前節はアウェイでサンフレッチェに勝利した13位グランパス。今節は、勝ち点で並ぶ15位ヴェルディが相手。ホームだし、絶対負けられない。この日、最高気温が日本最高を記録したという暑さの中での戦いだ。
グランパスの布陣はいつもの3-4-3。山岸をトップに、シャドーに、永井と森島。椎橋と稲垣のダブルボランチに、和泉と徳元が左右のWBに開く。CBは右から、原、三國、野上。GKはピサノ。前節、前半だけで2ゴールを挙げたマテウスはベンチからスタートする。一方、ヴェルディも同じく3-4-3の布陣。新井をトップに、福田と齋藤のシャドー。翁長と深沢がWBに開き、ボランチは森田と平川。CBは右から宮原、綱島、谷口。GKはマテウス・オリベイラ。グランパスからは稲垣とピサノ、ヴェルディからは綱島がE-1選手権の日本代表に選出された。
開始10秒、ヴェルディの右FW福田が積極的にミドルシュートを放つ。しかし、その後はグランパスの方が優勢。13分には、左WB徳元のスローインを右CB宮原がヘディングでクリアしたこぼれ球をFW永井が落とし、CF山岸がシュート。だが、うまく合わせられなかった。その後も、グランパスがパスを繋いで攻める展開が続く。
ヴェルディは20分、GKマテウスのフィードを受けて前に運ぼうとしたCB三國に対して、左FW齊藤がプレスをかけてボールを奪い、左に流して、CF新井がカットインからミドルシュート。これはCB三國が足に当ててコースを変えた。グランパスも29分、左WB徳元のCKがファーに流れたところを、CH稲垣が鋭くサイドチェンジ。再び左WB徳元のもとに戻ったボールを徳元がクロス。左CB野上がヘディングシュートするも、GKマテウスの正面。キャッチされる。だが稲垣のサイドチェンジがすばらしい。
39分には、左FW齊藤に右CB原がプレスをかけてボールを奪い、右WB和泉の縦パスに右FW森島が抜けて、クロスにCF山岸がシュート。だが枠を捉えられない。ヴェルディも41分、CB三國から右FW福田がボールを奪い、CH平川の縦パスからCF新井がミドルシュート。だがGKピサノがナイスキャッチ。前半はこのままスコアレスで折り返す。前半のグランパスは、GKピサノやCH椎橋らが正確な縦パスをFWに差し込み、落としからチャンスを掴んでいったが、決定機まではなかなか作れなかった。
すると後半はヴェルディが攻勢。8分、右WB翁長のパスからCH平河がスルーパス。CH守田が抜け出し、クロスにCF新井がシュート。しかし枠には飛ばず。10分にも、CH森田のスルーパスにCF新井が抜け出すが、GKピサノの飛び出しが速い! シュートはしっかりブロックした。すると12分、グランパスは永井と森島に代えて、左FWマテウス・カストロと右WB中山を投入。和泉を右FWに上げる。
20分、右CB原のFKからCF山岸が抜け出し、クロスを入れるが、DFがクリアする。ヴェルディも26分、守田と新井に代えて、CH松橋とCF染野を投入する。31分には、左FWマテウス・カストロが遠目のFKを直接狙うが、DFがブロックした。しかしその後の攻防の中で、マテウス・カストロが負傷。36分、CFユンカーとの交代を余儀なくされる。同時に、和泉を右FW菊地に交代した。ヴェルディも齋藤に代えてCH食野を投入する。松橋がシャドーに上がった。
すると38分、CH平川の縦パスからFW松橋がシュート。GKピサノがセーブする。40分には福田を下げて、左FW川崎を投入。42分、CH稲垣にCF染野がプレスをかけてボールを奪い、CH食野のパスからCF染野がミドルシュート。だが、GKピサノが横っ飛びナイスセーブで弾き出す。守勢に回るグランパスは43分、中山を右WB森に交代した。45分には、CF染野の落としから、左FW川崎がクロス。クリアを左WB深澤がミドルシュート。これはDFがブロックしたが、ヴェルディの方がイキイキとプレーしている。
それでも何とか守り切ると、45+7分には、右CB原の縦パスにCH椎橋がh知り込み、クロスにCH稲垣がシュート。だがポストの左。そしてタイムアップ。結局、ゲームはスコアレスドローで終えた。
前半こそ攻めたグランパスだったが、後半はヴェルディに攻め込まれた。だが、GKピサノが落ち着いてピンチをセーブ。今週からの代表招集は、出場機会はないかもしれないが、自信をもって参加し、多くを吸収してほしい。それにしても、後半終了間際になると、いつもヒヤヒヤする。他に選手ももちろん必死だろうが、やはり稲垣が一番目立つ。でも、ボールを何とか止めても、次のパスが繋がらない。毎度のことながら、なんとかならないだろうか。猛暑が続く中、代表ウィークと言えども、なかなか練習と言っても大変だろうが、さらに熟度を高めて次節に備えてもらいたい。次は最下位マリノスが相手。マリノスも必死だろうが、勝て点を与えるわけにはいかない。次も必死に頑張ろう。