とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

FIFAワールドカップ2022 決勝トーナメント1回戦 オランダvs.アメリカ

 決勝トーナメントが始まった。ここからは毎日2試合。そのうち1試合は観戦しようと思うが、少し無理かな。初日は、グループAとグループBの勝ち抜けチームの対戦。アメリカには勝利の可能性もあると思ったので、オランダとの対戦を観戦した。オーストラリアのがんばりを知ると、アルゼンチン戦の方が面白かったかな。でも次は、オランダ対アルゼンチンが待っている。

 オランダの布陣は3-5-2。デパイとガクポを2トップに上げ、クラーセンがトップ下に入る。ダブルボランチはフレンキー・デヨングとデローン。WBは右にダンフリース、左にブリント。CBは右からティンバー、ファンダイク、アケ。GKはノペルト。一方、アメリカは4-3-3。今大会初出場のフェレイラをトップに、右WGウェア、左WGにプリシッチ。中盤はアダムスをアンカーに、右IHムサ、左IHマッケニー。ただしこの二人は前半途中から左右を入れ替えた。DFは右SBデスト、左SBロビンソン。リームとジマーマンのCBにGKはターナー

 開始3分、CHアダムスのスルーパスに左WGプリシッチが抜け出す。オフサイドかと思ったら、オランダの左サイドが残っていた。シュートはGKノペルトがファインセーブで弾き出す。序盤、アメリカが積極的に攻めていった。その後もアメリカが押し込む展開が続いたが、10分、オランダは右サイドからDFラインで左につなぎ、CHデローンの縦パスをOHクラーセンが落とすと、FWデパイがつないで、FWガクポがドリブルで持ち上がる。右に流して、右WBダンフリースのクロスにFWデパイがシュート。オランダが最初のチャンスをゴールに繋げて見せた。何本ものパスがスムーズにつながって、さすがオランダ。

 するとその後はオランダがパスを繋いで攻めていく。18分には右IHムサからOHクラーセンがボールを奪い、FWガクポがドリブルで上がって、今度は左に流して、左WBブリントがミドルシュート。21分にはCBファンダイクからの1本のロングパスにFWデパイが抜け出して、シュートを放つ。その後くらいからアメリカはマッケニーが右IH、ムサが左IHにポジションチェンジする。30分過ぎ位からはアメリカがパスを繋いで攻めていくが、なかなかゴール前には入っていけない。

 それでも43分、右SBデストのクロスのこぼれを右WGウェアがミドルシュート。GKノペルトがナイスセーブ。44分にも右SBデストがドリブルで持ち上がり、そのままシュートを放つ。これはCBファンダイクがブロックする。そして45+1分、OHクラーセンの縦パスに右WBダンフリースが走り込むと、クロスに左WBブリントがシュート。これがネットを揺する。オランダが追加点を挙げた。前半はここで終了。オランダの2-0で折り返した。

 すると後半最初からアメリカはフェレイラを下げて、CFレイナを投入。オランダもクラーセンとデローンに変わり、FWベルフワインとCHコープマイネルスを投入。ガクポがトップ下に下がる。4分、左WGプリシッチのCKを右IHマッケニーがヘディングで落とし、CBリーム。だがGKノペルトがセーブする。オランダも5分、右WBダンフリースのクロスにFWデパイが飛び込むが、届かない。しかしDFとGKで混乱。最後は右SBデストがクリアした。7分、左WGプリシッチのミドルシュートはGKノペルトがキャッチ。8分には右IHマッケニーがCFレイナとのワンツーからシュート。だが枠を捉えられない。

 16分、オランダはOHガクポの落としからFWデパイがミドルシュート。GKターナーがナイスセーブ。アメリカも18分、右WGウェアがミドルシュートを放つが、DFにブロックされた。すると23分、アメリカはウェアとマッケニーを下げて、CFライト、左IHアーロンソンを投入。レイナが右WG、ムサが右IHに回る。しかしオランダが攻める。26分、OHガクポのCKにCBファンダイクがヘディングシュート。さらにCHコープマイネルスのミドルシュートをGKターナーが何とか弾くと、FWデパイがダイビングヘッド。これはGKターナーがキャッチした。さらに30分、右WGレイナがカットインからミドルシュートを放てば、30分にはFWデパイのバックパスをCFライトが奪い、シュートを放つ。右CBティンバーがクリアした。

 その直後、アメリカはデストに代えて、右SBイェドリンを投入。すると直後の31分、右SBイェドリンから右に流すと、右WGレイナのクロスにCFライトが走り込む。払うように振った右足の先に当たったボールはふわっと浮いて、ゴールのファーに飛び込んだ。アメリカが1点を返した。しかしそこからゲームはさらに熱く。33分、OHガクポのパスからFWデパイがスルーパス。FWベルフワインが抜け出しシュートを放つが、ポストの左。34分、左WGプリシッチのミドルシュートはGKノペルトがキャッチする。

 そして36分、FWデパイのキープから、落としのパスをCHデヨングが左に流すと、左WBブリントのクロスに右WGダンフリースがフリー。ボレーシュートがネットに突き刺さった。オランダが突き放す3点目を挙げる。アメリカは41分、左WGプリシッチのCKをCBリームがヘディングで落とし、CBジマーマンがオーバーヘッドでシュート。だが枠を外す。その後もアメリカが必死に攻めるが、CBアケとファンダイクのCBが強力だ。結局そのまま守り切り、オランダが3-1で勝利。1番手で準々決勝進出を決めた。

 オランダはけっして派手なプレーはないが、堅実なプレーで準々決勝まで上がってきた。次の相手はアルゼンチン。今大会のアルゼンチンはこれまで以上にメッシを中心としたチームになっている。地味な感じはある意味、オランダと似ているかもしれない。だが堅実さはオランダの方が上だ。さてどういうゲームになるか。守り勝ったほうが勝つ。そんなゲームになるような気がする。