上田のヘディングシュートはポストの左に外れる。31分、エクアドルはシフエンテスとメナを下げて、FWエネル・バレンシアと左SHアングロを投入。布陣も4-4-2に変更し、サルミエントが右SHに回った。33分、OH鎌田のCKのクリアを右SB山根がミドルシュート。34分にはOH鎌田のドリブルから、縦パスをCF上田が落とし、右SH堂安がミドルシュート。GKガリンデスがナイスセーブ。弾いたボールをCF上田がヘディングシュートするが、GKガリンデスにキャッチされた。

 そして35分、右SHサルミエントからの斜めのパスを受けたCFエストラーダをCB谷口が後ろから蹴って倒してしまう。PAラインぎりぎりだったが、主審はPKを宣告する。38分、FWバレンシアガOKを蹴るが、GKシュミットが弾き出した。ビッグセーブだ。その直後、日本は長友と堂安を下げて、CB吉田とFW伊東を投入する。40分、CBインカピエのFKにFWバレンシアガヘディングシュート。しかしこれもGKシュミットが横っ飛び、弾き出す。ファインセーブ。

 その後からか、日本は3バック。布陣を3-5-2に変更する。吉田、谷口、伊藤の3バック。WBは右に山根、左に相馬。中盤は遠藤をアンカーに、右IH鎌田、左IH田中。伊東と上田が前線で並ぶ。44分には左WB相馬のクロスをFW伊東が落として、右IH鎌田がドリブルからシュート。だがGKガリンデスがセーブ。エクアドルも45+1分、FWエストラーダをレアスコに代えて、最後の攻撃。だがこれも日本が守り切った。0-0。結局ゲームはスコアレスドローで終わった。

 前半はエクアドル・ペース。後半は上田を投入して前線にタメのできた日本が優勢。さらに沿道や鎌田を投入して中盤に落ち着きが戻ったが、しかし何と言ってもGKシュミット・ダニエルのPKストップが良かった。森保監督はGKは経験のある権田を第一GKにするかもしれないが、シュミット・ダニエルのほうがサイズもあるし、面白い。古橋は中盤からの球出しがなく、活躍できなかったが、森保監督はどう考えるか。大迫がトップコンディションでないのなら、前からのプレスが武器となる前田の方が優先順位は高い。トップ下は断然、鎌田が優位。三苫は交代要員として選考するとして、守備力も合わせて考えると、相馬も捨てがたい。

 ということで、現段階で私が選ぶ26名は以下のとおり。森保監督の選考が楽しみだ。

FW 前田、上田、浅野、大迫

OH 鎌田、南野、堂安、伊東、久保、三苫、相馬、遠藤、田中、守田、原口

DF 吉田、板倉、冨安、伊藤、中山、長友、酒井、谷口

GK 権田、シュミット・ダニエル、川島