とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第31節 名古屋グランパスvs.横浜F.マリノス

 ヴィッセル戦に続いて、フロンターレサンフレッチェと2位・3位のチームにも引き分けたグランパス。いよいよ今節の相手は首位マリノス。勝てとは言わない。4戦連続でもドローで終われれば、せめていいゲームができればと思いつつ観始めた。対するマリノスは前節こそコンサドーレに引き分けたものの、ここ5試合で3勝2敗。好調を続けている。

 グランパスの布陣は3-4-3。永井のワントップに、1ヶ月ぶりに復帰したマテウスが仙頭とともにシャドーに入る。ボランチは稲垣と永木。右WB森下に左WBは内田。代表戦でドイツに遠征した相馬はベンチスタートとなった。CBは右から中谷、藤井、丸山。GKはランゲラック。一方、マリノスの布陣は4-2-3-1。アンデルソン・ロペスをトップに、マルコス・ジュニオールがトップ下に入り。SHは右に水沼、左にエウベル。ボランチは渡辺皓太と喜田。DFは右SB小池、左SB永戸。エドゥアルドと岩田のCBにGKは高丘。ケガから復帰した西村がベンチに控える。

 序盤はグランパスが積極的に攻めていく。特に右WB森下からクロスが入るが、ゴール前で合わせられない。すると5分を過ぎたあたりからマリノスが前からのプレスを強め、連続してCKを得るなど、次第にペースを握っていく。そして16分、GK高丘からのフィードをCFアンデルソン・ロペスが収めると、CB藤井のマークを物ともせずにキープし、左SB永戸とのワンツーからスルーパス。走り込む左WB永戸に右CB中谷が付いていくが、付き切れず、クロスを許すと右SH水沼がアウトからインへとうまい動きで左CB丸山のマークを外し、シュート。マリノスが先制点を挙げた。

 その後はすっかりマリノス・ペース。グランパスがDFラインでボールを持つと、前からしっかりとプレスをかけ、苦し紛れに蹴ったパスを自陣で回収。後方でのパス回しから楔のパスを打ち込むと、そこから攻めていく。40分前、グランパスマテウスと仙頭の位置を入れ替えて、マテウスを左サイドに置く。そこから2度ばかりチャンスを掴むが、オフサイドなどでシュートまで行かず。前半はシュートなしのまま、マリノスの1点リードで折り返した。

 後半もキックオフ直後はグランパスが攻め込んだが、こぼれ球をCFアンデルソン・ロペスが拾い前に運ぶと、左SB永戸から左SHエウベルにつなぎ、中に戻したパスをCH喜田がダイレクトで縦パスを入れると、右SH水沼が落ち着いてシュート。マリノスが追加点を挙げた。右サイドから中央に走り込む水沼に当初はCH稲垣が付いていったが、喜田にパスが出たところでマークを捨てた。CB藤井の守備は間に合わず、水沼がフリー。稲垣は水沼へのパスが通さないような形で喜田に寄せるべきではなかったか。疑問が付く。

 その後は完全にマリノス・ペース。5分、OHマルコス・ジュニオールのループパスからCFアンデルソン・ロペスがシュート。続く水沼のCKにOHマルコス・ジュニオールがニアでヘディングスート。GKランゲラックがファインセーブで弾き出す。グランパスは7分、丸山、永木、仙頭を下げて、CBチアゴ、CHレオシルバ、左WB相馬を投入。内田を右FWに上げ、CBは藤井を左CBに移した。10分、CH稲垣の横パスからCHレオシルバがミドルシュート。こぼれ球を左FWマテウスがオーバーヘッドで狙うが、枠は捉えられない。15分、左FWマテウスのサイドチェンジから右FW内田がミドルシュートを放つが、GK高丘がキャッチする。

 16分、マリノスはマルコス・ジュニオールと小池を下げて、OH西村と右SB角田を投入する。18分、マテウスのCKからファーサイドでCF永井がシュートするが、バーを叩く。25分、右FW内田のクロスから右WB森下がシュート。26分にはCHレオシルバのクロスにCF永井がヘディングシュートするも、枠を外す。マリノスも28分、左SB永戸がドリブルで持ち上がり、横に流すと、右SH水沼がカットインからシュート。しかし枠を外す。

 29分、グランパスが右FW内田を下げて、酒井を投入すると、マリノスもエウベルとアンデルソン・ロペスに代えて、左SH仲川、CFレオセアラを投入する。31分、左FWマテウスミドルシュートはGK高丘の正面。34分、CFレオセアラのミドルシュートもポスト左に外れた。するとその直後、グランパスマテウスに代えて左FW甲田を投入する。直後には右SH水沼がミドルシュートを放つが、GKランゲラックがファインセーブ。弾き出す。

 38分には水沼のFKのクリアをCH渡辺がミドルシュート。これもGKランゲラックがファインセーブで弾き出す。さらに39分、CBチアゴの縦パスをCH喜田がカットすると、OH西村とのワンツーから縦にパスを入れて、右SH水沼がシュート。これもGKランゲラックがナイスセーブした。40分、マリノスは水沼を下げて、CH藤田を投入。渡辺をトップ下に上げ、西村を右SHに回す。

 42分、グランパスは右FW酒井の縦パスに右WB森下が駆け上がり、クロスに左FW甲田がシュートを放つが、GK高丘がセーブする。そして45分、左CBエドゥアルドからのフィードに左SH仲川が走り込むと、クロスにCFレオセアラがシュート。決定的な3点目を挙げた。さらに終了間際の45+6分、GK高丘からのフィードをDFがはね返すと、右SH西村が落とし、左SH仲川が右に流して、CH藤田がシュート。ダメ押しの4点目。そしてタイムアップ。0-4。マリノスが完勝。フロンターレとの勝ち点差を8に広げた。

 それにしてもマリノスは強かった。相馬が先発から出場していれば、少しは結果も違っていただろうか。だがやはりサッカーの完成度が違う。E-1選手権で相馬と一緒に代表でプレーした水沼が絶好調。同じ代表に選考された西村や藤田がベンチに控えるのだから選手層も厚い。ま、でも、マリノスのサッカーが観られてよかった。楽しかった。フロンターレコンサドーレに逆転負けし、これで優勝にまた一歩近づいた。一方、グランパスは残り3試合。勝ち点2を積み上げれば残留が決まる。次のサンガ戦で勝利して、残留を決めよう。